白米の味
この小説は、ある一曲を聴いたあとに残った景色から書きました。
よければ、本文に入る前に少しだけ聴いてみてください。
全部でなくても大丈夫です。
最初の数十秒だけで、この物語の温度が少し伝わると思います。
白米の味
胃の中には、唐揚げの油と炭酸だけが残っていた。
それなのに、みぞおちの少し下が、ぽっかりと空いている気がした。腹は重い。なのに、満ちてはいない。何かを食べたいのか、誰かといたいのか、その区別が、もうずいぶん前からつかなくなっていた。
駅前の居酒屋の、いちばん奥の席だった。テーブルの上には、枝豆の殻と、半分残った軟骨と、油の浮いたポテトと、空きかけのハイボールが並んでいた。どれも、食事と呼ぶには中途半端なものばかりだった。腹を満たすためではなく、口を動かし続けるために頼んだものだった。
「お前さ」と松井が言った。「ほんと、悪いやつじゃないよな」
「それ、三十過ぎた男に言う褒め言葉じゃないだろ」
「わかってるじゃん」
松井は笑った。俺も笑った。でも、笑ったあとで、ジョッキの中の氷だけが、やけに大きく見えた。
松井は俺と同い年で、俺より少しだけ要領がいい。仕事でも飲み会でも、空気の温度を読むのがうまい。ジャケットはとっくに脱いで、シャツの袖をきっちり二つ折りにまくっている。手首の時計も、たぶん俺のひと月分の小遣いくらいはする。同じ年月を生きてきたはずなのに、こいつの服はくたびれず、俺の服だけがいつもどこか湿っていた。
「岸本ってさ」松井がレモンサワーを傾けながら言った。「なんか、惜しいよな」
「何が」
「全部」
「ざっくり刺すなよ」
「仕事も、女も、飲み会の締め方も」
「最後のは今、関係ないだろ」
「あるよ。締められない男は、だいたい全部締められないんだよ」
反論したかったが、できなかった。心当たりがありすぎた。
俺は地方都市のメーカーで、総合職という名前の何でも屋をやっている。出世しているわけではない。かといって、辞めるほどの不満があるわけでもない。会議では、いつも発言する直前にタイミングを逃す。気づくと話は次へ進んでいて、俺が言おうとしたことを、別の誰かがもう少しうまい言い方で言っている。恋愛も、たぶん同じだった。踏み込むべき一歩で、いつも半歩足りない。
悪い男にはなれない。誠実な男にもなりきれない。欲望にも乗り切れず、正しさにも乗り切れない。三十二歳の俺は、そういう中途半端な場所で、ずっと足踏みをしていた。
ハイボールを飲み干す。胃はもう重いのに、口の奥だけが、まだ何かを欲しがっていた。空腹というより、口寂しさだった。たぶん俺は、もう長いこと、その二つを取り違えたまま生きている。
「そろそろ帰るか」
松井がそう言って伝票を取ったとき、もう十一時を回っていた。明日も仕事だ。帰る理由は、ちゃんとあった。
外は、雨上がりだった。
濡れたアスファルトに、居酒屋やカラオケの看板の赤や黄色が、滲んで溶けていた。平日の夜の駅前には、独特の湿り気がある。金曜のような華やぎはない。帰る人と、帰れない人と、まだ帰りたくない人とが、同じ歩道の上で、少しずつ違う速度で歩いている。
俺と松井は、その中の、帰りたくない方の二人だった。帰る理由はあるのに、帰る気にはなれない。コンビニの前で煙草を吸う口実を探すみたいに、二人とも歩く速度を落としていた。
「ねえ」
声をかけられたのは、そのときだった。
振り返ると、女が二人立っていた。ひとりはベージュの薄いコートで、よく笑う口元をしていた。もうひとりは黒いカーディガンに白いブラウスで、半歩後ろに立って、こちらをまっすぐ見ていた。
「もう帰るんですか」と、コートの方が言った。
「帰るつもりでした」と松井が答えた。
