【日記】静かな台所で ひとりごはん
長い一日の仕事を終えて、帰宅した台所は、しんと静まり返り、炊いたごはんも、作り置きのおかずもありませんでした。
すぐに食事をとりたかったのに、何もない。
だってそうだわ。
アラームが鳴ってやっと起きて、早出出勤したから。
そこで、手元にあるものを掛け合わせてみることにしました。
フライパンの上で焼きそばの麺が「カリカリ」と小気味よい音を立て、次第に「パリパリ」へと変わっていきます。
その横で、オイシックスの「スパイス香るドライカレー」を解凍します。
菜花は電子レンジでさっと加熱し、マヨネーズとぽん酢で和えて鰹節をひとつまみ。
もずく酢も添えれば、なんとか形になりました。

焼きそばにドライカレーを重ね、仕上げに花椒をひと振り。
「こういうのを、あかん飯って言うのかな。」
自嘲しつつ、口に運ぶと、痺れるような花椒の刺激とスパイスの深みが、カリカリの麺と絡み合い、いつか京都の四川料理店で食べた麻婆麺の記憶がふっとよみがえりました。
娘が孫を連れて帰っていった後のひとりごはんは、丁寧な暮らしからはほど遠いかもしれません。
それでも、あり合わせの材料で、自分のためだけに用意したこの不揃いな夕食は、静かな夜の私をそっとねぎらってくれました。
短かった二月がこうして終わっていきますね。
