プロ野球開幕直前特集!ドラフトオフィスが選ぶ2026年の新人王を徹底予想
ドラフトオフィスジャーナルでは23本目の投稿となります、ドラフトオフィスメンバーのアオジュンと申します。今回は3月27日に開幕を控えたプロ野球の中でも、生涯1度しか受賞出来ないタイトル「新人王」について深堀りしたいと思います。
アマチュア野球への目利きに長けている(?)ドラフトオフィスメンバーに今年のプロ野球を占ってもらう新たな視点の特集となります。25名のメンバーから回答をいただきましたので、そちらを基に展開していきます。
今回もよろしくお願いします。
1.2026 WORLD BASEBALL CLASSIC
3月5日に開幕した2026 WORLD BASEBALL CLASSICの話題から。開幕前に日本はどこまで勝ち進むかを予想してもらった結果、以下の回答となりました。

前回大会優勝の侍ジャパンは今大会も連覇が期待されていましたが、ドラフトオフィスメンバーは割とシビアに予想をしている印象でした。優勝予想は回答の半分ほどで、メジャーリーガーが多数参加する今大会における侍ジャパンの勝ち上がりは厳しいとの見方が強い印象でした。
しかし、現実は準々決勝のベネズエラ戦で5-8で敗れベスト8という結果に終わった侍ジャパン。25人の回答の結果、1人のみ正解というなかなか厳しい結果に終わり、大会としては日本が初めてベスト4以上に上がれない悔しい大会となりました。2029大会では優勝したベネズエラにリベンジしてもらい4度目の栄冠を勝ち取って欲しいと願っています。
2.2026年セ・パ優勝予想
次にペナントレースの予想もドラフトオフィスメンバーに回答いただきました。セ・パ12球団の順位予想をしていただくのは負担が掛かりますので、今回はセ・パの優勝について回答をいただきました。

まずはセ・リーグ。昨年の優勝チームの阪神タイガースが最も多い19票を集めて優勝予想とされました。よってドラフトオフィスが予想するセ・リーグ優勝チームは阪神タイガースとなります。
前提として昨年のチャンピオンチームであり、昨年と比べても戦力ダウンは見られなく今年も安定した戦いが見込まれる所が大きいと思われます。残念ながらWBCに向けて調整していた石井大智投手がキャンプ中に左アキレス腱断裂の大怪我を負ってしまいましたが、22年にリリーフで大活躍し23年WBCの日本代表だった湯浅京己投手が黄色靭帯骨化症から復活の狼煙を上げており、2年目の木下里都投手や新外国人のE.ルーカス投手が台頭する予感があります。
野手では5年目の中川勇斗選手に注目。昨年はプロ初ホームランを含む2本のホームランを放ち、着実に力を付けている若手のホープであり、プロ通算59打席なこともあり隠れ新人王候補でもあります。後述にて新人王の記載をいたしますが、ドラフトオフィスメンバーは意外にも中川選手には票が入りませんでしたが、個人的には有力候補の1人だと思います。
昨年は3位に終わった読売ジャイアンツも3票を集めました。主砲の岡本和真選手がMLB移籍した今シーズンは4番の穴を誰が埋めるのか、注目されるシーズンになると思われます。若手の台頭で言うと2年目の石塚裕惺選手が本格的に台頭を果たすシーズンの予感がします。坂本勇人選手のように2年目のブレークを経てチームの主力になるかどうか、非常に楽しみなシーズンとなりそうです。
一方パ・リーグでは北海道日本ハムファイターズが13票を集めて優勝予想とされました。よってドラフトオフィスが予想するパ・リーグ優勝チームは北海道日本ハムファイターズとなります。
新庄剛志監督5年目のシーズンとなる今シーズンは、新庄監督が蒔いた若手選手達が主力として1番成熟するタイミングであり、そこにライバルチームの福岡ソフトバンクから2年連続最多勝投手の有原航平投手が加入し、伊藤大海投手と最多勝投手が2人並ぶ強固な投手陣が形成されることもあり、戦力の上積み部分で優勝予想した人も多いと思われます。
充実した先発陣と比べるとやや不安材料のあるリリーフ陣ですが、ドラフト1位ルーキーの大川慈英投手がリリーフ陣の一角に食い込んで来たら非常に面白いと思います。
個人的に期待しているのはオリックスバファローズ。先日の侍ジャパンとの強化試合ではメジャーリーガー合流後の最強メンバーを相手に勝利し、その試合で先発した2年目の寺西成騎投手が今年は本格化しそうな予感がします。野手ではこちらも2年目の麦谷祐介選手がリードオフマンに定着することが出来れば、オリックスも良い野球が出来るのではないかと思います。ここ2年はソフトバンクと日本ハムの一騎打ちのシーズンが続いていますが、ここに割り込むのはオリックスだと個人的には思っています。
3.新人王予想
3-1 新人王について
新人王(最優秀新人)とは、日本野球機構による選手表彰の一つ。その年の最も優秀な新人選手に与えられる。
有資格者の条件
・海外のプロ野球リーグに参加した経験がない
・支配下選手に初めて登録されてから5年以内
・投手として前年までの一軍での登板イニング数が30イニング以内
・打者として前年までの一軍での打席数が60打席以内
新人王は日本野球機構の年間表彰の1つでもある名誉ある賞であり、生涯で1度しか受賞出来ないこともあり成績は勿論、候補選手との兼ね合いといった運の要素もあるため、狙って取れる賞というよりは可能性があるタイミングで掴みにいきたい賞だと思っています。
過去には該当者なしというシーズンもあったものの、毎年受賞者が居るのが近年の新人王であり、21世紀以降はセ・パ共に受賞者が25人ずつ50人が受賞しています。

