救急外来新人育成シリーズ Vol.2
救急外来新人育成シリーズ Vol.2
救急外来で最初に覚える薬30選
はじめに
救急外来では、毎日多くの薬剤が使用されます。
新人看護師のうちは、「薬の名前が覚えられない」「何のために使うのかわからない」と感じることも少なくありません。
しかし、最初からすべてを覚える必要はありません。
まずは救急外来で使用頻度の高い薬を理解し、「どんな場面で使うのか」を知ることが大切です。
※薬剤の適応・投与量・投与速度は、施設のルールや医師の指示に従ってください。
この資料は学習用です。
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薬を覚える4つのポイント
薬は次の4点をセットで覚えましょう。
- ① 何の薬か
- ② いつ使うか
- ③ 注意点
- ④ 覚え方
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① アドレナリン
何の薬?
心臓や血管を刺激する薬。
いつ使う?
- 心肺停止
- アナフィラキシー
- 重度のショック
注意点
- 投与方法を確認する
- 心電図・血圧を継続観察する
覚え方
「止まりそうな心臓を動かす薬」
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② アミオダロン
何の薬?
抗不整脈薬。
いつ使う?
- 心室細動(VF)
- 無脈性心室頻拍(pVT)
注意点
- 心電図モニター管理
- 血圧低下に注意
覚え方
「危険な不整脈を止める薬」
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③ アトロピン
何の薬?
徐脈を改善する薬。
いつ使う?
- 症候性徐脈
注意点
- 効果判定を行う
- 心拍数の変化を観察
覚え方
「遅い心拍を速くする薬」
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④ ニトログリセリン
何の薬?
冠動脈を広げる薬。
いつ使う?
- 狭心症
- 心筋梗塞(医師の判断による)
注意点
- 血圧低下
- 右室梗塞では慎重投与
覚え方
「胸痛で使う薬」
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⑤ アスピリン
何の薬?
抗血小板薬。
いつ使う?
- 急性冠症候群(ACS)
注意点
- 出血リスク
- アレルギー歴
覚え方
「血小板を固まりにくくする薬」
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⑥ ヘパリン
何の薬?
抗凝固薬。
いつ使う?
- ACS
- 血栓予防
注意点
- 出血徴候
- 医師の指示どおり投与
覚え方
「血液を固まりにくくする薬」
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⑦ フロセミド
何の薬?
利尿薬。
いつ使う?
- 心不全
- 肺水腫
注意点
- 血圧
- 尿量
- 電解質
覚え方
「余分な水分を出す薬」
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⑧ 硝酸イソソルビド
何の薬?
血管拡張薬。
いつ使う?
- 狭心症
- 心不全
注意点
- 血圧低下
- 頭痛
覚え方
「血管を広げて心臓の負担を減らす」
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⑨ 生理食塩液
何の薬?
輸液。
いつ使う?
- 脱水
- ショック
- ルート確保
注意点
- 過剰輸液に注意
覚え方
「まず使う基本の輸液」
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⑩ 乳酸リンゲル液
何の薬?
細胞外液補充液。
いつ使う?
- 外傷
- 脱水
- 出血
注意点
- 病態に応じた投与
覚え方
「外傷でよく使う輸液」
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残り20種類(学習リスト)
次に覚えたい薬剤
- ノルアドレナリン
- ドパミン
- ドブタミン
- ニカルジピン
- ジルチアゼム
- アデノシン
- ミダゾラム
- ジアゼパム
- フェンタニル
- モルヒネ
- ケタミン
- プロポフォール
- ロクロニウム
- スガマデクス
- デキサメタゾン
- ヒドロコルチゾン
- メチルプレドニゾロン
- グルコン酸カルシウム
- ブドウ糖
- 炭酸水素ナトリウム
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ケーススタディ
ケース① 急性心筋梗塞が疑われる患者
患者情報
65歳男性。胸痛を訴えて救急搬送。
医師からの指示
- 心電図
- 採血
- 静脈路確保
- アスピリン内服
新人が確認すること
- 血圧
- SpO₂
- 胸痛の程度
- アレルギー歴
- 内服できる状態か
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ケース② 心不全患者
患者情報
80歳女性。呼吸苦、下腿浮腫あり。
医師からの指示
- 酸素投与
- フロセミド投与
新人が観察すること
- 呼吸状態
- 尿量
- 血圧
- 意識レベル
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覚え方のコツ
薬は疾患ごとに分類すると覚えやすくなります。
- 胸痛 → ニトログリセリン・アスピリン・ヘパリン
- 心肺停止 → アドレナリン・アミオダロン
- 心不全 → フロセミド・硝酸薬
- ショック → 生理食塩液・乳酸リンゲル液・ノルアドレナリン
「どの病気で、どの薬が使われるか」を関連付けて学ぶことで、現場で思い出しやすくなります。
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まとめ
救急外来では、薬の名前だけを暗記するのではなく、「どのような患者に、何の目的で使うのか」を理解することが重要です。
最初は10種類を確実に覚え、徐々に20種類、30種類と知識を増やしていきましょう。毎日の症例と結び付けて学習することで、薬剤への理解は着実に深まります。
