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小鳥の声が教えてくれたこと

土曜日の朝は、平日とは少し違う時間が流れます。

時計に追われることもなく、窓の外から聞こえてくる小鳥の声に耳を傾ける。
そんな何気ない時間が、心を静かに整えてくれることがあります。
今日も、そんな朝でした。

今日は土曜日。
いつもより少しゆっくり起きて、窓の外に耳を澄ませると、小鳥の鳴き声が聞こえてきました。
姿は見えません。
けれど、どこか近くで、元気に鳴いていることが分かります。

窓のむこうには、木々や草花が見えます。
空は少しくもっていて、今日はこれから暑くなるようです。
梅雨から夏へと、季節がゆっくり移り変わっていく朝でした。

小鳥の声を聞いていると、時間まで少しゆっくり流れているように感じました。

平日の朝なら、起きた瞬間から仕事のことを考えています。
あれをしなければ。
これも終わらせなければ。
そんなふうに、一日が始まる前から、気持ちだけが先へ進んでしまうことがあります。

休日であっても、以前の私は同じでした。
仕事が残っていることが気になって、ゆっくりしているつもりでも、心のどこかでは落ち着かない。
何もしない時間にさえ、少し後ろめたさを感じることがありました。

けれど今は、少し変わりました。

もちろん、やるべき仕事はあります。締め切りもあります。
それでも、朝から慌てなくていい。
まずは、今日という一日を静かに始めればいい。そう思えるようになりました。

小鳥の声は、何かを急かすこともありません。
もっと頑張れとも言いません。
ただ、いつものように鳴いています。
その声を聞いていると、不思議と心が落ち着いてきます。

何か特別なことが起きたわけではありません。
窓の外に広がる景色も、いつもと大きく変わらない。
それでも、小鳥の声に気づけた朝は、少しだけ違って感じられます。

忙しい日には聞こえていなかった音。
気持ちに余裕がないときには、そこにあっても気づけなかったもの。
そういうものが、私たちのまわりには、きっとたくさんあるのでしょう。

私は朝の時間が好きです。
まだ一日が始まりきっていない、静かな時間。
誰にも急かされず、自分の呼吸に戻れる時間。

少し仕事を進める朝もあります。
何もせず、ぼんやりと過ごす朝もあります。
どちらも、その日の私に必要な朝なのだと思います。

今日は、急いで何かを始める気にはなりませんでした。
小鳥の声を聞きながら、温かいお茶をゆっくり飲みました。
湯気が静かに立ちのぼり、手のひらに、やわらかな温かさが伝わってきます。

外では、まだ小鳥が鳴いていました。
何か特別なことを伝えようとしているわけではなく、
ただ、そこにある朝を知らせるように。

こんな土曜日の朝も、いいものだな。
また来週も、
こんな朝を迎えられたらいいな。

そう思いながら、
もう一杯、お茶をいれることにしました。


#うつ #エッセイ #朝の時間 #休日の朝

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