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#089 Netflix『10DANCE』 例えライバルであっても 心を通わすことのできる相手の存在が不可欠…


#Netflix感想文

井上佐藤先生による漫画が原作
画像はネットからお借りしました 

Netflixで長女と一緒に 10DANCE(テンダンス)を観た


この色気立つ 男性二人...
誰?
褐色の あまりに美しい その横顔

最初 韓国映画かと思っていた

竹内 涼真さん
町田 啓太さん

えっ...

鈴木(役名)は
かつお(※海老原勝男)くんじゃないですかっ

※『じゃあ、 あんたが作ってみろよ』(TBSドラマ)
谷口菜津子さんの漫画作品が原作


あの肉体美は なにごと?

愛嬌のある勝男くんのイメージが
未だ濃く残る中で観た 一回めの10DANCE
(二回観た)

絞りこんだ その美しい肉体をしならせて
とてつもない色気を放ち
汗を光らせ 踊る姿が官能的だった鈴木(竹内さん)

これほどまでの色気を感じたのは
若かりし頃の豊川悦司さん以来だわよ

勝男くんとの そのふり幅が圧倒的で衝撃的

放たれる熱量も凄過ぎて
ヒリヒリするような視線が刺さりまくり
めまいがしそう...だったわ


ダンス特有の流れるような体重移動
持久力に柔軟性...
芸術作品のように美しいあれだけのダンスシーン

プロでも難しいだろうと思うのだけれど
踊りきったお二人の身体能力の高さに鳥肌がたつ思いがした


だからかな
最後の場面
「決勝で会おう」と交わすkiss

欲情の爆発ではない その最後のkissは
アドリブだとも聞いたけれど
あの柔らかな優しい笑みと共に 素の町田さんじゃないかと思ったほど印象的だった

あまり もの言わぬ人
感情を秘めて表すことの少なかった人...

だからこそ 胸にくるものがあり

なんて
チャーミングなんだ!!!

町田啓太〜!!!

大絶叫!!!!!

最後は
町田啓太さんに 全部 持っていかれちゃったわよ



役者さんが どれだけ頑張ってそこに到達できたとしても
結果 それが どれだけ素晴らしい完成度であったとしても
それは映画の中の当然の一部でしかなく
それが役者としての責務…だと言ってしまえば それまでだけれど

退路を断ち
全身全霊で臨んだ…

そんな覚悟も感じた作品

 

未体験の恐ろしいくらい高い山の麓にいて その高い山を見上げるところから始まっていたとして

お二人は
ペアを組まれた
土居 志央梨(どい しおり)さん
石井 杏奈(いしい あんな)さん と共に
見事 その山の登頂を果たしたということなんだなぁ

作品の中で そんな姿もが重なり胸が震えたんだと思う

どこか オリンピックを目指すアスリートの過酷さにも似ているような…

自分を極限まで追い込む日々の積み重ねがあったからこそ…
(決して そればかりではないけれど)
到達できた領域なのだろうと そんな気もしたんだよ


*****


「楽しそうだ」 でもなく

「凄いねぇ」 でもなく

踊っている杉木(町田さん)の姿を見て

「なんか苦しそうに踊っている」
と言った鈴木(竹内さん)

あぁ
この人(鈴木)には 杉木の苦しさが見えるんだ…

ただ 杉木のダンスの技術を見ていたのではなく
鈴木には
杉木の魂の叫び…?が聴こえたんじゃないかと思う

まさに合わせ鏡

お互いに
何が足りないのか
何が欠けているのか…

相手を知っていく中で見えていく その過程の描き方が素敵だと思った

欠けているからこそ惹かれ合う

完璧に見える杉木(町田さん)の苦しみに鈴木(竹内さん)が気づき
野性的で 一見 粗野に見える鈴木の繊細さに杉木が気づく

お互いに 足りないピースを埋め合うんじゃなくて足りない部分も含めて まるごとの相手を認め合っていく過程が…

もうね
本当に 尊いの


誰にも気づかれることなく一人で抱えてきた苦しさを 誰かが言葉にしてくれた瞬間

それだけで 長く凍りついていた心がどれだけ救われたことか...

泣けました


「やっぱり 僕のあこがれだ あなたは…」
(杉木の言葉)

『 自分の中に無いものを持っている相手』
だからこそ
相手が抱えている " 欠落や痛み " までもが まるで自分のことのように鮮明に見えるのかもしれないね


合わせる手
握り返す指…

交わって
混ざり合うようにして
相手を知っていく中で見えていくその過程が
本当に素敵

お互いの
欠けているところ
頑張っているところ を
認め合える関係性って最強だ



「その僅差(きんさ)を破る " 力 " をシンヤ(杉木)は持っていない

気の毒だな
皆が見にくるのは苦闘の末 負けるシンヤだ」

このシーンで 華やかに見える社交ダンスの世界が
まるで 憐(あわ)れな見世物小屋のようにも見えた

応援する観客ばかりではなく シンヤ(杉木)のそんな姿を観たいがために来る者もいる


「あんたが なんとかしてやれよ」
その言葉が聞こえてしまった鈴木が放った言葉だ


歓声をあげ 拍手喝采する裏側には 僅差で負け続ける杉木に向けられた

『人が もがき 敗れる姿を楽しみ 消費したい』

どこか非人道的で歪んだ好奇心
残酷なまでの観客の心理がすけてみえ やるせない気持ちになった時

そんなことはできないと わかっていて なお
聞いてしまったからには言わずにはいられなかった鈴木の
食ってかかるような 怒りを含んだ言葉に
同士としての深い繋がりを感じ 泣きそうになった

狂気にも見えるほどの情熱で
本当に勝ちたいと...
勝つために挑戦を続ける杉木

どれほどのものを積み重ね
どれほどの覚悟でその場に立っているのかを知っているからこそ

見世物のように扱われることが許せなかったのだろうと思う

どれだけ周囲から称賛される立場に いようと
そのことが
その場所が

当人にとっては
痛みであったり
屈辱であったりするかもしれない


けれど
時にそれは
なにか 事を成す時の原動力になったりもする 

そして
その " 何か " を成し遂げるためには
どれだけストイックに自分を追い込んだとしても
一人では到達できない限界があって

例えライバルであっても
【心を通わすことのできる相手】の存在が不可欠であるということ

心を通わせ ぶつかり合うことで 
初めて 辿り着ける境地があるんじゃないか

単に競技を競うだけでなく
杉木(町田さん)と鈴木(竹内さん)のように

【この相手だからこそ 見せられる自分 】

が あって
そんな存在に出会えたことが 過酷な競技人生における【救い】そのものだったのかなぁと思った


冷たい鎧(よろい)で覆われているように見えた杉木が 鈴木の踊っている姿を初めて見た時に
涙ぐむシーンが好き

敗北ではなく 心を激しく揺さぶられた杉木の純粋な感動の瞬間に思えて...

杉木の心の鎧がとけていく瞬間だなぁと思った


鈴木に
「空は青いですか」と尋ねるシーンも好き

相手を知りたいと思うから聞いてみたくなるんじゃない?

勝ち負けや正解でしか見ていなかった杉木が
鈴木という存在を通して 美しさというものを
自分の中でとらえ直そうとしているように思えて...

いいシーンだと思ったよ




そうそう
アビゲイル教団 発見!

長女に教えてもらって知ったのだけどね
浜田信也(はまだ しんや)さん
(ハヤブサ消防団 テレビ朝日ドラマ)

独特の髪型で楽しませてもらえました



ありがとうございました




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