我が家の『思いやり予算』──喜ばれたり、空回りしたり
節約したいけれど、家族の笑顔も大切にしたい。そんな葛藤を抱えるお父さんへ。
つい財布の紐が緩んでしまうことを、私は勝手に「思いやり予算」と呼んでいます。
今日も妻に頼まれていたケーキを、つい余分に買ってしまった。

そういえば、娘が小さい頃からずっとそうだった。
スーパーで目に入ったまぐろ、いくら、ウニ、シャインマスカット、イチゴ…。好きそうなものを見つけると、気づけばカゴに入っている。
糖質制限をしている妻には、頼まれてもいないのにカットメロンやサラダバーを。旅行に行けば、ちょっと変わったお菓子やスイーツを「きっと喜ぶだろう」とゲットしてしまう。
もちろん、喜ばれることもある。けれど「いらないよ…」「なんでこんな高いの買ったの」と、肩すかしを食らうことも多い。
打率にすれば、2割以下かもしれない。
自分では「思いやり」のつもりでも、結果は空回り――そんなこともしばしばだ。
シニアとなり、懐具合に余裕があるわけでもない。
だから「余計なものは買わないぞ」と意識はしているのに、つい「これなら笑顔になるかな」と手を伸ばしてしまう。
そして帰宅後、妻に一言「また余計なものを…」と叱られる。
レジ袋にケーキを詰めながら、ふと娘の幼い頃の笑顔がよみがえる。
あの頃の笑顔を、今もどこかで追いかけているのかもしれない。
娘は成長しているのに、私だけがその時間に取り残されているのだろうか。
贅沢とは言えない。けれど節約とも言えない。そんな小さな迷いを「思いやり予算」と呼んで、今日もまた財布を開いてしまう。
世のお父さん方――あなたの「思いやり予算」、どんな使い方をしていますか?
家族との会話が減ってきた今、買い物でしか伝えられない「思いやり」もあるのかもしれません。同じように空回りしながらも頑張っているお父さんに、エールを送ります。
📝次回予告
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