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バック•トゥ•ザ古墳(古墳症)【毎週ショートショートnote】

私には帰りたい場所がある。
古墳の中だ。
別に帰宅する先がないわけではない。
ささやかながら自宅というものはある。

だが最近無性に古墳へ帰りたいのだ。
悪友には埋葬されたいってこと?などと言われたが、断じてそうではない。
古墳へ帰り、古代に思いを馳せ、静かに目を瞑り朝が来るのを待ちたい。

古墳時代に興味があったわけではない。ただずっと古墳が頭から離れない。

かの悪友は一過性の古墳症候群なんじゃない?しばらくすれば治るよ、などと無責任なことを言った。

人様の古墳へ入るのは不法侵入なので、自分の古墳を作った。このために重機の資格を取り、祖父母の山を切り拓いたのだ。

マイ古墳の中は期待通りの静けさだった。ひんやりしていて、音も聞こえず、自分だけの聖域がそこにはあった。

やっと家に帰ってきたと思えた。

後日、とある山の中で盛り上がった土の中から人骨が見つかり、山の管理人夫妻の孫の骨であることがわかった。
しかし、経年劣化が激しくまるで古代の化石のようであったという。

<所感>
私は閉所恐怖症です。

以下の企画に参加しました。毎週投稿は本当に難しい…。それでも参加させていただきありがとうございます!

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