50人の内訳を見ていきます。受賞者50人の中で投手が39人と圧倒的に投手の受賞者が多いのが近年の新人王の特徴ですが、これを見るにプロ野球は野手に求められるレベルが高く、既存選手からレギュラーを奪う新人選手が少なかったり、投手のレベルが高く所謂プロの壁にぶち当たる選手が投手よりも多い傾向にあるのだと思われます。一方で投手は野手と比べるとチームの戦力化になる可能性が高く、起用法も先発・リリーフと起用の柔軟性の観点から1軍で使いたいというハードルが野手よりも低いのもあり、積極的に新人投手を使っていった結果が上記に表れていると思います。

次にキャリア別の新人王の一覧を見てみます。過去25年で高校生の受賞者は6人、全体で50人と考えると相当少ないキャリアであり、高卒1年目の受賞者は2007年の田中将大投手(巨人)まで遡ることとなります。近年では佐々木朗希投手(ドジャース)や髙橋宏斗投手(中日)のように高卒1年目は体力作りやプロの環境に慣れるために1年間ファーム生活を送り、2年目から本格的に1軍で起用する育成プランを導入する球団が多いため今後高卒1年目の選手が新人王を受賞するようなことは無いような気がしています。
セ・パの違いとしては、セ・リーグの新人王は圧倒的に大卒ルーキーが受賞する確率が高く、25年の間に14人と半数以上が大卒ルーキーとなっています。社会人ルーキーを含めると25人中19人と8割近くが即戦力ルーキーが受賞しています。一方でパ・リーグはバランスが取れた構成となっており、大卒ルーキーと社会人ルーキーが7人と最多なものの、高卒選手も5人受賞していることから、パ・リーグの新人王はキャリアの隔てなく受賞の可能性があることが数字から伺えます。これから新人王を予想される方は、こちらのデータを活用していただければと思います。

