家庭内孤立は独居より厳しい 〜和光8824人の調査〜
家族と暮らしているほうが安全だ。普通はそう思う。
その前提を崩す研究が出た。同居者がいるのに会話がほとんどない人は、一人暮らしの人より精神的健康が悪い。東京都健康長寿医療センターが和光市の8824人を調べた横断研究です。予測はできた結果でした。それでも数字を見ると、想定より厳しい。
2025年の孤立死をめぐる報道でも、同居していない家族や友人との会話が乏しい層に男性が多いと指摘されていた(警察庁統計・大臣会見ベース、本論文とは別ソース)。今回の研究はその一歩先にある。同居していても会話がない層を、正面から捉えた。
家庭内孤立という概念
「同居家族がいるのに、家庭内で交流が著しく乏しい状態」を家庭内孤立と定義している。
操作的には、平日も週末も同居家族との会話が15分未満、かつ家で一人で過ごすことが多い人。会話の量だけでなく、一人で過ごす時間という別軸を重ねている。たまたま無口な家庭や、忙しくてすれ違っているだけの世帯は、ある程度はじかれる。
「15分未満」の中身も見ておく。実体は「1-15分未満」が平日8.1%、「ほとんどない」が3.0%の合算です。会話が下端に張り付いた集団を切り出している。そこに一人で過ごす時間と平日週末の両立を重ねて、該当者は対象全体の4.7%、同居者に限れば5.8%まで絞られる。年齢が高いほど、女性より男性で割合が高い。
独居より悪い
ここが本題です。
ここから先は
1,389字
この記事のみ
¥
280
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

過去に投稿した有料医療記事をまとめたマガジンです。
今後も順次追加していきますので、興味がありましたらよろしくお願いいたします。
よろしければ応援お願いします!チップはnote更新用のPC購入費用に当てる予定です。よろしく!
