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南海トラフ地震 6月12日2025改訂版

こんにちは。8月8日2024年日向灘の地震から、地震について考え始めました。途中放置。今回、6月6日2025年の気象庁の報告を追加しました。ただ、短期的ゆっくり滑りの断層モデルは追加していません。多くのYoutubeは未視聴です


「南海トラフ地震関連解説情報」6月6日2025年 気象庁 総合的判断

リンク https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/nt20250606.html
観測結果を総合的に判断すると、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません

緑(★) 通常の地震(最大震度3以 上もしくはM3.5以上の地震、 大きさはMの大きさを示す)
※地図中の点線は、Baba et al.(2002)、Hirose et al.(2008)、Nakajima and Hasegawa(2007)によるフィ リピン海プレート上面の深 さを示す。 ※M5.0以上の地震に吹き 出しを付けている。
※深部低周波地震(微 動)及び短期的ゆっくりす べりは、4月25日以降のも のを示す。
深部低周波地震(微動)は(震源データ)気象庁の解析結果による。
(活動期間)気象庁及び防災科学技術研究所の解析結果による。
短期的ゆっくりすべりは【紀伊半島中部から紀伊半島北部(1-3)】気象庁の解析結果を示す。 【紀伊半島中部から紀伊半島北部(1-1)~(1-2)、 (1-4)~(1-5) 】産業技術総合研究所の解析結果を示す。
長期的ゆっくりすべりは国土地理院の解析結果を元におおよその場所を表示している。
図は気象庁作成
https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/mate01.pdf のp39
各地区の地震活動指数の詳細はp40〜p42

地殻変動の観測状況
(顕著な地震活動に関係する現象)

GNSS観測によると、2024年8月8日の日向灘の地震の発生後、宮崎県南部を中心にゆっくりとした東向きの変動が観測されています。また、2025年1月13日の日向灘の地震に伴い宮崎県南部を中心に地殻変動が観測され、それ以降にもゆっくりとした東向きの変動が観測されています

6/6/2025  気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/nt20250606.html

上記の、ゆっくりとした東むきの変動を水平ベクトルにしたのが下図です

ベクトルの大きさは原寸大です。矢印が5cmなら、地殻変動も5cmです
期間は図にあるように1年間です

国土地理院 6月12日2025年アクセス

上下動は、https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/mate01.pdf のp8 & p9

地殻活動の評価
(顕著な地震活動に関係する現象)

GNSS観測による、2024年8月8日と2025年1月13日の日向灘の地震発生後のゆっくりとした変動は、これらの地震に伴う余効変動と考えられます。余効変動自体はM7程度以上の地震が発生すると観測されるもので、今回の余効変動は、そのような地震後に観測される通常の余効変動の範囲内と考えられます

6/6/2025  気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/nt20250606.html
https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/mate01.pdf のp36
https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/mate01.pdf のp38

週間地震活動概況(南海トラフ周辺)

2024/10/31 まで

リンク

コラム:
ところで、「プレートは存在しない」という意見があります。
では、「風」という物質は存在するでしょうか?
答えを頭に浮かべました?
台風の時に強風被害が出ます。これを「風は存在する」と表現すると決めます
そして「プレートは存在する」

さらに、「南海トラフ巨大地震はフィクションである」という意見があります。正確には「マグニチュード9の南海トラフ巨大地震は起きない」という意見のようです

私の意見です

地震の前兆現象


有力とされる前兆現象発現のメカニズムに、「前兆すべり(プレスリップ)」が 発生するというものがあります。地震は地下の断層が急激にずれる現象であり、ずれた領域を 震源域と呼ぶ。研究により、震源域全体が急激にずれる前に、その一部が徐々にゆっくりとすべり始めると考えられるようになりました。この前兆すべりと呼ばれる現象を、ひずみ計による精密な地殻変動観測等で捉えようというのが、気象庁の短期直前予知の戦術 です。 なお、想定震源域の一部で発生した前兆すべりによって地殻がどのように変形するかは 理論的に計算することができます。よって、ひずみ計などに異常な地殻変動データが観測された場合に、それが前兆すべりによるものかどうかは科学的に判断できます