最後に新人王の順位別輩出と球団別の輩出について。順位の視点から見ると圧倒的に1位指名の選手が受賞していることが伺えます。25年間50人の受賞者の内26人と半数以上がドラフト1位の選手ということで、アマチュア時代に評価された選手がプロの世界でも通用するという、スカウトの目利きの部分でも正しいことが新人王のデータからも読み取れます。
ドラフト1位は戦力化出来なかった時に非難の的にされるケースが多いですが、新人王の観点から見てもドラフト1位の戦力化ケースは非常に多く、それにより期待値も高いため期待外れだった時の喪失が大きいように感じます。ドラフトに絶対は無いので1人でも多くの選手がチームの戦力として活躍する姿を見たいと個人的には思いますが、データとしてドラフト1位への期待値がある程度確立されている分、上手くいかなかった時のがっかり感が出てしまうのは分からなくもない感情ではあります。
そして過去25年で最も新人王を輩出している球団は読売ジャイアンツでした。25年で7人の受賞と両リーグ最多を数える受賞となっており、特に2008年から2011年にかけて4年連続新人王を輩出し、新人王を受賞した選手達が2000年代後半~2010年代前半のジャイアンツ黄金期を支えたメンバーの一員でもありました。7人の内訳を見るとドラフト1位で鳴り物入りで入団した長野久義選手を始め1位の選手が4人、育成ドラフト出身の選手が2人、ドラフト下位指名(5位)の選手が1人と満遍なく輩出しており、即戦力と呼ばれる選手を戦力化する力と下位・育成の選手の底上げをして戦力化にする力、2つの力を有しているチームということで、今年も新人王輩出に期待が出来るチームです。
次いで6人を輩出している東京ヤクルトスワローズ。昨年は荘司宏太投手がルーキーイヤーから登板を重ねて、終盤では大事な場面で起用されるチームに欠かせない活躍を見せました。45試合登板・防御率1.05の好成績で見事セ・リーグ新人王に輝き、今年も活躍が期待されます。ヤクルトも比較的新人・若手が一気にブレイクする傾向にあるチームであり、1年間活躍を見せ新人王を受賞するケースが多いです。
パ・リーグでは埼玉西武ライオンズと北海道日本ハムファイターズが5人ずつ輩出しており、パ・リーグトップとなっております。北海道日本ハムは直近の受賞者が2016年の高梨裕稔投手(東京ヤクルト)が最後とここ10年近く受賞者が居ませんが、過去の受賞者はいずれもリーグ優勝に貢献した選手が多く、強いファイターズを支えた一員でもありました。埼玉西武は2020年代に3人と直近で最も多く輩出しており、いずれも投手が受賞するなど山賊打線から一転して投手王国を形成した近年のライオンズを象徴しています。投手陣が充実しつつある中で野手の台頭が待たれるライオンズから野手の新人王が出るのかどうか非常に楽しみです。
3-2 セ・リーグ新人王予想

まずはセ・リーグの新人王予想から。ドラフトオフィスメンバーが選ぶセ・リーグ新人王予想は広島東洋カープドラフト1位ルーキーの平川蓮選手が選ばれました。

(写真は仙台大学時代のもの)
仙台大学からドラフト1位で入団した平川選手はここまでキャンプ・オープン戦と結果を残し続けており、打率.323 1HR21安打(3/22現在)とオープン戦で打ちまくり球団新人の最多安打記録を作りました。恐らく開幕戦は1番センターでのスタメン出場が濃厚であり、第1打席から平川選手の打席が注目されます。平川選手の魅力は何と言っても打撃であり、今では珍しいスイッチヒッターとして長打を量産出来るポテンシャルが彼の売りです。外野手として俊足・強肩の部分も魅力的なポイントであり、将来はカープのセンターラインを担う中心選手になってくれる大器の予感があります。シーズン通して一軍で出場出来れば昨年の西川史礁選手(千葉ロッテ)のように新人王を獲得する可能性は高いと思われます。非常に楽しみな選手です。
続いて2位となったのはトヨタ自動車からドラフト4位で東京ヤクルトに入団した増居翔太投手です。増居投手は彦根東高校時代に甲子園に出場し活躍したこともあり、その後慶應義塾大学・トヨタ自動車とエリート街道を歩んだこともあり、アマチュア野球ファンのみならず一般の野球ファンにも知名度のある投手です。

