私のやっちゃった話
素敵な企画発見!
もう、これ私のことでしょ!
いっぱいありすぎ…
厳選しました!
そんなにある私もどうなんだよ…
私のやっちゃったは、これ!
あれは、Mマークの店でバイトしてた大学生の頃。
店の窓の鍵がなくなったから、「探せ」との社員からの司令に、「えええ…」と動揺。
その日、私は朝6-10時でシフトに入り、大学で授業を終え、また店に戻り、夕方も確かシフトに入っていた。
帰ろうとしている時の鍵探索命令。
鍵がなくなったのは、朝のメンバーのせい!みたいな勢い。
私は一旦家に戻りたかった…
朝から働き、大学へ行き、また働き…
体はへとへと。
「一旦帰りたいんですけど…」
バーガーを包んでいる社員に声をかけたものの、私の言葉が聞こえなかったのか、社員の返事はなし。
…無言の圧
もう一度「帰りたい」と言える空気ではなく…
いま思えば、「逃げるなこいつ」と思われてたのかも。
逃げるわけないのに…
私はへとへとの体で鍵を探すことに。
いつも鍵がかかってるはずのキッチンにある冷蔵庫横の鍵置き場を見てみる。
あるはずない。
容疑者にされてる他の朝メンバーが、既に何回も探したであろう場所。でも一応探す。
もちろん、ない。
私は隣に掛かってるジャンパーのポッケに入ってないか、確認してみようかとジャンパーに手をかけた時、
ガチャーン!!
鍵掛けがいきなり落ちて、私の足元にあった消化器が倒れたのが見えた。
同時にピンクの煙が吹き出す。
「嘘でしょ!?」
キッチンにいた男子クルーが一瞬で消滅。
あっという間に店中がピンクの世界。
やっちゃった…
前が見えない。
「申し訳ございません!」
「ゴホッ申し訳…ゴホッ…」
カウンターの女の子たちの声が咳と共に聞こえてくる。
「どうなってんだよ!!」
「店できんの!?」
動揺されてるお客様の声も飛び交う。
ああ、みんなごめん…
カオスの最上級
私はとんでもないことに遭遇した漫画のキャラのように、言葉を失い途方に暮れた。
煙のせいもあったが、本当にしばらく動けなかった。
周りが確認できるようになった時、みんなは動き始めていた。
さすがMクルー。
床は粉まみれ。
社員の黒の背広がピンクになって落ちていた。空の消化器が隣に転がっている。
(帰らせてくれれば…)
私は無言で箒と塵取りで床を掃いた。
「カップ全部捨ててー」
社員が的確に指示を出している。
私はみんなに謝った。
誰も私を責めなかった。
店の掃除を引き受けることを申し出た。
家に帰ってる場合ではない。
粉まみれの背広は、クリーニング行き。
チョークの粉の感触だった。
私はひたすら粉を集め、拭き、入れ替え、全てを整えた。
店は1時間かからずに再開できた。
セコムの人が店に来て、ことの顛末を説明。
うっすらピンクの疲れ果てたバイトの私に
「元気出してくださいね。」
セコムの人は優しかった。
私は営業終了の22時まで、掃除とクローズを手伝った。
どんだけの被害だろう。
大学生だったし、保険のことまでわからなかったけど、みんなに迷惑をかけたのは間違いない。
罪悪感からの行動は、罪悪感の現実を生む。
勝手に鍵掛けが落ちて、運悪く消化器に当たり、出るはずのないピンクのものがなぜか出たところにたまたま遭遇した私…
人は疲れてる時、動かないほうがいい。
子育てもそう。
仕事もそう。
運転もそう。
結局、消化器事件が壮大すぎて、鍵がその後どうなったのかはわからない。
