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愛器#06:続・復活のCASIO Guitar Synth PG-300(1992年製)

*注) 愛器#は手持ちの中で入手の古い順に付けています

せっかく完全復活したCASIO Guitar Synthesizer PG-300なのでもう少しだけ話を続けさせてください。

なぜギター・シンセサイザー買ったのか?

理由は簡単。
購入時にたまたま必要としていたから。
あとは単純に変わったものが触ってみたかったから。

憧れたギターシンセ:

1989年頃発売のギター・シンセサイザー CASIO PG-300。憧れていたのはJourneyのNeal Schon(ニール・ショーン)の使っていた1980年発売のRoland G505ですが、これはあくまでもコントローラーであってGR-300という今のマルチエフェクターに似た形の音源に接続する必要がありました。
もちろん手にすることは無理難題。高額であったことが一番の理由ですが、この時期のギター・シンセサイザーはギター(G505)がコントローラーで音源は外部(GR-300)ユニットから発音。

Roland G505とGR-300(RolandのHPより引用)

後に小型のシンセドライバーGK-2(現在まで続く13ピンコネクタ仕様)が登場し、特定のギター型コントローラーを購入せずとも自分のギターに取り付けることができるようになった。
しかし、いくらシンセドライバーが小型化、あるいはデジタル化したとしても、やはりギターはコントローラーでしかない。それは私の手にしてみたいギター・シンセサイザーとは違う…

パット・メセニーやロバート・フリップ、アンディ・サマーズなんかみたいに使いこなせるわけも無いので、もっと気軽にギターを弾いたらシンセの音が出てくれる製品が欲しかった。

1988年、意外にもCASIOからFloyd Roseタイプのロック式トレモロブリッジ搭載のCASIO Guitar Synthesizer PG-380というモデルが発売されることになった。
・ギター本体にシンセサイザー音源内蔵(CASIOデジタルiPD音源)
・拡張音源ROM対応
・MIDI対応
・ギター出力/Synth(ギターMIX)出力ジャック
・デジタルチューナー内蔵
こういうのを待っていたんですよ!
が、当時の価格で¥240,000ほど。高いです。
これならRolandの小型のシンセドライバーGK-2AとGR-30の音源ユニットを揃えてもそんなに変わらない。

数年後、1990年頃にPG-380の廉価版、シンクロナイズドトレモロブリッジ搭載のCASIO Guitar Synthesizer PG-300が¥120,000(PG-380の半額程度)くらいで登場。
これならいけます!そしてちょうどステージで必要としていたタイミングだったので、近所の楽器店でたまたま置いてあった1本(青)を購入しました。赤系より青系が好みだったのでちょうど良かった。

スペックが製品仕様にまとめられていた

ボディの色はグリーン気味に褪色してきています。

購入時はもっと鮮やかなブルーに見えていたけど
経年劣化のためか少々緑掛かっている気がする

ついに購入したPG-300の小技

入手容易な単3乾電池 6本で駆動可

意外に小技が効いているというか、地味に魅力的なところがありまして。
単3乾電池(6本=9V)でバッテリー駆動ができるのです。よくあるのは9V006P 1個で駆動させるのが当たり前だった気がするのですが、購入時の容易さを考えると単3乾電池が正解かと。

単3乾電池6本なので006P 1個のスペースよりザグリが大きい

豊富な出力系

ギター出力/Synth(ギターMIX)出力ジャックの2つの出力ジャックとMIDI OUT。内蔵音源とMIDI OUTで外部音源を鳴らすことも可能。
便利なのがギター出力ジャック。ここはステレオアウト対応になっていて、ステレオジャックを挿すとギター音(L)とシンセ音(R)がステレオ出力される。
フルに使おうと思うとACアダプター含めて3~4本のケーブルがギターから伸びることになる。
この部分はRolandのほうが13Pinコネクタ1本で繋げるのでスマート。

AC電源アダプターAD-5Jが接続可能。AD-5Jはかなりの大きさがある。

各弦の感度調整が簡単

この各弦の感度調整をしておかないと、発音が均一にならず爆音が鳴ったり逆に小さすぎたりで使い物にならない。
調整が終わったらゴムの蓋をして保護。

小さいプラスドライバーで微調整

拡張音源ROMカードで128音色追加

PG Sound ROMという4種類のカードが販売されていたようですが、安くは無かったので1枚だけ購入してありました。
ほかにCASIOのシンセで作った音もRAMカードに保存し、使うことができたようです。

ROM音源を挿入すると、本体64音色とROM内128音色(64音色x2バンク)合計192音色が本体のコントロールパネルの操作で呼び出せるようになります。

スロットを開ける留めが固くていつも苦労する

64+128合計192音色

購入していたのはPG Sound ROM RC-520G(European Collection)というROMカード。このカードにはストリングス系が豊富に入っていたから選んだのだと思う、たぶん。
解説書には:
"低音域が豊かで、弾いて頼りがいのある音色を集め、しかもあらゆる音楽ジャンルに対応できる幅広い音色を網羅しました。"
とありました。

空間系エフェクトが掛かっているような音源もあるので、
エフェクトを追加しなくとも自然な使える音が多いです。

コントロールパネルの使い勝手は??

音源の呼び出しの8個のボタンはお世辞にも押しやすいとは思えませんし、音色番号をどこかにメモしておかないと迷子になります。
オクターブUP/DOWNは意外と使い勝手良くて便利でした。
チューナーも↑↓のLEDが光るだけですが便利です。
ミニスイッチはギター/Mix/シンセ音の切り替え用。ただしiPD/MIXジャックにのみ接続した場合。

表示部が傾斜している見やすいLED表示

小型ワイヤレスシステムの活用

復活してからはたまたま手元にあったA9 Wireless Guitar SystemのトランスミッターをiPD/Mixアウトに挿して、レシーバーをMV00ミキサーの3chでGX-100を経由したギター音と合わせています。
ケーブルを取り回す必要が無くなって助かってます。

A9 Wireless Guitar System
小さくて助かった

フィンガリング・ピッキングの練習にはもってこい!?

少しでもフレットから指が浮くとシンセ音が止まります。
正確にピッキングしないと発音が不安定になります。
適当にハンマリング・プリング、スライドなんかすると発音しませんし、止まります。
1音1音大切に、が必要です。

完全OHに感謝です!

わずかな日数で完全完璧にオーバーホール・修理調整していただけたことに感謝しています。

諦めていたんですよ。
ジャンクで手放そうと思っていたんですよ。
観賞用でもいいかと思っていたんですよ。
普通のギターとして弾こうかと思っていたんですよ。

でもやはり直って良かった。
30年以上前のギターですが、ちゃんと実用に耐えうるんだなぁって、感傷に浸っています。

ただ申し訳ないのは、私には弾きこなす技量がありません。
ですが、このCASIO PG-300はギターを弾くという楽しさを味わわせてくれる、ありがたい1本です。

交換したWilkinson WV6-SB(弦ピッチ10.8mm 5 + 1ホール)も
ピッチが安定して使い勝手が良くなった

もしCASIO PG-300/380が手元で眠りについている方がいらっしゃいましたら、ぜひ起こしてあげてください。この子たちはまだまだ復活できますよ。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、また。

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