(写真はトヨタ自動車時代のもの)
25歳でのプロ入りということもあり即戦力が期待されており、キャンプ・オープン戦と一軍に帯同していました。オープン戦成績では防御率6点台とやや苦しんでいますが、直近のファームでの登板では5回2失点と好投を見せており、最後の最後まで開幕ローテーションを狙っていきたいところです。開幕から稼働し続ければ結果を残す可能性は大いにあり、昨年の荘司投手に続くヤクルトから新人王が出るかどうか注目です。
続いて3位にランクインしたのが中日ドラゴンズのドラフト1位2位ルーキーコンビの中西聖輝投手と櫻井頼之介投手です。青山学院大学からドラフト1位で入団した中西投手はキャンプも一軍スタートで始まり、ここまでの実戦登板で上々の結果を残しています。オープン戦では4試合に登板し防御率2.16と大学No.1右腕としての片鱗をオープン戦から見せつけました。この結果を踏まえて井上監督から開幕ローテーション入りを明言され、開幕第5戦の読売ジャイアンツ戦での先発が予想されます。
ドラフト2位で入団した櫻井投手も中西投手同様キャンプの一軍スタートから始まりここまで順調に来ています。中西投手以上に衝撃を与えたのは、オープン戦での成績であり、4試合に登板して脅威の防御率0.00の快投を見せつけ、多くのセ・リーグファンを驚かせました。特に最後の2登板は本拠地バンテリンドームで先発し、いずれも5回無失点の好投を見せ開幕ローテーションの座を完全に掴みました。最終登板が土曜日だったこともあり、開幕カード2戦目のマツダスタジアムでプロ初先発が予想されます。
ドラフト1位の中西投手・ドラフト2位の櫻井投手とルーキー2人がいずれも開幕ローテーションに入る中日ドラゴンズ。球団史の中でも2リーグ制移行初の快挙とあって両者の活躍が期待されます。櫻井投手は昨年の大学選手権優勝投手、中西投手は昨年の神宮大会大学の部優勝投手と2人とも大学時代は"勝てる投手"として活躍してきた投手です。彼らがプロの世界でどのように結果を残していくのか、レギュラーシーズンが非常に楽しみです。

(写真は大学時代のもの)
5位にランクインしたのが阪神タイガースの立石正広選手です。3球団競合で鳴り物入りで入団した立石選手でしたが、合同自主トレ期間中に故障してしまい沖縄キャンプでは二軍スタート。その後順調な回復ぶりを見せるも他のルーキー達に遅れを取る形でスローペースでの調整が進んでいました。それもあってか昨年のドラフトの目玉であったにも関わらず、今回は2票という結果になっています。

(写真は創価大学時代のもの)
しかし、2軍で実戦復帰した立石選手は早速らしさを見せており、ファーム公式戦でいきなり逆転満塁ホームランを放つド派手なデビューを飾りました。
⚾️#ファーム・リーグ
— イージースポーツ (@easysportsjp) March 19, 2026
阪神ドラ1⃣ルーキー #立石正広 選手🐯
プロ初ホームランは逆転満塁ホームラン🎇
大きな歓声に迎えられてダイヤモンドを一周👏
🆚 #阪神 vs #オリックス#プロ野球 #hanshin pic.twitter.com/bWYPWXOWsq
開幕一軍には間に合わないかもしれませんが、間違いなく今年中に台頭して新人王争いに食い込んでくることが想定される選手です。立石選手の活躍を楽しみにしています。
その他1票の選手の中から、注目はジャイアンツの開幕投手に抜擢されたドラフト1位の竹丸和幸投手です。鷺宮製作所のエースとして都市対抗出場に大きく貢献し、都市対抗でも初戦のTDK戦で6回1失点の好投で勝利投手となった即戦力左腕が伝統あるジャイアンツの開幕投手に大抜擢となりました。経緯としては有力候補だった右のエース格・山崎伊織投手が肩のコンディション不良で開幕が間に合わないことになり、キャンプ・オープン戦と結果を残していた竹丸投手に大役が回ってきたという流れでした。それでもオープン戦で好投して勝ち取った地位なので、竹丸投手の凄さが伺えます。ただ新人王予想では1票と新人王有力候補としては寂しい結果でしたが、大いに新人王が期待される投手だと思っています。ジャイアンツは他にもドラフト3位ルーキーの山城京平投手も開幕ローテーション入りが確実視されており、若手の台頭に期待が懸かるシーズンとなりそうです。