「つもり、ってことは」女は笑った。「変えられますよね」
松井はすぐに乗った。俺は一歩引いたふりをして、革靴のつま先の、白く擦れたところを見ていた。でも、内心では、たぶん浮かれていた。
まだ自分も、誰かに誘われる側の人間だったのか。
ただ、その確認だけで、飲んだ酒が、もう一度、じわりと回った。
四人でコンビニに寄った。
明るい店内で、誰も、ちゃんとした食事は買わなかった。カゴに入っていったのは、缶チューハイと、ハイボールと、ポテトチップスと、スルメと、個包装のチーズと、なぜかプリンが二つ。誰も米は買わなかった。誰も、腹を満たすものは買わなかった。つまみばかりが、レジ袋の中で増えていった。
コートの方が沙耶、黒いカーディガンの方が美咲、というらしかった。沙耶はよく喋り、よく笑い、人との距離をするすると詰めてくる。美咲は、ほとんど喋らなかった。ただ、髪を耳にかける癖があって、その仕草のたびに、首筋に落ちた影が少し動いた。
「すぐそこなんで」と沙耶が言った。「うち、っていうか、美咲んち」
美咲の部屋は、古い単身者向けのマンションの三階だった。外廊下の蛍光灯が白くて、その光の中を、虫が一匹だけ、行き場をなくしたように飛んでいた。
部屋に入って、最初に思ったのは、片付いているな、ということだった。
不自然なくらい、片付いていた。
玄関の靴は、きちんと端に寄せられていた。シンクに、洗い物がほとんどなかった。冷蔵庫を開けて氷をもらおうとした松井が、「お、ちゃんと自炊する人だ」と笑った。中には、肉と、卵と、豆腐と、刻んだネギの入った小さな容器が並んでいた。コンロの脇には、味噌の蓋が、半分開いたまま置かれていた。炊飯器の横には、計量カップが出ていた。誰かのために、何かを作るつもりだったような置き方だった。
部屋の隅に、布団がもう一組、畳んで重ねてあった。
俺は、それを見ないふりをした。見ないふりをしたのに、ずっと視界の端に残っていた。
たぶん、ここには今夜、別の誰かが来るはずだったのだ。来て、この片付いた部屋で、この冷蔵庫の食材で作った飯を食って、このもう一組の布団で眠るはずだった、別の誰かが。
でも、来なかった。
そして、その空いた席に、俺たちが入り込んでいた。
缶を開け、適当に乾杯をした。沙耶と松井は、最初から距離が近かった。沙耶はよく笑い、笑うたびに、松井の腕を軽く叩いた。
「彼氏、いないんですか」と松井が訊いた。
「いますよ」と沙耶はあっさり言った。「いるけど、いないみたいなもんです。遠いし」
「どういうこと」
「気持ち上はいる。実務上はいない」
松井が笑った。沙耶も笑った。でも、その笑いの最後のところで、沙耶の目が、ほんの少しだけ冷めるのが見えた。笑いを、ちゃんと笑いのまま着地させられない人の、目だった。
「美咲もそうだよね」と沙耶が言った。「遠距離」
美咲は、何も言わなかった。
ただ、テーブルの上に伏せて置いていたスマホが、そのとき小さく光った。通知だった。美咲は画面を見なかった。見ないふりをして、けれど、指先だけが、伏せたスマホの縁を、一度だけ撫でた。
俺は、その指先を見ていた。それから、また、部屋の隅の布団を見た。
ここには、来るはずの人がいた。そして、その人は来なかった。美咲は、誰でもいいから遊びたかったわけではないのだと思った。本命のために整えた夜を、空っぽのままにしておけなかった人なのだと、なんとなく、わかってしまった。
わかってしまったのに、俺はそこにいた。
時計は、二時を回っていた。
部屋の明かりは、いつのまにか少し落とされていた。空き缶が、床に何本か転がっている。ポテトチップスの袋は湿気て、もう誰も手を伸ばさなくなっていた。
