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「“痩せましょう”って、本当にそれだけでいいんだろうか」

こんにちは!

さてさて、、、
今日は、最近ずっと考えている
「肥満症」の話をしてみようと思います。

正直、
自分自身そこまでストイックに体型管理できているわけでもないです。

当直明けでラーメン食べるし、
夜中にコンビニ行くし、
忙しいと運動もしばらく止まります、、、汗

外来で「痩せましょうか」と言いながら、

「いや、自分も全然できてないんだけどな…」

と思うことも結構あります。

だから最近は、
せめて知識くらいはちゃんと持っておこう、
と思って肥満症をかなり勉強していました。

最初は、

「結局、食事と運動なんじゃない?」

くらいの感覚でした。

もちろん今も、
それが大事なのは変わりません。

でも、
勉強すればするほど、

「人間の身体って、そんな単純じゃないな…」

と思うようになったんですよね。

例えば、
減量すると身体はむしろ“元に戻そう”とします。

空腹感は強くなるし、
消費エネルギーは下がる。

いわゆる「リバウンド」が起きやすくなるのも、
ある意味かなり自然な反応です。

しかも、
脂肪組織って、
ただ脂肪が溜まっているだけじゃない。

炎症、
インスリン抵抗性、
高血圧、
HFpEF、
CKD——

いろんな病態に関わる、
かなり“全身性”の臓器なんですよね。

最近は、

「肥満症って、“食べすぎ”だけでは説明できない病気なんだな」

と思うことが増えました。

今日は、
そんな話を少ししてみようと思います。



「痩せましょう」で終わっていないか

外来をしていると、
本当にいろんな場面で「減量」が登場します。

糖尿病。

高血圧。

脂質異常症。

睡眠時無呼吸。

膝痛。

脂肪肝。

HFpEF。

「まずは体重を落としてみましょうか」

という言葉自体は、
多分間違っていません。

実際、
減量で改善する病気は本当に多い。

5%体重が落ちるだけでも、
血糖や血圧はかなり変わります。

でも最近、
少し気になることがあります。

それは、
“減量”という言葉が、
あまりにも簡単に使われていることです。

もちろん、
食事や運動は大事です。

そこは間違いない。

ただ、
実際の臨床って、
そんなに単純でもないんですよね。

例えば、

「頑張って5kg痩せたのに戻った」

という患者さんは本当に多い。

しかも、
本人は結構努力している。

夜ご飯を減らして、
お菓子を我慢して、
ジムにも通っている。

でも戻る。

しかも、
結構な確率で。

以前の自分は、
どこかで、

「続かなかったのかな」

くらいに思っていました。

でも、
病態を勉強していくと、
少し見え方が変わってきました。

人間の身体って、
想像以上に“元に戻ろう”とするんですよね。

減量すると、
空腹感は強くなります。

逆に、
消費エネルギーは下がる。

つまり身体側からすると、

「危険!飢餓状態かもしれない!」

みたいな反応が起きている。

だから、
リバウンドって、
単なる“失敗”ではなくて、
ある意味かなり生理的な反応なんですよね。

ここを知ってから、

「痩せましょう」

という何気ない言葉の重みを、
少し考えるようになりました。


脂肪組織は、「ただの脂肪」じゃなかった

肥満症を勉強していて、
個人的に一番驚いたのはここでした。

脂肪組織って、
ただカロリーを貯めているだけの“倉庫”じゃないんですよね。

むしろ、
かなり活発な“内分泌臓器”として働いている。

最初これを知った時、

「え、脂肪ってそんなことしてるの?」

となりました。

脂肪組織からは、
いろんな物質が出ています。

炎症に関わるサイトカイン。

レプチン。

アディポネクチン。

RAASに関わる物質まで。

つまり、
脂肪が増えることで、

  • insulin resistance

  • 慢性炎症

  • 高血圧

  • 動脈硬化

  • Na貯留

  • HFpEF

  • CKD

みたいな病態が、
少しずつ全身で進んでいく。

最近よく言われる
“cardio-renal-metabolic”
という考え方にもかなり繋がります。

だから、
肥満症って、
単に「体重が多い状態」じゃなくて、

“全身疾患”

として見た方が、
むしろ自然なんですよね。

しかも厄介なのが、
これらが全部つながっていること。

インスリン抵抗性が進む。

すると高TGになる。

血圧も上がる。

睡眠時無呼吸も悪化する。

夜間低酸素でさらに交感神経が上がる。

Na貯留が進む。

HFpEFが悪化する。

……みたいに、
一本の川みたいに病態が繋がっていく。

最近は、
外来で肥満症の患者さんを見る時、

「この人は何kgあるか」

より、

「今どの病態が動いているんだろう」

を考えることが増えました。

多分、
そこが“生活習慣病”を別々に見るのではなく、
一つの流れとして見る面白さなんだと思います。


「だから“痩せればいい”でもない」

だから肥満症って、
単に「痩せましょう」で終わる話ではなくて、

  • どの病態が動いているのか

  • 何を優先するのか

  • どこまで減量するのか

  • 何を守るのか

を考える、
かなり総合内科っぽい病気なんですよね。

最近は、
糖尿病、
高血圧、
CKD、
HFpEF、
脂質異常症を、

別々の病気として見るというより、

「同じ川の下流を見ている」

みたいな感覚で考えることが増えました。

まだまだ勉強中ですが、
肥満症を学び始めてから、
生活習慣病の見え方がかなり変わった気がしています。


肥満症って、
「食べすぎ」
「運動不足」
だけで終わるほど単純じゃない。

でも逆に、
病態を理解すると、
かなり面白いんですよね。

  • なぜリバウンドするのか

  • なぜHFpEFにつながるのか

  • なぜCKDが進むのか

  • なぜ高TGになるのか

  • なぜOSAが悪化するのか

全部、
少しずつ繋がっていく。

最近、
肥満症をかなり勉強しているんですが、

「なるほど、だからこうなるのか…」

と思うことが本当に多いです。

まだまだ勉強中ですが、
面白かったことや、
臨床で役立ちそうなことを、
また少しずつシェアしていきますね。

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