左利きと編み物と 右利きに「強制」しないでほしいことについて
左利きと編み物
左利きのみなさん、編み物はしますか。
どんなふうに編み物を覚えましたか。
編み物に限らず 左利きだからこそ工夫している日常のこと
思うこと いろいろあると思います。
今日はそんな記事です。
編み物に出会ったのは10歳のころ。
かぎ針で くさり編みを覚えたのが始まりだった。
編むとどんどん鎖が伸びていくのも面白かったけれど
どちらかというと 引っ張るとするするほどけて
また一本の毛糸に戻るところが好きだなと。
型紙作りや裁断に正確さが求められ
なかなかやり直しの利かない縫い物よりも
多少大ざっぱな気質の私には 気軽にやり直せる
それがとても合っていたのだと思う。
ただ私は左利きで 時代は昭和50年代。
当時は当たり前のように右利き用の教本しかなかった。
編み物に限らず 日常で出会う『右利き専用』。
こんなとき
左利きの人が 意識するしないにかかわらず やっていること。
それは
1・右手でできるように練習する
2・右利きの人がやっているのを見て それを頭の中で反転させて左利き用の画像に直す
の2通りあると思う。
書道、茶道、缶切り、自動改札などは 私は1を選んで
編み物に関しては2を選んだ。
つまり 図書館から借りてきた本に載っている説明図を
頭の中で反転して それを左手で再現するのだ。
かぎ針から始まって棒針編みへと移り
ずっと自己流で編んできたけれど
成人してから
もっとちゃんと習ってみたいな と思って通信講座を探したことがある。
編み物といえばヴォーグ社だと ネットで情報を集めた。
だけどその講座のQ&Aに
『左利きですがどうすればよいですか』という質問に対して
『右手で編んでください』(←実際はもう少しソフトな言い方です)
という回答があり 残念ながらあきらめたのだった。
左利きを右利きに「強制」しないでほしいという願い
ところで、左利きの人は子どもの頃に 右利きになるよう
「強制」されたことはないだろうか。
もしくは 右利きのあなたは周りの左利きの人に
「苦労するから右利きのほうがいい」
「右利きがふつう」と言ったり思ったりしたことはないだろうか。
どうかやめてほしいと思う。
百歩ゆずって
「自分が左利きで苦労したから両方使えると便利だよ」
くらいの誘導はいいかもしれないけれど
右利きに『直す』とか『矯正』するとか言わないでほしい。
なぜなら、左利きは直さなければならないものでもないし
『矯正』という言葉に表れているように『正す』ものでもないからだ。
(※だからあえて「強制」しないで と書いています。)
私が5歳の頃 母に聞かれたことを覚えている。
そろそろ平仮名を書いてみたりして 小学校入学が近づいていた頃だ。
「左手で書くのと右手で書くのとどっちがいい?」と。
私は両方の手で書いてみてから答えた。
「左手で書くと 頭の中で思ったことがすらすら書けるけど、右手で書こうとすると頭がもやもやして思ったことが書けないから左がいい」
めちゃくちゃはっきり覚えているし
この 右手で書こうとするともやもやする という感覚も覚えている。
左手だとアクセスしたデータ(考えたこと)がすぐに出力できるんだけど
右手だと、いったんアクセスしたデータを保存して加工して
移動してから出力する感じというか。
うーん、違うな。いったん保存して出力したものを見ながら なぞっている感じかな。
それにしても、子どもの言うことを否定&拒絶することの多かった母が
どうしてあんなふうに聞いてくれたのだろうというのは今も不思議。
もしかしたら 当時遺伝に関わる仕事をしていた父が
口添えしてくれたのかもしれない。
(専門外ではあるが 父によると 左利きは遺伝なことは確からしいけれど
複数の要素が絡み合っているとのことで はっきりとは分かっていないと
当時言っていた。血液型のようにはいかないらしい。ちなみに私も夫も左利きだけど息子は右利き)
つまり、無理に右手に変えさせようとすると
ちゃんとつながっていた何らかの回路が遮断されてしまうかもしれないということを想像してほしい。
言葉がうまく出なくなってしまうこともあるらしい。

つい買ってしまった左利き用缶切り。
今や出番はあまりないけれど
もちろん訓練を積むことによって新しい回路がつながることは確かだ。
大谷翔平選手だって右利きだけど練習して左打ちになっているし
高校の同級生には
バスケットボールで両手を同じように使えるようになりたいからと
あえて左手でお弁当を食べている人もいた。
必要があれば頑張れるから
どうか小さいうちに無理強いはしないでほしいと切に思う。
あと、無意識に画像を反転する習性のためか
物や記憶の景色の右左がごっちゃになることがよくあるかもしれないけれど
責めないであげてほしいと思う。
令和はいい時代
今は令和。
探せばちゃんと左利き用の編み物の本もあるし
左利きさんのために解説されたYouTubeもある!
テレビなどでも左利きの人を見かけることは増えてきたと思う。
左利き用の編み物の本には、左利きの人だけでなく
左利きの生徒さんに教える方にも と書いてあって
なるほど とうれしくなった。
もう一度基礎からやり直してみようかな。
おまけ++意外な右利き用のものなど
・持ち手つきの洗剤やクリーナーのボトル→左手で持ちやすいように置くとラベルが見えなくなるよ。その代わり取り扱い説明は読みやすい。
・アイスクリームディッシャー→左手で無理に使っているとすぐ壊れるよ。
・文字全般→これは仕方ない。左利きは鏡文字を書くのが得意だよ。
そういえば左利きに理解のあったらしい父が
子供用の左利き用グローブを買ってくれたことがあった。
なぜグローブ? とは思ったけど
父なりに子どもと遊ぶにはキャッチボールだろうと思ったのかもしれない。
キャッチボールにはあまり興味を持てなかったのは申し訳なかったけど
尊重してもらったのはうれしかったし
全国の小学校にグローブを送った大谷翔平さんも
ちゃんと左利き用のも用意してくれたそうで
良かったな さすがだなと感心したのでした。
そしていったん記事を上げたあと
noteで素敵なアカウントに出会いましたのでリンクさせていただきます。
『左ききの道具店さん』です。
ちなみに私はハサミは右利き用のを左で使ってて
後から左利き用のものに切り替え
「使いにくっ…!」ってなったタイプです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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