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ショートショート丨アイデア丨#片想い文芸部
「アイデア売ります」
僕の大学のサークルに、好きな人と話す為のアイデアを売っているという変わった奴がいる。
インターネットが発展している昨今、そこまで需要があるようには思えないが、彼が言うには割と儲かっているらしい。
時代が巡ろうが、文明が発展しようが、人々は往々にして恋愛に悩み、小さなアイデアにでも縋るということなのだろうか。
しかし、僕の周りに彼のサービスを利用しているような人を見かけたことなど皆無だった。
おそらく虚勢でも張っているのだろう。
僕にはそう思えた。
そんな彼の外見は、話から想像されるような胡乱なイメージとは程遠く、桁違いに良かった。
その端正な顔立ちから、彼に言い寄ってくる人物は性別関係なく後を絶たないとか。
片想いの原動力とは恐ろしいものである。
試しに彼に話を訊いてみることにした。
「君はだいぶモテるってきくけど、仮に君のことが好きな人がいるとして、君に話しかけたい場合はどうすればいいんだい?」
彼は答えた。
「簡単な話じゃないか。俺と話す為のアイデアを買えば良いんだよ。」
↑今回も参加させて頂きました🎃
お題、有難うございます。
よろしくお願い致します。
