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私の中の東京


娘のところに遊びに来た。

場所は東京だ。
まあ、住んでいるところは少し違うのだが、羽田空港に到着し、待ち合わせた場所は有楽町だった。

東京は、都会だ。そして憧れの場所だ。

以前、冬に遊びに来たとき、妹へ「今、東京に遊びに来てる!」とLINEしたら、

「花の都TOKIOだね!」

と返ってきた。

長渕剛とジュリーが頭に浮かんだ。

年代を感じさせる。

それ以来、自分の中では、なんとなく「TOKIO」と言いたくなる癖がついてしまった。

もちろん娘に言っても伝わらないので、これは秘密だ。

さて、そんなTOKIO……いやいや、東京は思った以上に緑が多い。

坂道も多い。

で,意外と道が狭い。

都会は道が広いものだと思っていたので、就職のための引っ越しで自家用車で来たときは驚いた。

首都高も、「狭っ!」と思った。

「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く。」

そんな懐かしいフレーズまで頭をよぎったものだ。

それはさておき。

今日はピングー展へ行ってきた。

三連休とあって長蛇の列。

整理券をもらい、一時間後にもう一度並ぶことになった。

でも時間になって並ぶと、意外とスルスル前へ進み、思ったより早く入れた。

ピングーは、ペンギンが主人公のクレイアニメ。

見た目がとにかくかわいい。

何をしゃべっているのかわからない、あの独特の声もまたいい。

なんとも言えない癒やしがある。

そして、その癒やしを求めている大人が、本当にたくさんいた。

子どもより大人の方が多かった気がする。

みんなキャラクターの前ではしゃぎ、体験コーナーでも楽しそうだった。

……でも、たぶん一番はしゃいでいたのは私だ。

楽しかった。

買う予定のなかったグッズまで買ってしまった。

しかもランダム靴下で、一番欲しかった柄が当たるという奇跡。

この夏、履き倒すことをここに誓う。

娘の家へ向かう電車では、駅名を見るだけで胸がときめく。

永田町。

青山一丁目。

表参道。

渋谷。

テレビで見た。

ドラマで見た。

おのぼりさんは、それだけで胸がキュンとする。

そんな駅名を眺めながら、

「娘をこんな遠くへ嫁に出したんだな」

と、今さらながら思った。

まだ娘の家まではもう少し電車に揺られる。

嬉しいような、少し寂しいような気持ちが胸に広がる。

でも、優しいだんなさんと仲良く暮らしている姿を見ると、「よかったな」と素直に思える。

遠くへ行ったからこそ結ばれた縁もあるのだろう。

そう思いながら窓の外を見る。

空は広く、緑は思っていた以上に多い。

東京は、思っていたよりずっと奥が深い街だった。

でも、こっちのほうが、どうもこうもしっくりしてしまうのだ。

花の都、TOKIO。

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