東海地震発生における前兆すべりモデル
①ひずみの蓄積、②前兆すべりを経て、③地震発生へと至ると考えられている

「長期的ゆっくりすべり」、「短期的ゆっくりすべり」、「深部低周波地震(微動)」

沈み込むフィリピン海プレートと陸のプレートとの境界の、東海地震の想定震源域より 少し西側の領域において、GPS 等により5年程度継続しゆっくりとすべる現象が観測され た。これは、「長期的ゆっくりすべり」又は「長期的スロースリップ」と呼ばれている現象 です。この長期的ゆっくりすべりは、東海地震の想定震源域に隣り合っていることから、 東海地震の前兆すべりにつながっていく可能性を持つ現象とも考えられています。 また、「長期的ゆっくりすべり」とは別に、これよりさらに西側や北側のプレート境界の、 もう少し沈み込んだ領域で2~10 日程度継続するゆっくりしたすべりがあると考えられており、これに起因すると見られる地殻変動は、東海地震予知のために設置されたひずみ計によっても観測されることが多い。この現象は「短期的ゆっくりすべり」又は「短期的ス ロースリップ」と呼ばれています。この短期的ゆっくりすべりの発生時には、「深部低周波地震(微動)」と呼ばれる、深さ約 30~40 km で発生する、通常より長周期の波が卓越する地震が通常観測されます。 いずれの現象も沈み込むフィリピン海プレートと陸のプレートとの境界で発生していると推定されています

平成24年5月 気象庁

地殻変動の観測状況

(ゆっくりすべりに関係する現象)

深部低周波地震(微動)とほぼ同期して、周辺に設置されている複数のひずみ計でわずかな地殻変動を観測しました。周辺の傾斜データでも、わずかな変化が見られました。
 GNSS観測によると、2019年春頃から四国中部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、2024年秋頃から鈍化しています。また、2020年初頭から紀伊半島南部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、2024年秋頃から停滞していましたが、2025年初頭から再び地殻変動が観測されています。さらに、2022年初頭から、静岡県西部から愛知県東部にかけて、それまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。

6/6/2025  気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/nt20250606.html

「ゆっくりすべり」=深部低周波地震 のマグニチュードもそれなりに大きいです

下図の(1-1)、(1-2)、(1-3)、(1-4)、(1-5) の5つのゆっくりすべりはそれぞれM5.4 〜 M5.9 の深部低周波地震でした。時空間分布図(A-B投影)はhttps://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/mate01.pdf のp8

地殻活動の評価
(ゆっくりすべりに関係する現象)

深部低周波地震(微動)と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。
 2019年春頃からの四国中部の地殻変動、2020年初頭からの紀伊半島南部の地殻変動及び2022年初頭からの静岡県西部から愛知県東部にかけての地殻変動は、それぞれ四国中部周辺、紀伊半島南部周辺及び渥美半島周辺のプレート境界深部における長期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。このうち、四国中部周辺の長期的ゆっくりすべりは、2024年秋頃から鈍化しています。また、紀伊半島南部周辺の長期的ゆっくりすべりは、2024年秋頃から一時的に停滞していましたが、最近は再びゆっくりすべりが見られています
 これらの深部低周波地震(微動)、短期的ゆっくりすべり、及び四国中部周辺、渥美半島周辺の長期的ゆっくりすべりは、それぞれ、従来からも繰り返し観測されてきた現象です。また、紀伊半島南部周辺での長期的ゆっくりすべりは、南海トラフ周辺の他の場所で観測される長期的ゆっくりすべりと同様の現象と考えられます

6/6/2025  気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/nt20250606.html
※深部低周波地震(微動)活動は、気象庁一元化震源を用い、地域ごとの一連の活動(継続日数2日以上 または活動日数1日の場合で複数個検知したもの)について、活動した場所ごとに記載している。 ※ひずみ変化と同期して観測された深部低周波地震(微動)活動を赤字で示す。 ※上の表中(1)を付した活動は、今期間、主な深部低周波地震(微動)活動として取り上げたもの。
6/6/2025  気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/mate01.pdf 

地殻変動の観測状況
(長期的な地殻変動)

GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています

6/6/2025  気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/nt20250606.html

地殻活動の評価
(長期的な地殻変動)

御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺で見られる長期的な沈降傾向はフィリピン海プレートの沈み込みに伴うもので、その傾向に大きな変化はありません

6/6/2025  気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/press/2506/06a/nt20250606.html

 

大地震の数日前の大気現象

メリーランド州にある NASA ゴダード宇宙飛行センターの観測で、3 月 11 日の日本の東北地方太平洋沖地震M9 の前に、震源地の電離層の総電子量は劇的に増加し、地震発生の 3 日前に最大に達した。同時に、衛星観測では震源地上空からの赤外線放射が大幅に増加し、地震の数時間前にピークに達したことが示された。つまり、大気が加熱されていた

MIT

地震の数日前に、断層が崩壊しようとしているときに大きな応力がかかり、大量のラドンが放出されるという考え方もある


南海トラフ付近の海底の移動速度


南海トラフ付近の海底の移動速度図 ↓ は、海上保安庁が東日本大震災後から2015年6月までの約4年間に蓄積した観測データを解析した結果です

出典

JESEAによる最新の陸の動きの解析によると中国地方は東方向に約5年間で最大20cm程度動いています。 四国の香川県でも東方向に最大13cm程度動いています
しかし、南海トラフに近い高知県の岬部は9cm以下、紀伊半島南端の岬部は4cm以下と数値は小さくなっており、 動く方向も内陸部の動きとほぼ正反対の北西方向に動いており海底の動きと同じ方向となっています。 その境目(赤点線)にひずみが溜まっていると考えられますまた、これらの岬部は他の地域と異なり沈降傾向にあります

出典

最近の地震活動(速報値)

https://www.data.jma.go.jp/eew/data/hypo/

南海トラフ関連地震の観測状況 (顕著な地震活動に関係する現象)

8月8日16時42分に日向灘の深さ31kmを震源とするМ7.1(モーメントマ グニチュード7.0)の地震が発生しました。この地震は、発震機構が西北西−東南東 方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生し ました。
8月24日09時32分に四国沖でM4.2の地震が発生しました。 8月31日22時04分に日向灘でM4.7の地震が発生しました。 上記の地震を含め、8月8日以降、本日(9月6日)12時までに南海トラフ地震の想定震源域(8月8日の地震の震源域周辺を含む)では震度1以上を観測する地震が29回発生しました

https://www.jma.go.jp/jma/press/2409/06a/mate01.pdf


週間地震活動概況(南海トラフ周辺)

ソース


深部低周波地震(微動)の活動状況

南海トラフで発生している地震現象

「Deep low-frequency tremor」, 「Long-term SSE」, 「Shallow VLF earthquake」を、それぞれ「深部低周波地震(微動)」,「長周期ゆっくりすべり」,「浅部超低周 波地震」とした
出典:東京大学地震研究所プレスリリース(2016年7月15日)Obara and Kato,2016 「Connecting slow earthquakes to huge earthquakes 」
さまざまな種類のゆっくり地震を示す沈み込み帯の断面図(南海沈み込み帯に基づく)
SSE、ゆっくりすべりイベント、VLF、超低周波
Obara K, et al. Science 353:253-257, 2016

測地学的スロー地震は、数か月または数年にわたる長期スロースリップイベント (SSE) または数日にわたる短期 SSE として特徴付けられます。地震性スロー地震は、数十秒の卓越周期の超低周波 (VLF) 地震と、数 Hz の卓越周波数の低周波微動によって特徴付けられます。これらのスロー地震は、1946 年の Mw 8.3 南海地震および 1944 年の Mw 8.1 東南海地震の地震発生帯よりも浅い場所と深い場所の両方に位置しています (下図)

南西日本におけるゆっくり地震の分布
深部低周波微動は赤い記号で示しています。長期SSEと浅部VLF地震の発生場所を示しています。南海沈み込み帯に沿った巨大地震発生帯は赤で囲まれています。挿入地図は対象地域の地域設定を示しており、活火山は赤い三角で示されています
Obara K, et al. Science 353:253-257, 2016

プレート境界に沿った地震発生帯の深部にある ETS ゾーンは、再発間隔に応じてセグメントに分けることができます (下図)
再発間隔は、南西日本では 3 ~ 6 か月です (Geophys. Res.
Lett. 31, L23602 2004).

