Fable 5とOpus 4.8に同じ構成案を渡したら別人だった〜初日の比較〜
6月9日にFable 5が出て、前回の記事で「数週間かけて書き味を見る」と予告しました。初日の実験で予想より大きな差が出たので、最終報告を待たずファーストインプレッションを先に出します。
実験の中身
題材はNHK ONEと受信料制度の記事です。構成案を6項目用意しました。
スマホ保有率がテレビを逆転した総務省調査、「スマホ犯人説」の安直さ、NHK ONEの登録数が示す自己矛盾、全個人課金の政治的不可能性、災害報道のスマホ代替、帰結としてのじり貧スリム化。
この同じ構成案をOpus 4.8とFable 5に渡し、記事化させました。文体の指示も同一です。NHK ONE論そのものは別記事として公開済みなので(リンクは記事末尾に)、本稿は実験報告に絞ります。
出てきたのは、別人が書いたような2本でした。
数字の選び方
Fableは数字を並べます。NHK ONEへの移行が2週間で163万件、旧サービスの4分の1にとどまったこと。半年時点の累計が362万件であること。証拠を積み上げて、読者を結論まで誘導する書き方です。
Opusは一点に絞りました。純粋な新規登録12万8000件。受信契約約4,000万件の0.3%という数字を探し出し、記事全体をその一点に収束させています。締めの一文は「スマホ保有率91.8%。新規登録12万8000件。」数字を裸のまま並べて切る。解説を書かない胆力があります。
網羅のFable、一点突破のOpus。検事と劇作家くらい違います。
見出しの作り方
Fableの見出しは「受信料の非対称」「NHK ONEの失速」。内容を要約した平叙型です。Opusは「見えない税」「登録されないボタン」「見果てぬ夢」。比喩で釣る文芸型でした。
文体も割れました。同じ「です・ます」の指示を渡したのに、Opusは「だ・である」で断定を重ねてきます。Fableは「僕は〜と予想します」「おそらく」とヘッジを律儀に挟む。事実と推測を分離せよという僕のルールには、Fableの方が忠実です。そのぶん、声は薄い。
前回の記事で4モデルを病院に例えました。難症例の執刀医と通常手術の専門医。今回の結果を踏まえると、Opusは執刀のたびに自分の流儀を出してくる外科医で、Fableは術式のプロトコルを一切崩さない外科医です。どちらが優れているかではなく、症例によって呼ぶ相手が違う。
ここから先は
よろしければ応援お願いします!チップはnote更新用のPC購入費用に当てる予定です。よろしく!