松井と沙耶は、部屋の隅で、ほとんど既定路線の距離になっていた。声のトーンが下がって、二人だけの会話の速度になっている。俺と美咲も、いつのまにか、言葉が減っていた。そのぶん、膝と膝の距離だけが、少しずつ、意味を持ちはじめていた。
美咲の膝が、俺の膝に触れた。ほんの少しだけだった。それなのに、触れたところだけ、体温が残った。手を伸ばせば届く距離ではなく、手を伸ばさなくても届いてしまう距離だった。
缶チューハイの甘い匂いに混じって、美咲の香水が、近くなった。
たぶん、ここまで来たら、そうなるのだろうと思っていた。拒みたいわけではなかった。美咲は綺麗だったし、俺は寂しかったし、酒は回っていた。理由は、いくらでもあった。むしろ、理由しかなかった。
美咲の手が、俺の太腿に触れた。
その手が、ゆっくりと、内側へ滑ってきた。指先が、太腿の内側を、確かめるように這っていく。
その感触が、鼠径部に近づいた瞬間だった。
背中の奥が、ぎゅっと縮んだ。
反射だった。頭では、まだ何も決めていなかった。決めていなかったのに、身体は、もう逃げていた。
右手が、勝手に動いた。
乾いた音がした。
美咲の手首が、俺の膝から、跳ねるように離れた。
「ごめん!」
自分の声だけが、部屋の中で、大きすぎた。
払った自分の手のひらだけが、やけに熱かった。
部屋から、音が消えた。消えたと思ったら、テーブルの上の缶チューハイが、小さく泡を弾く音だけが、聞こえた。
「……え?」美咲が、自分の手首を押さえた。「痛いんだけど」
怒っている、というより、恥をかかされた顔だった。それが、いちばんきつかった。
喉の奥が、貼りついた。謝ろうとしても、声が、舌の上で乾いていった。美咲は、払われた手首を、もう片方の手でさすっていた。その仕草を見るたびに、俺の手のひらが、もう一度、熱くなった。
沙耶が、笑おうとした。でも、口角だけが先に上がって、目が追いついていなかった。
「お前さあ……」と松井が言った。
責めているというより、呆れていた。心底、呆れていた。三十二にもなって、何をやっているんだ、という顔だった。俺自身が、いちばんそう思っていた。
立ち上がった。
謝りきるでもなく、出ていくでもなく、場を取りつくろうでもなかった。ただ、その場所にいられなくて、俺は台所へ逃げた。
そして、おもむろに、米を研ぎはじめた。
提案でも、気遣いでもなかった。会話からの、ただの逃亡だった。
「腹でも減ってんの?」
背中から、沙耶の声が飛んできた。
「今じゃないだろ」と、松井。
「度胸ないね」
俺は、振り返らなかった。
米びつに計量カップを差し込むと、乾いた米粒が、指先に当たった。ざらざらしていた。何かの骨みたいに、軽くて、冷たかった。
ボウルに水を張る。米粒が沈む前に、いくつかが、水面でちいさく跳ねた。
指を入れると、水は思ったより冷たかった。酔って火照った手だけが、急に現実へ引き戻された。台所の蛍光灯は、部屋の明かりよりずっと白くて、自分の手の甲の血管まで、はっきり見えた。
米をかき回す。白い濁りが、指の隙間から、ふわっと広がった。
水を捨てる。また張る。また濁る。さっきより、薄い。でも、透明にはならない。
背中の方では、誰かがトイレに立つ気配がして、また座る気配がした。沙耶が小さく何か言って、松井が笑った。その笑いは、もう、俺のいない場所の笑いだった。俺はその輪から、自分で抜けてきたのだ。手を払って、声を上げて、自分から。
爪の間に、米粒が一つ、挟まった。取ろうとしても、なかなか取れなかった。
何度水を替えても、完全には澄まなかった。それでも、俺は、手を止められなかった。手を止めたら、振り返らなければならなくなる。振り返れば、美咲の手首と、沙耶の冷めた目と、松井の呆れた顔が、そこにある。だから、研いだ。澄まない水を、何度も替えて、研ぎ続けた。