南海トラフ沈み込み帯における様々なタイプのスロー地震の不均一な分布の模式図
矢印は、南西日本における沈み込むフィリピン海プレートの境界面における長期SSEと他のスロー地震との相互作用を示す。赤と黄色の円は、それぞれ深部ETS帯内の上向きと下向きの部分での微動を示す
Obara K, et al. Science 353:253-257, 2016


🟢 深部低周波地震(微動)が観測されている 領域と同じ領域において、短期的ゆっくりすべり の発生が確認されています

🟢 浅部超低周波地震の発生領域のうち、三重県南東沖および日向灘において、浅部で低周波地震(微動)の発生が確認されています

🟢 南海トラフの浅部スロー地震は日向灘、室戸岬沖〜紀伊水道沖、紀伊半島南東沖の3つの地域で活発に活動します。これらの浅部スロー地震域は、フィリピン海プレートの固着域と安定すべり域の間の遷移領域に対応しています。さらに、これらの浅部スロー地震は南海トラフの走向方向に不均質に分布した間隙流体とその流体圧の過渡的な変動が繰り返し起こることで発生していると考えられます

南海トラフ浅部スロー地震域とその特徴を描いた概観図。
青色が濃い領域ではプレート境界断層周辺で流体圧が高いと考えられていて、浅部スロー地震の活動域とよく一致しています。図中の灰色の柱はコアサンプルが得られているボーリングの位置、右下の矢印はフィリピン海プレートの沈み込み方向を示しています

南海トラフのプレート境界浅部で発生する浅部超低周波地震について、防災科学技術研究所F-netの連続波形記録を用いたテンプレート解析に基づいて、小さな浅部超低周波地震を検知するとともに、震央位置を再決定することで、それらの活動の時空間変化を明らかにした結果、浅部超低周波地震 (SVLFE) は、プレート境界の応力集中域の周囲で頻繁に発生していた (下図a)。SVLFEは、高すべり欠損率帯の周囲の領域における間隙水の存在による機械的弱化によって効果的に活性化された。せん断応力変化と浅部超低周波地震の発生数の関係(下図b)から、浅部スロー地震活動はフィリピン海プレートの沈み込みによるせん断応力変化が大きく強度の強い固着域とせん断応力変化が小さい安定すべり域の間の遷移領域で活発に発生していた。高強度ゾーンと低強度ゾーンの間の遷移領域に蓄積された応力は、浅部スロー地震によって解放される可能性がある (武村俊介ほか. Geophysical Research Letters, 46 (21), 11830-11840)

