数学に愛された少年 (5)
「先生、何がありました?」
「はい。啓太くんは国語も社会も理科も音楽も図工も意欲的に取り組んでいます。1ヶ月しか見ていないので正確ではないかもしれませんが、算数以外はごくごく普通の小学生です。」
「算数か?ノートに図形描いたり数字書いたりして授業聞いとらんのやろ?」
「せやで、三角定規なんか買い与えたもんで、こんなことになったんやよ!」
「まあまあ、お父さんもお母さんも私の話を最後まで聞いて下さい。保育園の頃から三角定規でしたか...すこし、分かってきました。」
「ほいで、、、」
「はい。本題に入りますね。実は算数の時間に足し算を教えていました。街なかの幼稚園に通っていた児童も多いので、算数をそれなりに幼稚園でならってきた子も多いです。」
「啓太、ついてけてないんやろか?」
「いえ、全く逆です。小学1年生にはレベルが高い問題だったのですが、1から10までの数を全部足すと幾つになりますか?という問題を出したところ...みんなが、一生懸命足し算を繰り返している中で...」
お父さんは少し怒った口調で「啓太だけ遊んどったんか!?」
お母さんは心配そうに「啓太だけついていけんかったん?」
と畳み掛けました。
先生は「最後まで話しを聞いて下さい(笑)啓太くんは1+10=11を5倍して55を一瞬で、求めてしまいました。」
両親「(沈黙..........)」
