吉野山、どこまでが上千本なのか問題!満開すぎて境界不明。桜の渋滞地域をレンタカーで一泊二日の旅
吉野山の桜を追って歩いた日。下千本から上千本まで行ったはずなのに、どこがどこだったのか正直もう曖昧。満開の桜が境界線を呑みこんで、ただ春だけが山を支配。
■吉野山リスペクト:知っておきたい桜の知識
春といえば桜。桜といえばソメイヨシノ(染井吉野)。
とはいえ、日本人なら千年前から桜の名所、吉野山リスペクトを忘れてはいけない。染井は東京の駒込あたりの地名。そこでできた品種だから染井吉野。「吉野」は桜の代名詞。日本人ならお茶漬け、ぐらいの試験にも出る知識!
「一目千本」。
吉野山の桜を遠望して、千本もの桜が一目に見えるほどだという賛嘆の言葉。日本語にはそういう言葉があるらしいのです!
"A Thousand Blossoms at a Glance"
「日光を見ずして結構と言うな」のオマージュでいえば「吉野見ずして桜を語るな」
■吉野山、行ってきました!
夜の東京を出て新幹線🚅。奈良に着いたのは22時。奈良駅前のビジホ着。
翌朝。奈良駅前のビジホで目覚めると、外は春の光。とはいえレンタカーが借りられるのは8時からです!
「どちら方面行かれますか?」と聞かれる。
「吉野山に行こうと思います」と伝えると、渋滞するので帰りは気をつけたほうがいいですとアドバイスをいただきました!
■攻略の難しさ:満開のタイミングを狙う
桜の開花予想。東京は3月15日とか。
吉野山は特殊だ。530mの山全体が多種多様な山桜で埋め尽くされている。そして春の暖かい陽気に従って、下から順番に桜が開花する。
下千本、中千本、上千本、奥千本。
単純計算で全部で4000本だ(違う!)。千本はたくさんあることの比喩。
「一目で千本もの桜が見える」=「見渡すかぎり桜が咲き乱れている」という誇張と美的比喩の言葉。
https://yoshino-kankou.jp/upload/799d508ea78c8895ef61f76ed5f1fb53c6c51c50.pdf
過去の満開情報は、インターネットで知ることができる。千年前とは違う情報伝達で、満開の千本桜のタイミングを狙うことができる。
この10年ぐらいは、3月下旬から4月上旬なのだが、それでも全て満開が揃うタイミングには一週間ぐらいのずれがある。レンタカー、ホテルを押さえつつ、満開を狙うのはギャンブル要素がある。
■車の渋滞を超えて、桜の渋滞
出発してしばらくは順調。すぐ、渋滞。桜の季節の吉野をナメてた。山に近づくにつれて車列は長く、そして進まない。
ようやく停められた駐車場がどの「千本」エリアかもわからないけれど、降りた瞬間、山全体が桜色の霧に包まれていて、それだけで報われた気がした。
べつにここが下千本です!という標識があるわけでもない、下から眺めてあのあたりか?という想像がつくが、実際に登ってみると、まず現在地がわからない。Google マップがあるとはいえ、桜の天国に迷い込んだようだ。
下千本も中千本も上千本も、正直もう区別がつかない。どこも満開。どこも主役。登っても登っても、視界の端から端まで桜。
帰り道、花びらがひらひら落ちてきて、「ああ、これがタイムリミット付きの春か」とちょっとセンチメンタル片思い。


■上千本で迷い込んだカフェ
本当は秘密にしておきたい素晴らしいカフェを見つけました!
引き寄せられるようにたまたま辿り着きました。
そのカフェのご主人千田さんが丁寧にもてなしてくれました。自宅兼アトリエの建物をカフェとしてたまにオープンしているそうです。
千田さんご自身は大阪でデザイナーをやっていたそうです。縁あって吉野山に住むことになり、土地を見つけたとのことです。
その土地の東西南北をきちんと測量し、北は北極星が見える方角、東・西は、春分・秋分に太陽が沈む方角にきちんと合わせて、四角形の建物を建てたそうです。


■吉野山、結論「行ってよかった」でなく「全員必修」。
「桜の本場」って言葉が、ようやく実感できた瞬間。次はもう少し、余裕のあるスケジュールで行きたいです!たぶん、近鉄特急が便利です。
■試験に出る必修!吉野山
吉野山と言えば、平安時代末期から鎌倉時代初期を生きた歌人・西行法師。西行は生涯で作った約2090の和歌のうち、実に230首で桜を詠んだとされています。
吉野山花の散りにし木の本に
とめし心はわれを待つらん
(吉野山で、もう散ってしまった花の木の下に、あのとき置いてきた私の心は、いまもそこで私を待っているのだろうか)
人はみな吉野の山へ入りぬめり
都の花にわれはとまらむ
(人はみんな吉野の山へ花を見に行ってしまったらしい。でも私は、この都の花のもとにとどまっていよう)
願はくは花の下にて春死なむ
その如月の 望月のころ
(できることなら、満開の桜の下で、春のうちにこの世を去りたい。ちょうど二月の満月のころに)
■吉野山は紅葉時期もおすすめらしいです!
花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。
(桜は満開、月は満月だけを見るものであろうか、いやそうではない)
秋も訪れたい吉野山。さていつ行けるでしょうか。
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