世界にひとつだけのバッグ
部屋の掃除をしていたら見つけた。

娘が5歳の頃、新体操で使っていたバッグ。
裁縫が苦手だった私が作った、世界でひとつだけのバッグです。
なぜこんな形かというと、新体操の棒が入るバッグが売っていなかったから。
年長さんの時には、もっと可愛いバッグも作りました。
卒園するとき、「欲しい」と言ってくれた子がいて、その子に譲りました。
誰かに大切に使ってもらえるなら、それも嬉しい思い出です。
引っ越しをしたので、新体操は幼稚園の頃だけ。
大会の衣装も毎回手作りでした。
最初は業者さんにお願いしていました。
「ただ縫うだけ」と思っても、自分にはできる気がしなくて…。
でも一着5,000円。
「それならミシンを買って、自分で作ろう。」
そこからでした。
大嫌いだった裁縫が、いつの間にか大好きになっていました。
バッグも衣装も、娘のためにたくさん作りました。
女の子だから、100円ショップのレースをつけるだけで可愛くなる。
縫い目も、フリルが優しく隠してくれました。
写真はこのバッグしか残っていないけれど、あの頃はいくつ作ったんだろう。
娘が喜ぶ顔を見るたびに、また作りたくなったことを覚えています。
今ではミシンを出すこともほとんどなくなりました。
でも、このバッグを見つけたら思いました。
「また何か作ってみようかな。」
23歳になった娘。
今度は、何を作ってほしいって言うのかな。
このバッグは少し色あせたけれど、あの頃の思い出は色あせない。
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