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衆院と参院で党が違う 中道が越えられない最低線

中道改革連合、立憲、公明の幹事長が23日に会談した。論点整理は来週、立憲の対応決定は8月中。日付が後ろへ動いている。

朝日は組織のあり方に三つの案があると書いた。新党を結成する。立憲と公明が解党・分党して中道に合流する。3党が存続したまま国会で連携を深める。並べて検討中、という段階です。

三つとも、3党が自分の意思で選ぶ設計図です。だが選んだあとに必ずぶつかる壁が一つある。誰も口にしていない。


三つの設計図

新党結成は、看板を一本化する道。立憲・公明の合流も、最終的に一つの器へ収れんさせる道。この二つは、有権者から見て分かりやすい。支持する塊が一つになるからです。

ここで中道の中身を見ておきます。49議席のうち小選挙区で勝ったのは7人、全員が旧立憲。比例42のうち旧公明が28。党の顔と地盤は旧立憲が握り、数は旧公明が握る。看板は旧立憲、中身は旧公明という、ねじれた塊です。

問題は三つ目、連携維持です。衆院に中道、参院に立憲と公明。看板が三つのまま残る。

参院立憲は2月から「公明とは統一会派を組まない」と言い続けている。半年動いていない。参院は6年任期で解散もない。次の改選は2028年。今すぐ看板を捨てる理由が、参院の側に一つもないからです。

だから本命は、おそらく三つ目になる。別々の看板のまま、どう一体で動くか。23日の論点整理が「政策や組織のあり方」という抽象的な括りだったのは、合流の是非ではなく運用ルールを詰めているからでしょう。中道の基本政策に立憲の労働政策と人権項目を足す調整も、一本化ではない。看板は三つ、政策は一つ、という設計です。

そして今なら、まだ誰も法的に縛られていない。国会法109条の2は、比例で当選した議員が同じ選挙で名簿を出して争った党へ移ると失職させる。だが2026年衆院選で立憲も公明も衆院に名簿を出していない。だから旧立憲が立憲へ、旧公明が公明へ戻っても引っかからない。この身軽さは、参院選で別々の名簿を出し合った瞬間に消えます。

三分割という悪夢

連携維持を選ぶと、2028年の参院選で問題が起きます。

同じ選挙区に、中道・立憲・公明の三つの看板が並ぶ。同じ非自民票を三つに割る。自民の対岸で、勝手に食い合って自滅する。創価学会の組織票がどこへ流れるかも読めない。

近い前例が2017年にありました。希望の党に民進党が合流し、参院側はしばらく民進のまま残った。衆参で所属がねじれた。あの状態は1年ももたずに分党・解散へ向かった。異例のねじれは長く持たない。

これを避ける方法が一つあります。表の三案には出てこない、隠れた前提部品です。

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