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推し活。さよならを言うために。(後編)

ちっちです。

先日、LUNA SEAの推し活記事を書きました。

https://note.com/dusky_bunny/n/n70576aaa49e6%0A

癌でこの世を去ったドラムの真矢さんにさよならを言うために、ライブに参戦。
今回は後編になります。


いつもと違う風景。

ライブ会場は、有明アリーナ。15000人のファンが集まりました。
黒い群衆に埋め尽くされる会場。真矢さんのことさえなければ、いつも通りのライブの風景でした。

しかし、開演前にいつもと違うことが起こります。
いや起こったというか、起こることが起こらなかったというか……
開演時間になると、観客が手拍子で演者を待つのがいつもの流れ。ですが、今回は拍手が沸き起こりませんでした。
ちなみに、私は手をたたきたいという気持ちにはなれませんでした。手をたたくなんて、ハッピーな気持ちでないとなかなかできませんから……

いつもの風景が変わり始めていることに気がつきました。


進んでいくのが寂しい。

手拍子も起こらない静かな中、会場が暗転、ライブがスタートしました。
暗闇から現れたのは、真矢さんの映像……。
「LUNA SEAは止まらない。」
闘病中、フェスで言ってくれた言葉でした。
LUNA SEAは5人でずっと走り続けるという言葉だと思っていたのに。
4人でも進まざるをえなくなった寂しさが胸を締め付けます。
そして、真矢さんの最後の演奏シーンが流れます。
去年の東京ドームでのソロパフォーマンス。
癌と闘っていたなんて、想像もつかないくらい力強い姿でした。
観客から嗚咽が聞こえてきました。
皆さんが悲しんでいるのがわかりました。
一方、私は逆で……
映像の中であんなに元気に演奏している人が、どうして今いないのか。
これは悪いジョークで、本当はひょこっと現れるんじゃないか。
そうこう考えているうちに突然ステージが光で真っ白になりました。
目がくらんで、それでもドラムの人の姿が見たい。
きっと真矢さんが座ってくれている。
LUNA SEAは5人でひとつだから……

ステージのドラムの席には、別の人が座っていました。

真矢さんがいない現実を突きつけられた瞬間でした。


「好き」を見失う。

「LUNA SEAは止まらない。真ちゃん(真矢さん)との約束だから。」
ボーカルのRYUICHIさんが最初に言いました。
この日のライブを延期するという選択肢もあった中、ライブを決行することが真矢さんの遺志を継ぐことになる、そんな明るい決意を話してくれました。
この日は、真矢さんが好きだった曲が選ばれ、アップテンポの曲が続いていきます。
LUNA SEAのメンバーの前向きな言葉、楽しい曲、盛り上がる要素しかありませんでした。
でも残念ながら私は、全く乗ることができませんでした。形式的にリズムをとったり、コールに乗ったりはできるのですが、ひどく冷めてしまっていました。
真矢さんのためにも楽しまなければいけないのに、どうしてできないのか、いやそもそも、どうしてLUNA SEAに夢中になっていたのかわからなくなってしまいました。
曲が、ライブパフォーマンスが、大好きなはずだったのに。

ああ、もうこれがLUNA SEAの推し活はこれが最後になる。
そう感じました。

そんな中、ステージ上の大画面に、ある映像が流れました。


近くにいるからこそ……

それは、再結成してからまもなくのLUNA SEA5人の姿でした。
一度方向性の違いから離ればなれになった5人ですが、再結成してより強い絆で結ばれるようになりました。お互い競い合いながらも信頼し合っている姿は、仲間の大切さを私に教えてくれました。

ふと映像からステージに目を移すと、4人が真っ青な顔をしていることに気がつきました。
私はハッとしました。
私はLUNA SEAの明るい言葉ばかりに気を取られ、メンバーたちの顔なんてちっとも見ていなかったのです。
亡くなってからまだ1か月も立っていなくて、一番近くにいた人たちが受け入れられるはずがないのではないか。
そして本当は、ライブなんてできる状態ではなかったのではないか。
それでもライブをやったのは、生きている4人が辛い気持ち、これからも進み続けるという決意、全部ひっくるめて自分たちの想いと向き合うためだったのではないか。

そう思えたとき、私の気持ちが一気に軽くなりました。
真矢さんの死を自分がいまだに受け入れられないこと。
ライブに気持ちが乗らなかったこと。
マイナスの気持ちを抱えている自分と向き合うことが、真矢さんの追悼になると思えるようになりました。


これからも旅を続ける。

残念ながら、今回のライブは最後まで心の底から楽しむことはできませんでした。真矢さんがもういないことに対しても、今も受け入れることはできていません。
でも今回、ライブに参戦して、言葉以上にLUNA SEA4人の気持ちを感じることができてよかったです。そして、力強いけれど人間味あふれる4人をこれからもファンとして応援し続けたいです。

5月からLUNA SEAは全国ツアーをスタートさせます。このツアーに参戦することで、まだできていない真矢さんの死と向き合うことになればと思っています。今マイナスな気持ちしか抱けなくても、LUNA SEAと旅を続ける中で、メンバー4人とファンの皆さんとともに、明るい方を見られるようになれればと思います。

今回の記事はこれで終わりにしたいと思います。
推し活記事は重くなりがちで、読みにくくて申し訳ありません。
特に、前編と後編にわたり読んでくださった方、ありがとうございました。

それでは。

ちっち。


【補足】
記事の中で、真矢さんの代役のドラマーさんを別の人呼ばわりしてしまっています。
別の人であることには変わりありませんが、大変なプレッシャーの中、LUNA SEAの4人と演奏しきってくれた淳士さんには感謝の気持ちしかありません。
きっとこれからは淳士さんが代わりを務めてくれると思いますが、LUNA SEA同様に淳士さんのことも応援していきたいと思います。

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