〜グーグルマップの口コミで337万円賠償命令〜 医療機関への悪質レビューが招いた高額請求の衝撃
「医師が大声でキレた」「理学療法士でもない感じ」——。
グーグルマップに投稿されたこんな口コミが、投稿者に337万円の賠償を命じる結果となりました。普段何気なく使っているグーグルマップの口コミをめぐる訴訟で、これほど高額な判決が出るのは極めて異例です。
グーグルマップ利用者に衝撃走る
多くの人が病院選びで参考にするグーグルマップ。そのレビュー機能が、まさかの高額賠償を生む結果となりました。
従来、グーグルマップの悪質な口コミに対する裁判では、賠償額が驚くほど低いのが現実でした。
大阪府内の歯科医院が起こした別のグーグルマップ訴訟では、認定された慰謝料はわずか20万円。投稿者を特定するだけで55万円かかり、完全に赤字という状況でした。
「グーグルマップ裁判に勝っても大損」
こんな構造的問題が、悪質な口コミを野放しにしてきたのです。
しかし今回の整形外科クリニックの事例は違います。裁判官は約286万円の損害を認定し、調査費用も含めて337万円の支払いを命令。グーグルマップ口コミ被害者の「逆襲」が現実のものとなりました。
グーグルマップで何が起きたのか
大阪市鶴見区の整形外科クリニック。令和6年3月、グーグルマップの口コミ欄に悪評が投稿されました。
「理学療法士でもない感じで身体をさすっているだけ」 「医師が自分のやり方に文句があるのかと大声でキレた」
グーグルマップを見た患者候補が、こんな口コミを目にしたらどう思うでしょうか。多くの人が受診を避けるのは明らかです。
裁判所は「投稿を削除しないのは名誉および信用を毀損するもの」と判断。グーグルマップ投稿により原告の社会的評価が低下したと認め、今年8月までに約286万円の損害があったと具体的に算定しました。
なぜグーグルマップは賠償額が高くなるのか
同じ大阪地裁なのに、なぜこれほど判断が分かれたのでしょうか。
歯科医院のケースでは「グーグルマップ口コミの悪影響は限定的」とされました。一方、整形外科では「今年8月までに約286万円の損害があった」と具体的に算定されています。
この差は、グーグルマップでの損害の立証方法にありそうです。
グーグルマップ経由の患者数減少、売上への影響、グーグル検索での風評被害の拡散状況——。これらを数値化して示せるかどうかが、賠償額を大きく左右します。
グーグルマップの「匿名投稿」という幻想
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