🟢 浅いスロー地震の震源域は海岸から遠く(海溝の近く)にあるため、浅いLFTやSSEの小さな信号を陸上ネットワークのみで捉えることはできません。しかし、低速度付加体内の長周期(約20秒)表面波の有効伝播により(例:Takemura et al., 2019)、浅いVLFE(SVLFE)は陸上地震ネットワークで広く検出できます
🟢 並列シミュレーション コード (例: Gokhberg & Fichtner, 2016; Maeda et al., 2017) と現実的な 3-D 地下構造モデル (例: Eberhart-Phillips & Bannister, 2015; Hayes et al., 2012; Koketsu et al., 2012) は、地下の不均一性が地震波の伝播に及ぼす影響を評価するためによく使用されます
🟢 LFT および VLFE の移動は、SSE 破壊フロントの位置を示唆し (例: Bartlow et al., 2011; Ito et al., 2007; Obara & Hirose, 2006)、そのパターンはプレート境界の摩擦特性や間隙水圧などの追加の制約を説明します (例: Houston et al., 2011; Kano et al., 2018)
🟢 浅部微動や低周波地震 (LFE) などの構造性微動は、0.2~2 秒の特性周期を持ちます (Obara 2002; Rogers and Dragert 2003; Katsumata and Kamaya 2003)
🟢 深部および浅部の超低周波地震 (VLFE) はどちらも 10~50 秒の卓越周期を持ちます (Obara and Ito 2005; Ito et al. 2007; Ghosh et al. 2015)
🟢 南海トラフ沈み込み帯に沿った広い地域では、約数日継続する短期スロースリップイベント (S-SSE) と呼ばれる SSE が観測されています (Obara et al. 2004; Kobayashi et al. 2006)
🟢 S-SSEよりも継続時間が長いSSEは長期SSEと呼ばれます
🟢 SSEはしばしば地殻変動を伴うため、断続的微動および断層すべり(ETS)として識別されます(Rogers and Dragert 2003; Obara et al. 2004)
🟢 ETS は巨大地震に類似しています。どちらも繰り返し発生し、複数の断層セグメントを破壊することはめったにないからです。ETS イベントは通常、各セグメント内で移動し、隣接するセグメントに伝播することはめったにありません
🟢 VLFEもETSの活動に関連しています(Ito et al. 2007)
🟢 深部微動は、長さ 600 km にわたって、巨大断層地震発生帯の下方縁に沿った狭い帯状の領域内にほぼ連続的に分布しています。帯幅は数十キロメートルです (K. Obara, Science 296, 1679–1681 (2002).)。微動のエピソードは通常数日間続き、短期 SSE (K. Obara, et al, Geophys. Res. Lett. 31, L23602 (2004).) と深部 VLF 地震 (Y. Ito, et al, Science 315, 503–506, 2007) の両方を伴います
🟢 短期 SSE と微動の関連はカスケーディアで初めて発見され (G. Dragert, et al, Science 292, 1525–1528, 2001; G. Rogers, et al, Science 300, 1942–1943, 2003)、これらの連動した現象は、エピソード微動およびすべり (ETS) とも呼ばれます
🟢 ゆっくり地震は断層の弱さのため、外部のストレス変動に敏感です。ETS 中、微動は通常、地球潮汐に関連するストレス変動によって変調されます (Science 319, 186–189, 2008)。ETS 間の期間、誘発された微動は、遠方の大地震からの表面波の伝播に関連することがよくあります (Bull. Seismol. Soc. Am. 103, 1551–1571, 2013)

はじまり:日向灘地震発生から南海トラフ地震臨時情報へ


8日16時43分頃に、日向灘震源 M7.1、宮崎県に最大震度 6弱の地震 が発生し、宮崎県に宮崎港で50センチの津波が来ました

北緯31.8度/東経131.7度、深さ30km Yahoo

大きめの地震ですが、能登半島地震ほど大きくありません

それなのに、異例の「国土交通省と気象庁による南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)について」会見が8 月 8 日 19 時 45 分から行われました

その内容は資料として、 リンクのpdf で見ることができます
第2報 9日15:30 のリンクpdf 
第3報 10日15:30
第4報 11日15:30
第5報 12日15.30
第6報 13日15:30

日向灘地震の概要

今回の地震発生場所は日向灘 31.78N、131.63E 深さ 31km です
西北西―東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、陸のプレート とフィリピン海プレートの境界で発生した地震です
*南海トラフ地震の想定震源域の南端です
【最大震度6弱】宮崎県の日南市(にちなんし)で震度6弱を観測 したほか、東海地方から奄美群島にかけて震度5強~1を観測しました
宮崎県南部山沿いで長周期地震動階級3を観測しました

日向灘はここ数年間、地震が続いていました
そのうちM5 を越えたのは2回、
2022年12月18日にM5.4 と2024年7月30日のM5.2 です

8月13日12時00分現在、今回のM7.1 地震後に震度1以上を観測した地震が23回発生(震 度3:2回 震度2:5回 震度1:16回)

用語知識:地震波には、P波(primary wave)とS波(secondary wave)があります
 P波は疎密波、波の方向と振動方向が同じ波(縦波)です。固体、液体、気体に伝わる
 S波はねじれが伝わる波で、波の進行方向と垂直な方向に振動する波(横波)です。伝わるのは固体のみ
 P波はS波より速い
 波の伝わる速さは、地震波を伝える物質の状態や種類によって変わる。物質の状態や種類が一定であれば地震波は真っ直ぐに進むが、物質の状態や種類が変わると地震波の屈折や反射が起こる

