【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中真人編#37
あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?
今回もこの企画に乗っかってみようかね。
企画ページ本体はこっち。
前回のはコレ。
真人が圭子の気持ちを聞く物語。
で俺の持ちキャラはこいつ。
CV:大塚明夫を想像しながら読むと腹がよじれると評判w
今回も息子の真人視点の物語だ。
真人はCV:梶裕貴で読んでみてくれよな。
父さんの朝
土曜日。
意外にも父さんは朝イチで起きてきた。
「おはよう」
「おはよう」
いつも通りの挨拶。
父さんはいつもどおり疲れてる感じ。
「週末なのに早いね」
「まあ、気合い入れないといけない日だしな」
ううむ、その気合いはどの方向なんだろう?
そんな事を考えながら朝食を用意する。
まあ、いつものベーコンエッグなんだけれどね。
いつも通りにテフロン加工していない鉄のフライパンを煙が上がるまで加熱して油を注ぐ。
テフロンはダメージが蓄積しちまうけれど、鉄のフライパンは使い込むほどに使いやすくなるのがいいよな。
特に目玉焼きは十分に加熱したフライパンで作ると、半熟なんだけれど焼面はカリッと仕上がる。
なんか美味しんぼで目玉焼きの作り方で会議があるとかなんとか描いてあったな。それほど、目玉焼きってのはこだわりのあるもんだ。
ちなみに我が家は蒸し焼きサニーサイドアップだな。
父さんはそこに更にゆず七味をかけて醤油をかける。
なんか味ってなんだっけとか思ってみてるけど、まあ、食事は好きに取れば良いよな。
「今日、圭子が来るじゃん」
「そうだな」
父さんの表情はいつもと変わらない。
「いじめんなよ」
「いじめられる要素があんのか?」
やっぱ父さんは一筋縄ではいかない。
「ないってことを証明するさ」
午後13時
いつもと違って、圭子は約束の時間きっかりに俺の家に来た。
父さんに気を使ってのことかもしれない。
きっちりフォローしないとな。
「おじゃまします」
圭子は駅から歩いてきたのか白のワンピースにベージュのコート、赤のマフラーといった格好だった。
コートを脱いで家に上がる。
ワンピース姿が少し新鮮だった。
そうか、と思い慌ててハンガーを用意する。
「いらっしゃい」
父さんが言う。
心なしか、父さんも緊張している気がする。
もちろん、あからさまじゃない。俺だから分かる程度だけれども。
「おじゃまします」
俺はハンガーに圭子のコートをかけながらお茶を入れてリビングテーブルに置く。
みんなで一口紅茶を口にする。
一息ついたところで父さんから話し始める。
「結婚のことだよね?」
圭子は先手を打たれた気がしたんだろう。
一瞬考える。
「はい」
圭子はシンプルに言った。
「俺たちは結婚しようと思っているんだ」
俺は父さんに言う。
「そうだな」
父さんもシンプルに言う。
「圭子は仲間思いで情に厚くて……」
そこで父さんは手をかざす。
「わかるさ。目を見れば」
父さんはまっすぐ圭子を見ていた。
「伊達にオッサンをやってるわけじゃないんだぞ」
苦笑いを浮かべながら父さんはそう言った。
「どうぞ、真人と一緒になってやって下さい」
「はい」
圭子は少し涙ぐみながらそう答えた。
帰り
そこからは父さんは俺と圭子の馴れ初めだとか、どこが好きなんだとか、俺たち二人に質問を浴びさせ続けた。
嬉しそうな表情が印象に残っている。
しまいには父さんと母さんの馴れ初めまで語る始末だ。
俺はちょっと恥ずかしい気分で圭子を眺めた。
たぶんだけれど、感動していたように見えた。
それを見て、俺はこれで良かったんだよな、と思った。
圭子が帰る時間になって、俺は父さんに言った。
「送ってくる」
「おう、気を付けてな」
圭子が玄関から出るときに父さんは言った。
「不肖の息子ですが、隣りにいてやってください」
深々と頭を垂れる。
「そ、そんな。私の方こそ隣りにいさせて下さい」
その言葉を聞いて父さんは頭を上げて自分を見る。
ニヤリという言葉がこれ程合う表情はないと思った。
「もう、逃げられないぞ」
父さんはそう言った。
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参考にした話
田中健一の覚悟。
田中真人の覚悟。
圭子の覚悟。
様々な覚悟が交錯するなか何が起きるのか。
以下待て次号!
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