楽しかったバイバイ
「じゃあね」と手を振った瞬間、
胸の奥がふっと温かくなった。
悲しいはずの別れなのに、
どうしてあんなに笑えたんだろう。
一緒にいた時間は短かったけれど、
そのどれもが宝物のように輝いていた。
ふざけあった声、
同じタイミングで笑った偶然、
そばにいるだけで軽くなった心。

だからこそ、
最後の「バイバイ」がやけに優しく響いた。
終わりじゃなくて、
思い出にそっと蓋をするみたいな別れだった。
楽しかったからこそ痛みもある。
でもその痛みさえ、
あなたと過ごした証として受け止められる。
あの日のバイバイは、
切ないのに、不思議とあたたかい。
そんな別れも、きっとあっていい。
