「 加速装置 」
保管していたのではなく、ただ残ってただけ。
長く沈んでいた断片。
当時は、
ただ通過していっただけの言葉
だったのかもしれない。
けれど、
時間を跨いだことで、
ようやく輪郭を持ちはじめた・・・気がする。
― 30年前の未発表作。
「 加速装置 」
でたらめ出発
ジェットだコースター
涙はウソで
地盤もウソで
物語りもウソで
つらつら並べて
連結完了
地底も地上も
上空も
われわれゾロリ
ジェンカでつなげて
にこにこニコヤカつなげてさ
それもやっぱりウソだけど
レールをひいては
すべらせて
ただの一度も停まらないんだぜ
停まったときはキレたときかな
それもやっぱりウソなのね
とどのつまり
レールも含めてウソだからさ
ひくのも我々なら
連なるのも我々
それでも加速はついていくのさ
おーい、君
君は今--。
昔の言葉は、
未来を知らないまま書かれている。
しかし時々、
こちら側の時代を先に見ていたように感じる。
30年越しの公開。
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