Photo by
denwa_uranai1
化粧品でガンになるのか!?
リール動画でバズっている資生堂のファンデーションと、ジョンソンアンドジョンソンのベビーパウダー問題。
今日は、動画では伝えられなかったこれらの問題の真実を詳しく伝えたいと思います。
化粧品のタルク、アスベスト、中皮腫、そして卵巣がんをめぐる医学
2026年3月、日本で初めて、化粧品販売員として働いていた女性が、業務中に扱っていたファンデーションなどに由来するアスベスト混入タルクへの曝露で中皮腫を発症したとして、労災認定されたという報道が2026年3月25日にありました。
報道では、1970年代に資生堂の美容部員として勤務していた方が、のちに中皮腫を発症し、2025年12月付で労災認定されたとされています。
これは、「アスベスト被害は工場や建設現場だけの話ではない」ということを、社会に強く突きつけた出来事でした。
僕たちは、アスベストと聞くと、どうしても古い建物、解体現場、断熱材、工場というイメージを持ちます。
でも実際には、それだけではありません。
粉体として日常的に吸い込みやすい製品、つまり化粧品やベビーパウダーのようなものも、時代や品質管理の状況によっては曝露源になりえたのです。
今回のニュースが怖いのは、まさにそこです。危険な現場で働いている自覚がないまま、長い年月を経て病気として表面化する。
その「見えにくさ」こそが、この問題の本質です。
そして、このテーマは感情的になりやすいです。
企業責任の話、訴訟の話、不安を煽る情報、逆に「全部デマだ」と切り捨てる情報まで、極端なものが多い。
だからこそ、ここでは医療者として冷静に分析し、お伝えしたいと思います。
ここから先は
4,701字
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
