30代後半から:何を着ても似合わない
30代後半頃から、何を着ても違和感を覚えるようになり出しました。おしゃれブログやインスタもずいぶん見ましたが、顔つきや体型が人それぞれ違うし、そもそもネットで発信しているのはファッションにかける意気込みが半端ない人ばかりなので、参考にしたくても私にはムリだったりします。
これはWord Pressでブログを書いていた頃から繰り返し触れているテーマです。ここでは、これまで10年以上にわたって私自身がしてきた試行錯誤を改めてまとめました。
◉着るもので悩まない人
・若い頃からファッションが大好きだった人。
いくつになってもトレンド感覚があり、年齢に合ったアップデートのしかたをしています。”今の顔つきや体つき”に合ったいい感じの服を自分で選ぶことができるんですね。まわりの人に「センスがいい」「洗練されてる」といった印象を与えます。
・「人がどう思おうと、好きなものを着ればいい!」人。
このタイプの人はいくつになってもエネルギッシュな印象です。「好き」のパワーがとても強く、人からどう思われるかを気にしないので悩むことはありません。私も20代まで(社会人以前)はそうでした。
・娘が助言してくれる人。
お母さん、それはムリ・許容・似合うとか、若い娘からストレートな意見がもらえれば、他の人からもそう見えるんだろうと思うことができるので、服を選びやすいです。
◉着るもので悩む理由は「見られたいイメージ」があるから
「着飾る」という言葉があるように、ファッションは自分をどう飾るかということだと思います。
着るもので悩むのは、「人からよく見られたい」「悪く見られたくない」という欲求があるからだと思います。
なので、路線がわからない場合は、何が好きか、何が着たいのかではなく、どういう場でどう見られたいのか、という視点で選んでいったほうが悩まないかもしれません。
ファッションによる印象操作は、ビジネスの世界では広く行われていて、アメリカ大統領のネクタイの色など戦略的に利用されています。
私はフリーランスで仕事をしているので、なんとなく怪しい、この人に頼んで大丈夫?といった印象を持たれないよう、常にかっちりしたスタイルでやってきました(過去形)。
#人からどう見られているか気になる悩みについて:
ネットでは「自意識過剰」「人はあなた(他人)にそこまで興味を持ってない」といった意見が見られます。
一理あるなと思うのですが、「若作りになってないか」「ダサいと思われてないか」と気にすることは、それだけ人と関わろうとしていることでもあるので、病的なレベルでないならネガティブに捉えなくてもいいと思っています。
◉服選びの失敗を繰り返す原因
・顔つきや体つきの変化が自覚できていない
若い時のセルフイメージのままで服を選ぶと、着てみて「思ったのと違う」となりがちです。いわゆる「若作り」になってしまう原因もこれです。
客観視するためには、まず脱力した真顔を正面から自撮りすること。これでイヤでも自覚できます。
全身はなかなか難しいです。特に真後ろの姿は自撮りができません。パンツを試着してバッチリだと思っても、後ろ姿が……(下がったヒップが……)ということになっていたりします。
鏡に映った後ろ姿を自撮りする方法があります。
ワコールの3D診断では、いま現在のボディラインをさまざまな角度から把握することができます。これは衝撃です。
ふだん鏡を見るときは服を着ているから、全く自覚していません。自分が思っている以上に風変わりな体型になっていますよ……。現実を突きつけられるショックは大ですが、今の体型がどうなっているかをきちんと知っておくと、服選びの失敗が少なくなります。
・サイズ変化に対応した服が売っていない
痩せていようと、そうでなかろうと、体型は変化し続けてしまうんです。ざっくりいえばバストやヒップの下垂、寸胴化、おなかぽっこりなど……(言語化したくありませんが)。ワコールのサイトに長年の研究結果が出ています。
しかしながら、市販の服は均整のとれた若い人のボディを基準として作られています(洋裁の本などに書いてあります)。なので、そういう服を着ると部分的につっぱる、余るはずのないところが余る、というような問題が出てきて、着た姿が「なんだか冴えない」「ダサい」となってしまいます。