炊飯器のスイッチを押した。小さな電子音が鳴って、ランプが灯った。それだけが、いやに律儀な音だった。
米が炊けるまでのあいだ、部屋の空気は、壊れたままだった。
炊き上がったとき、四人は、なんとなく、それを食べた。
美咲は、ほとんど箸をつけなかった。本来なら、来るはずだった誰かに食べさせるための米だったのかもしれない、と思った。それを、俺が、逃げるために炊いた。
炊きたての米は、見た目だけなら、完璧だった。湯気が立って、米粒は小さく光っていた。
口に入れると、熱かった。でも、それだけだった。
噛んでも、甘さが広がらない。米粒が、歯の間で潰れて、ただ喉の奥へ落ちていった。うまいとも、まずいとも、思えなかった。味の手前で、身体が止まっていた。
炊きたての米は、たぶん、俺には早すぎた。
腹は、ちっとも減っていなかった。唐揚げと、つまみと、缶チューハイで、とっくに膨れていた。膨れているのに、満たされていない、いつもの腹のまま、俺は味のしない白い米を、噛んでいた。
目を覚ましたとき、窓の外が、白かった。
部屋は、散らかったままだった。空き缶が転がり、ポテトチップスの袋はすっかりしけって、丸まっていた。松井は床で、上着を枕にして寝ていた。沙耶はベッドの上で、丸くなっていた。美咲は、部屋の隅の布団の、その端で、こちらに背を向けて眠っていた。本来なら、別の誰かが寝るはずだった布団だった。
喉が、渇いていた。
俺は、起き上がって、台所へ行った。
炊飯器の保温ランプは、いつのまにか消えていた。誰かが切ったのか、自分で切れたのか、わからなかった。蓋を開けると、昨日の米が、釜の端に、薄くこびりついて残っていた。
しゃもじで剥がすと、少し、抵抗した。
立ったまま、口に入れた。
冷たかった。少し、硬かった。昨日の夜より、ずっと貧相な、頼りない味がした。
でも、噛んでいると、奥の方から、ゆっくり、甘さが出てきた。
味がする、と思った。
それだけのことで、少し、驚いた。
昨日の夜、あんなに完璧に見えた炊きたての米には、何の味もしなかった。なのに、冷めて、硬くなって、貧相になった米の方が、ちゃんと甘い。胃の底に、冷たい米が落ちていく。その重さが、なぜか、ちょうどよかった。
腹が、減っていた。
ようやく、ちゃんと、腹が減っていた。
昨日の俺は、腹が減っていなかった。口が寂しかっただけだった。寂しさを、空腹と取り違えて、つまみばかりを口に入れて、いちばん食べたかったものの味を、自分で遠ざけていた。冷めてから、ようやく、味がした。腹が減ってから、ようやく、わかった。
背後で、衣擦れの音がした。
美咲が、起きてきていた。髪が少し乱れて、昨日より、ずっと普通の人の顔をしていた。
「食べたの」と、美咲が言った。
「うん」
「冷めてたでしょ」
「うん」
美咲は、少しのあいだ黙っていた。それから、小さく言った。
「……ごめん」
何に対する「ごめん」なのか、たぶん、本人にもわかっていなかったと思う。手首を払われたことか、誰かを迎えるはずだった夜に、俺たちを上げてしまったことか、その全部か。
「いや」と俺は言った。「うまかった」
恋でも、慰めでも、なかった。でも、それが、その夜の中で、いちばん本当の言葉だった気がした。
俺は、帰ることにした。
松井はまだ寝ていた。起こさなかった。靴を履いて、玄関のドアを開けると、外は、白い朝だった。
駅前のコンビニの明かりが、まだ、ついていた。誰のためでもなく、ただ律儀についている明かりだった。濡れていたアスファルトは、もう乾きはじめていた。