(写真は鷺宮製作所時代のもの)
3-3 パ・リーグ新人王予想

続いてパ・リーグの新人王予想を掘り下げます。1位は4票ずつ2人の選手が選ばれました。1人目は福岡ソフトバンクホークスの前田悠伍投手です。前田投手は今シーズンが3年目の投手となりますが、昨年までの2年間で14.1イニングの登板でしたので、新人王資格を有する選手です。大阪桐蔭高校時代から怪物と評された投手が3年目の今シーズンでベールを脱ぐのか非常に楽しみです。春季キャンプ終盤に調子を落としており現在はファームで調整中の前田投手ですが、一軍の舞台に帰ってきた時に無双する姿に期待したいと思います。
そして同数の4票で1位となった埼玉西武ライオンズドラフト1位の小島大河選手。天才的なバッティングセンスで六大学通算.350近い打率をマークした好打者の小島選手は、2008年の大野奨太選手(東洋大学→北海道日本ハム)以来の大学生捕手1位指名を受けてライオンズに入団しました。持ち前の打撃と捕手という特殊なポジションもあり、きっかけを掴めば試合出場が見込まれるため、多くの方が予想していました。春季キャンプ終盤に故障離脱があったものの、すぐに実戦復帰を果たしオープン戦最終週には一軍に合流するなど、開幕一軍の切符を懸けてアピールしていました。打撃では14打数1安打と非常に苦しみましたが、オープン戦最終盤でようやくヒットを放ち、明るい兆しがありそうです。捕手としても平良海馬投手とバッテリーを組み試合に出場しており、シーズンでも捕手として見れるかもしれません。非常に楽しみです。

(写真は明治大学時代のもの)
続いて票を集めたのが東北楽天ゴールデンイーグルスの藤原聡大投手です。花園大学時代には最速155キロの速球を武器にリーグ戦奪三振率11.63の驚異的な数字を叩き出しており、ドラフト前の最後の登板ではNPBスカウトが30人以上押しかける注目選手でした。

(写真は花園大学時代のもの)
ここまでキャンプ・オープン戦と順調に来ており、オープン戦では4試合に先発し防御率0.66と圧倒的な数字を叩き出して無事開幕ローテーションの座を掴みました。恐らく開幕第3戦のオリックス戦に先発が濃厚と言われています。慣れ親しんだ関西の地でプロ初勝利を掴むのか、期待が懸かる一戦です。
次いで2票を集めたのが3人の投手でした。北海道日本ハムのドラフト1位ルーキーの大川慈英投手と東北楽天ドラフト2位ルーキーの伊藤樹投手はお互い東京六大学でしのぎを削ったライバル同士であり、六大学を代表する右腕がここでランクインしました。大川投手はここまでキャンプ・オープンと順調に消化しており、7日のオープン戦では初めて本拠地のエスコンフィールドで登板を果たし、1回無失点の好投をみせました。現在はファームで調整登板をしている段階ですが、好成績を残していけば自ずと一軍での出番は大いにあり得る投手であると思うので、今後の大川投手に期待です。
対する伊藤投手もキャンプ・オープン戦と順調に来ていましたが、4日のオープン戦で3回2失点の内容を最後にファームに合流してしまったため、開幕一軍の座は遠ざかってしまったものの、直近のファームの試合では先発して6回1失点の好投を見せており、順調に行けば4月辺りで一軍デビューの機会があるかもしれません。伊藤投手にも注目です。

(写真は大学時代のもの)
そしてもう1人、埼玉西武の篠原響投手にも2票入っておりこちらも注目される投手の1人です。ルーキーイヤーの昨年はファームで8勝をマークし、終盤には一軍デビューを果たすなど、5位指名ながら順調なプロ1年目のシーズンを過ごしました。そして2年目の今年、ここまでキャンプ・オープン戦と一軍に帯同しており、今年はブレイクの予感が漂っています。オープン戦を起用法を見るにリリーフでの起用が見込まれますが、篠原投手にとっては大きなチャンスであります。クローザーの平良投手が先発転向し、昨年ブルペンを支えていたウィンゲンター投手が右肩の違和感で開幕2軍スタートが決まるなど、リリーフ陣の見通しが不透明な状況となっており、ここに篠原投手が救世主として登場する可能性は大いに考えられます。オープン戦では5試合に登板し防御率1.50と好成績をマークしており、勝利の方程式に名乗りを上げる可能性が高いです。今ではワールドシリーズ優勝投手として全米の注目となっている山本由伸投手(ドジャース)もプロ2年目のキャリアではセットアッパーを務めていたこともあるので、登竜門的な立ち位置に今の篠原投手は居ると思っています。今シーズンの篠原投手に期待です。
その他1票の選手も投手の名前が多く上がる中、唯一野手がランクインしたのが北海道日本ハムの藤森海斗選手です。昨夏のU-18では木製バット対応を買われて代表入りを果たし、春季キャンプでは球団の高卒新人として中田翔選手以来18年ぶりにオープン戦で安打を放つなど、その非凡なセンスはプロの世界でも通用している所を見せています。今はファームで研鑽している最中ですが、明徳義塾高校の先輩の寺地隆成選手(千葉ロッテ)のように早期に台頭してくる可能性もあるかもしれません。
3-4 ネクストブレイク選手について

