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愛器#06:復活のCASIO Guitar Synth PG-300(1992年製)

*注) 愛器#は手持ちの中で入手の古い順に付けています

1992年に近所の楽器店で新品購入したCASIO PG-300ですが、過去の私のブログからすると、2005年3月にはほぼ全ての弦でシンセ音が出ない状態になっていました。次第に発音しない弦が1本2本と発症していたので、完全に動作していたのは10年弱だったかもしれません。
2005年当時にも復活方法を模索していたようで、オーバーホールに数万円かかることも確認していた模様。
しかし、オーバーホールすることも、他の方に譲ることもせずに長い眠りにつくことに。


20年の眠りから復活へ

PG-300復活への第一歩

2026年春、一念発起しての復活を選択。
たぶん2005年当時に確認していた修理先と同じところに修理依頼の確認をとり、満を持してのオーバーホールを託すことになりました。

発送前時点で私が確認していた状況は:
・電池ボックス腐食(006P 9V電池を直接繋ぐと電源は入る)
・電源が不安定、落ちる(電池スナップのケーブルの断線)
・シンセ音は出ない
・通常のギター音は出る
・コントロールパネルの切り替え操作はできる
でした。この状況をメールで送り、とりあえず問診をしていただきました。

問診の結果は:
・電池ボックス交換
・電源が落ちはメインボードに重大故障ではなく電池線の切断によるもので普通の故障かも
OH対応:メインボード、2枚の小基板、電源基板に関して、劣化〜故障パーツおよび将来に故障が発生するパーツはすべて交換
・通常のギター回路のメンテ
・MIDI出力動作確認、ROMカード動作確認
*メインボードが動いていないとちょっと難だがパネル操作ができていたなら大きな問題はないかと
*納期は標準で1〜2習慣程度(大きな故障がなく順調に運んだ場合)
<費用見積り:*詳細な金額は伏せております
標準OH一式、電池系統修理と返送料込みでざっくり3万円以内。
(OH、その他部品交換で3万円を超えたのは数件しかないとのこと)
*送付の際必要なもの:
荷姿:170サイズ以下
・ROMカード、ACアダプター(あれば)
・弦:ないと動作確認できないので要添付

これならばかなりの確率で復活するのでは?と思い修理を依頼することにしました。費用は想定の範囲内。良心的というか、申し訳ないくらいの設定だ。
修理期間の設定も20年の放置期間を考えれば、2週間なんてあってないようなもの。
弦もストックはあるし、梱包用の箱もある。ACアダプターは…
CASIOのACアダプターってどれ?すぐに確認できなかったので無しで発送させてもらった。(発送後に発見。というか思いのほかサイズがデカかったので気づかなかった)

途中経過

Day 0:発送・受付

発送してほぼ24時間後の翌日夕刻には到着した模様。
受け取り後、即開封&目視点検と素早い対応(感謝感謝)
目視点検の結果:
小基板2枚、メインボード:
・銀のコンデンサは取れ放題、修理上の大きな問題はなさそう
※ICなど特殊部品の故障なしの前提で、故障は稀です
電源部:
・現状で問題なさそうが、コンデンサはすべて交換
電池系統:
・電池ボックス交換、配線修理
※こんなサビサビの電池ボックスでよく動作しましたね!
・シンセPUは問題なし
・通常のギター回路は未確認です

Day 3:進捗

作業進捗:
・OHで予定していた部品はすべて除去
(実は新たな部品が取り付けられるようにするまでが大変)
・途中で気が付いた不具合箇所も手直しし、新たな部品をすべて実装

電源(ACアダプターで)投入:
・一発では全体が動作せず
・メインボードはボタン操作可
・ROM切り替え反応あり
*多分動作していると思われ一安心
*前段の信号処理の何処かにまだ数カ所の問題あり
*もう少しですのであと2〜3日で完了予定

一発では完動には至らなかったようですが、数カ所のマイナートラブルがあるようです。が、最後の一文、あと2~3日で修理完了予定って早い!