で、アパレルの世界には体型変化が進み始めている女性のための”ミセス服”というジャンルがあるんですが、これとて体型変化のしかたが人によって千差万別なので、合うとも限らないんですね。デザインの好みもありますし……。
感度が高いD.C.ブランド世代の方々は「当時の服を自分でリメイクして着てる」とか「個人のセレクトショップ(インポート系)を利用してる」「MANGO(海外発アパレル通販)を使ってる」と言っています。ファッション大好きな方はTOMORROWLANDだそうです。
私はコロナ禍に洋裁の通信講座を受けて、シンプルなタンクトップくらいは自分のサイズで作れるようになりました。ダーツを入れることで着痩せするように作れるうえ、安上がりです(もっといろいろ作れたらいいんですが、襟や袖のパターンが難しいです)。
◉受けてよかった。パーソナル診断
服選びに迷走しまくって、40代の頃、いくつかの診断を受けました。
パーソナルカラー・パーソナルデザイン、骨格診断などです。
年齢を重ねるごとにアレンジする必要がありますが、受けてからのほうが服選びがしやすくなりました。
・色
春カラー(パステル系のような薄くて明るい色)の診断だったので、頑張っても40代前半まででした。
顔つきがぼんやりしてくる40代以降は、薄い色だとガクッと老けて見えてしまいます。今は秋カラー寄りの濃いめの色に薄い色を重ねるなどのほうがしっくりくるようになっています。
似合わない色(血色が悪く見える色、肌のくすみが増して見える色など)がわかったことは有益だったと思います。
・デザイン
「ど」がつくフェミニンタイプという診断でしたが、好きな路線ではないし、トレンドからも外れてしまいます。ただ、確かにカジュアル、マニッシュは似合わないので(手抜きに見えるので)、色が渋めで素材がふわっとしているものを選ぶなどしてバランスを取っています。
・骨格
服選びの悩みがまるっと解決するわけではないですが、似合う丈(トップス、ボトムスの丈)や、ライン(Aライン、Iラインなど)がわかったので、50代後半の今も活用できています。骨格に合うもの(ストレートのロング丈)を選ぶと、似合うといわれることが多いです。
◉あるがまま”ふう”は、好感度が高い
グレーヘアが流行り出してから、「あるがままに老いていく」という価値観が支持され始めています。ですが、これは何もしないという意味じゃないんですよね。
いくつになっても見た目に気を使ったほうが好感を持たれやすいのは同じじなのだろうと思います。
たとえば私が出会って素敵だと感じる年上女性は「あるがまま」というわけではなく、さりげなくセンスがいい人なんです。
気合いを入れておしゃれしてます! 若々しくしてます! というのではなく、あたかも、あるがままに老いているかのようでありながら、じつは手をかけていて、洗練された雰囲気を漂わせている、という感じです。
素敵な60代の共通点
以下は、あくまでも私の身近にいる女性たちの例です。
Aさん
・くせ毛。ほぼグレーヘア。ファッションをクールにまとめている。
白のシャツ・ブラウス、黒のロングスカート、黒いフレームのメガネ。
Kさん
・白髪が目立たない染め方をしている。
・まとめ髪をしている(スタイリングしている。ひっつめ髪ではない)。
・パーソナルトレーニングで体型維持。間食しない。
スリムなジーンズを履いてもシルエットが美しい。
某さん(グラフィックデザイナー)
・明るい茶に染めたウルフカット。
・赤いフレームのメガネ。
・体型維持。スリムなジーンズにライダースジャケットでカッコいい。
見た目の衰えって、止めることができませんよね。
でも、日本人は昔から醜いものを忌み嫌い、美しいものを愛でるのが好きだったようです。
「源氏物語」には「醜き人」として、老化した人の髪の薄さや白髪、すぼまった口元のシワなど、異様なほど具体的に書かれています。
今だって女性の芸能人は、ある程度の年齢を過ぎるとテレビに出なくなります。またはお顔が若くなって再登場とか。
顔のたるみやシワを醜いものと捉えないで、人生の深みとして魅力的に捉えられるような社会になったらいいのにと思います。
ルッキズムとかエイジズムとか、言われ出してはいますが、自戒も込めて、見た目で人の価値を測ってはいけないなと思うんです。
私自身が堂々と老けていけるか自信がないのですが、他の人のことを傷つけないよう意識していきたいと思います。