最後に入団5年以内の選手を対象としたネクストブレイク選手予想にも回答していただきました。こちらは新人王資格に関わらず今シーズンブレイクが期待される選手を12球団の中から1人選んでもらいました。
最も票を集めたのが2票で4名の選手だったことから、回答者が各々の推し選手を投票したことにより票がばらけましたが、その中でも複数票を獲得した3選手を深堀します。(平川選手は新人王予想で取り上げているので今回は省略します。)

(写真は花咲徳栄高校時代のもの)
まずは読売ジャイアンツの高卒2年目・石塚裕惺選手。ルーキーイヤーの昨年は終盤に一軍の試合を経験するなど、ファームでは.327の高打率を記録し、ウィンターリーグでも活躍し続けた石塚選手がネクストブレイク候補としてスタンバイしているのではないかという回答をいただきました。ドラフト候補時代から近年の高校生では規格外の打撃を披露していた石塚選手、プロになり身体も一回り大きくなったこともあり、勝負の2年目で殻を破れるのかどうか、注目です。

(写真は青山学院大学時代のもの)
続いてこちらも2年目になります広島東洋カープの佐々木泰選手が選ばれました。ルーキーイヤーの昨年は怪我もあり思うようなスタートを切れなかったものの、終盤戦では一軍の投手を相手にアジャストするようになり、打率.271と次第点の数字を残した佐々木選手。今年はキャンプからアピールを続けると、2月末に行われた侍ジャパンの強化試合で侍ジャパン側のサポートメンバーに選ばれると、バンテリンドームでの2試合にスタメン出場し初戦ではホームランを放つ大活躍を見せました。レギュラーシーズンではまだ1本もホームランを打っていない佐々木選手ですが、早速開幕から4番の大役を任されそうな雰囲気が漂っており、オープン戦の勢いそのままネクストブレイクとして大きく飛躍する1年となりそうな予感がします。

(写真は立教大学時代のもの)
最後は東北楽天右のエース格・荘司康誠投手です。今シーズン4年目の投手で既にキャリア10勝を挙げている右腕ではありますが、票を入れた東北楽天のファンによると彼のポテンシャルを考えれば物足りなさを感じているようでした。そんな荘司投手はオープン戦で4試合に登板し防御率1.89の好成績を挙げ、見事開幕投手の座を掴みました。彼にとっては飛躍というよりは本格化の1年が期待される2026年シーズンだと思われます。目指すは初タイトルといったところでしょうか、荘司投手の活躍に期待大です。
3-5 おまけ

最後になりますが、ドラフトオフィスジャーナル所属の有識者の方々にも、今シーズンの新人王予想をしてもらいました。ここではセ・リーグでは立石正広選手(阪神)と藤原聡大投手(東北楽天)の名前が多く挙がりました。特に藤原投手は有識者から3票も入っていたので、まさしく新人王最有力ではないでしょうか。セ・リーグは立石選手と対になる形で中日のルーキーコンビの名前が挙がっており、この中から新人王が出ても何ら不思議ではないくらい妥当な選手の名前が挙がりました。こちらも半年後の答え合わせが楽しみです。
今回の投稿は以上となります。明日からプロ野球ペナントレースがいよいよ始まります。今年はWBCがあったためオープン戦期間はWBCに話題を持て行かれていましたが、ここからはプロ野球の出番です。大いに楽しんで行きましょう。そして11月の答え合わせが楽しみです。
