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妊活中の夏、わたしが救われた「小さな楽しみ」

妊活をしていたころの夏は、
少しだけ苦手な季節でした。

暑さで体力を奪われて。
夏休みやお盆で、家族連れをよく見かけて。

そして何より、
「今年も授からないまま、夏が終わるのかな」

そんな気持ちが、
どこかにいつも横たわっていました。

でもあの頃、そんなわたしを救ってくれた
「小さな楽しみ」があります。

今日は、そんな話をさせてください。


大きな幸せは、待っていても来ない

妊活中、わたしの幸せは
たったひとつの結果に紐づいていました。

陽性か、陰性か。

それだけで、その月のすべてが決まる。

でも、その結果はコントロールできません。

だから、いつも幸せは
「まだ来ていないもの」でした。

そんな日々の中で、あるとき気づいたんです。

大きな幸せを待つ間、
小さな幸せを自分で作らないと、
心がもたない。


わたしを救ってくれた、3つの小さな楽しみ

① 夏だけの、冷たいごほうび

暑い日に食べる、冷たいスイーツ。

わたしは大好きなチョコレート系のアイスを、
冷凍庫に必ずストックしていました。

通院した日。
結果が出なかった日。
なんとなく気持ちが沈む日。

「今日はこれを食べる」

そう決めておくだけで、
一日を乗り切る理由になりました。

小さなことです。

でも、自分をいたわる習慣は、
心を守る力があります。

② 夜のお風呂を、特別な時間に

夏はシャワーで済ませがちですが、
わたしはあえて湯船に浸かっていました。

好きな香りの入浴剤を、その日の気分で選ぶ。

10分だけ、目を閉じて。

その時間だけは、
「妊活のことを考えない」と決めていました。

考えない時間を持つことも、
妊活を続けるうえで大切だったと思います。

③ 「夏を感じるだけ」の時間

花火の音を、ベランダで聞く。
風鈴を飾ってみる。
夕方の少し涼しくなった風に当たる。

お金も準備もいらない、
ただ季節を味わうだけの時間。

未来のことばかり考えていたわたしを、
「今」に引き戻してくれる時間でした。


楽しむことに、罪悪感を持たないで

妊活中は、こんな気持ちになることがあります。

「こんなときに楽しんでいいのかな」
「もっと真剣に取り組むべきなんじゃないか」

あの頃のわたしも、そう思っていました。

でも、今なら言えます。

楽しむことは、あきらめることではありません。

むしろ、長い妊活を続けるために必要な、
心のメンテナンスです。

つらい時期こそ、
自分を喜ばせる方法を持っていてほしい。

それは決して、逃げではないのです。


その夏があったから、今がある

不妊治療を終えた今、
子どもたちと夏を過ごしています。

にぎやかで、慌ただしくて、
あの頃の静かな夏とは、まるで違います。

でも、ふと思い出すのです。

ひとりで食べたアイスの冷たさ。
お風呂の香り。
ベランダで聞いた、遠くの花火。

あの小さな楽しみたちが、
つらい季節のわたしを、
そっと支えてくれていました。


今、妊活中の夏を過ごしているあなたへ。

大きな結果は、まだ見えないかもしれません。

でも、今日という一日の中に、
小さな楽しみを、ひとつだけ作ってみてください。

冷たい飲みもの。
好きな香り。
夕方の風。

その積み重ねが、
あなたの心を守ってくれます。

この夏が、あなたにとって
少しでもやさしい季節になりますように。

今日もここまで読んでくださって、ありがとうございました。

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