Day 4:進捗

作業進捗:
シンセ系統が作動
*共通回路で1箇所、これが原因で全く反応無し
*さらに5、6弦系で2箇所の不良あり
*操作系、ROM、MIDI:問題なし
*残り通常のギター系(PUセレクター分解整備他)と電池系(電池収納部補修、ケース交換、配線直し)の手直しで終了
(電池収納部は液漏れの汚れ、サビ、傷みがあるので補修)
返送予定:早ければ3日後

わずか数日で戻ってくる予定まで立った。費用については当初通り。追加費用として電池収納部の補修等があり、千円プラス。予定通り。

Day 5:作業完了・修理費用送金

作業完了報告:
作業すべて完了
*可能であれば明日中に発送します

作業完了の報告を受けたのが23時頃。明後日の発送予定とのことだったので、明日送金予定を伝えていたのですが、急いでスマホから送金手続き、送金完了!
送金予定口座を事前に打ち合わせし、特に送金のタイミングは伺っていなかったのですが、今回はお互いの信用が第一の取り引きと思い、発送の前日にと勝手に思っておりましたので、速攻手続きです。
(スマホでポチッと送金できるのは良い世の中になりました。)

Day 6:入金確認・発送連絡

入金確認・発送連絡:
入金確認済
・ゆうパックにて発送(問い合わせ番号が明記されていました)
*明日午後には配達予定

PG-300完全復活!

着荷:
15:00に帰ってきました、PG-300。発送日を入れて足掛け9日間で戻ってきました。嬉しすぎて涙涙です。
すぐに開封し、ひと通りの動作確認をしてから着荷確認のメールをお送りしました。
20年以上も沈黙していたPG-300が完璧に元通りに。

お礼のメール:
翌日お礼のメールを送らせていただきました。
MIDIの動作は未確認でしたが、内蔵音源64音色に加え、Sound ROMカードを1枚買っていたので128音色(64音色x2バンク)も発音確認。
以上を加えてメール送信。

注意事項メール:
修理の相談の時から作業中も、そして最後まで本当に親切な方でした。

以下メールの抜粋:
以前に、不動となり手放してしまった方がいて直せるのを早く知っていれば、と悔やんでおりました。今回はそうならずに済んで良かったです。
劣化するアルミ電解コンデンサーについては、今回のOHにて、電源部の容量の大きなものに限り4個のみの使用に留めています。
これは寿命が長いので、今後何十年も大丈夫です。
(交換前のものも故障はしていませんでした)
通常使用、経年で故障する部品はありませんが、電池入れっぱなしの放置には十分注意してください。液漏れ伝いで基板が大打撃を受けることがあります。

どうも基板に使われているコンデンサーは30を越えるようなのですが、それらを全て交換(ほどんど欠落していた模様)し、そのうちの4つが劣化しやすいアルミ電解コンデンサーと理解しています。ただその劣化は緩やかで、今後何十年も大丈夫とのこと(たぶん私の寿命よりも持つということかと…)

こんな細かい作業をして、いくらまとまった時間がとれ集中して作業していただけたとのことでしたが、わずか1週間程度で新品当時よりも強化された状態で直していただけるなんて、本当にありがたかったです。20年前に思い切って決断していればと悔やまなくもありません。

CASIO PG-300
背面はカバーだらけ
ボリューム・トーンのノブを交換。
ブリッジもWilkinson WV6-SB(弦ピッチ10.8mm 5 + 1ホール)に交換。
コントロールパネルもROMもOK
メープル指板が苦手だったのでFernandes FST-145SLルカサーモデルが不動の時期はネックだけ交換していました
スペックがかなり詳しく記入されてる

1990年代のオリジナルよりも強化されて復活したPG-300。シンセ音源・コントローラーが内蔵されているため、とてもじゃないけど怖くて改造などできません。
しかし、もし復活したら手直ししたかったのはブリッジ。この1点だけは交換したかった。
純正のブリッジはアームがねじ込み式。これだと思ったところで固定することが難しいし、ガタつきがきになる。ということで、他のギターにも交換・取付したWilkinson製のブリッジを取り付けることを考えていました。
そこでサイズを慎重に計測して適合しそうなブリッジを検索。

Wilkinson WV6-SB(弦ピッチ10.8mm 5 + 1ホール)が適合するだろうということでポチって交換。
結果、サイズ適合、動作良好。ちょいフローティング気味にしてもチューニングが安定方向になりました。


長々とお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、また。


追記:

今回のCASIO PG-300の修理依頼先の情報の問合せをブログ経由等でいただいています。
各キーワードで検索をかけるといろいろヒットすると思いますが、私もそうでしたが、真偽不明で躊躇している方も多いと思います。

私も今回リペアを終えて戻ってくるまでは半信半疑でいたことは隠しようがありません。
そこで今回私が依頼したところを記しておこうと思います。参考にしていただき、自己責任においてお問い合わせ、リペア依頼等行っていただければと思います。

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