歩きながら、舌の奥に、冷めた米の甘さが、まだ残っているのに気づいた。
たいした朝ではなかった。何も解決していなかった。俺は相変わらず、惜しい男で、締められない男で、半歩足りない男のままだった。
それでも、口の中にだけ、ちゃんと、味が残っていた。
それから何日かして、美咲は、遠くの街にいる彼氏に会いに行った。
ずっと、楽しみにしていた。会いたかった。今度こそ、ちゃんと向き合えると思っていた。あの夜、来るはずだった人だった。来なかった人だった。それでも、彼女は、また会いに行った。
彼氏は、悪い人ではなかった。優しかった。ただ、どこかで、美咲を少しぞんざいに扱うところがあった。悪気はなかった。悪気がないぶん、それは、よけいに寂しかった。
二人は、体を重ねた。
美咲は、満たされたと思った。求めていたのは、これだったのだと思った。やっぱり、この人なのだと思った。
彼の腕は、覚えていたより、少し重かった。その重さは、安心するはずのものだった。実際、安心した。けれど、安心の、その奥に、小さな隙間が残った。体は、満ちている。なのに、胸の真ん中だけが、少しだけ、遅れていた。彼の匂いは、懐かしかった。でも、懐かしいと思っている自分を、彼女はどこか、外側から見ていた。
翌朝、彼の部屋で、朝食を食べた。
彼が、米を炊いてくれていた。
「お腹減ってると思って、炊いといた」
彼の炊いたご飯は、ちゃんと、甘かった。炊きたてで、湯気が立って、ちゃんと、おいしかった。彼も悪くなかった。この時間も、間違ってはいなかった。
それなのに、舌が、何かを探していた。
白い湯気の向こうで、美咲はふと、あの朝の、冷めた白米の硬さを思い出した。
あの男のことを、好きだとは思わなかった。未練でもなかった。手首を払われたことを、まだ少し、根に持ってさえいた。ただ、舌の奥のどこかに、あの貧相で、冷たくて、それなのに最後にちゃんと甘かった米の味だけが、消えずに残っていた。
彼の隣で食べた米は、ちゃんと、おいしかった。
それなのに、あの冷めた白米の味を、まだ舌のどこかで、探している。
あとがき
この短編は、高橋優さんの「白米の味」という曲を聴いたときに、自分の中に浮かんだ風景や思いをもとに書きました。
曲そのものを説明したかったというより、
白米の湯気。
冷めたご飯の甘さ。
満たされたいのに、なぜか満たされない夜。
誰かの部屋にある、来るはずだった人の気配。
そういう断片が、頭の中で少しずつつながって、一つの物語になっていった感覚です。
白米って、すごく不思議だと思います。
派手な味ではないのに、ちゃんとお腹が空いているときには、いちばん深いところに届く。
逆に、心も身体もぐちゃぐちゃなときには、炊きたてのご飯ですら、味がしないことがある。
たぶんこの話は、恋愛の話というより、
「空腹」と「寂しさ」を取り違えてしまう人たちの話です。
満たされたいのに、満たされない。
ちゃんとおいしいものが目の前にあるのに、なぜか別の味を探してしまう。
そんな夜や朝が、誰にでも少しはあるのかもしれません。
短編小説を、少しずつ置いています。
誰かの人生を大きく変える話ではないけれど、
読み終えたあとに、ほんの少しだけ舌の奥に残るような物語を書いていけたらと思っています。
▶︎ 短編小説はこちらにまとめています
[物語の置き場所|短編小説と小さな余韻]
もしよければ、こちらのシリーズも読んでみてください。
▶︎ 何者でもなかった頃の私へ
浪人時代の六畳間、焦り、劣等感、そして少しずつ前に進んでいく日々を書いた連作です。
医療や暮らしの記事とは少し違いますが、
どこかで同じように、「人が何かを抱えて生きていること」を書いている気がします。