今回の地震活動の震央分布図


・  茶 色 の 細 線 は 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 の 長 期 評 価 に よ る 活 断 層 を 示 す
・ 震黒 色 の 点 線 は 、 海 溝 軸 を 示 す 
< 資 料 の 利 用 上 の 留 意 点 > ・ 表 示 し て い る 震 源 は 、 速 報 値 を 含 み ま す。
・ 速 報 値 の 震 源 に は 、 発 破 等 の 地 震 以 外 の も の や 、 誤 差 の 大 き な も の が 表 示 さ れ る こ と が あ り ま す。
・ 個 々 の 震 源 の 位 置 や 規 模 で は な く 、 震 源 の 分 布 具 合 や 活 動 の 盛 衰 に 着 目 し て 地 震 活 動 の 把 握 に ご 利 用 く だ さ い

震源域の断層の力学特性が著しく不均質である可能性

2024年日向灘地震の本震のすべり域は1996年10月、12月の日向灘地震の本 震のすぺり域とは異なる
プレート境界断層が地震後にゆっくりと継統的にすぺる、余効すべりの発生が強く示唆される
不均質性の原因として、九州・パラオ海嶺の沈み込みの影響が示唆きれる

背景色はRTP磁気異常(Arel et ci., 2023、 Okino, 20巧)で、暖色の濃い部分が沈 み込んだ九州・パラオ海嶺の海山の位置を表すと考えられる。本震時のすぺり(& 赤色の等値線)、余効すべり(b、青色の等値線)の分布、と、それらの椎定に使っ たGNSS地殻変動データ(黒矢印)と推定されたすべり分布から予測される地殻変動(色付きの矢印)0灰色の閉曲線は1968年日向灘地震、19%年日向灘地震(10 月、12月)のすべり域を表す(Yegi et ci. 1998, 1999)。緑色の曲線はプレート境界付近の地震波低速度域を描いており、沈み込んだ九州・パラオ海嶺の海山の存在範囲 と解釈されている(Yarnrenroto etel.. 2013)
東京大学地震研究所・伊東 優治 助教

今回の地震後に観測されたスロースリップ (ゆっくりすべり)


プレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)のうち、主なものは以下のと おりです。
(1)紀伊半島中部から紀伊半島北部:8月5日から8月18日
(2)東海:8月13日から8月20日
(3)四国中部:8月16日から8月19日
(4)四国西部:8月19日から8月24日
これらとは別にプレート境界付近で浅部超低周波地震を観測しています。
(5)日向灘及びその周辺域:8月8日から継続中
(ゆっくりすべりに関係する現象)
上記(1)から(4)の深部低周波地震(微動)とほぼ同期して、周辺に設置されて
いる複数のひずみ計でわずかな地殻変動を観測しています。周辺の傾斜データやGNSS観測点でも、わずかな変化が見られました。
GNSS観測によると、2019年春頃から四国中部で観測されている、それまでの 傾向とは異なる地殻変動は、2023年秋頃から一時的に鈍化していましたが、最近は 継続しているように見えます。また、2022年初頭から、静岡県西部から愛知県東部 にかけて、それまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。また紀伊半島南東沖の孔内間隙水圧計でわずかな変化を観測しました。

https://www.jma.go.jp/jma/press/2409/06a/mate01.pdf



今回観察されたスロースリップ領域の2021年以降の活動状況

深部低周波地震(微動)の活動状況

地殻変動の観測状況

顕著な地震活動に関係する現象
GNSS観測によると、8月8日の日向灘の地震に伴い宮崎県南部を中心に地殻変動 が観測されました。また、この地震の発生後、宮崎県南部を中心にゆっくりとした東向 きの変動が観測されています。
GNSS-音響測距結合方式の海底地殻変動観測によると、今回の地震の震央に比較的近い複数の観測点において、8月8日の日向灘の地震の発生前後で有意な地殻変動 は観測されませんでした。
ひずみ観測点で、8月8日の日向灘の地震に伴うステップ状の変化が観測されました。
GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています

https://www.jma.go.jp/jma/press/2409/06a/mate01.pdf



今回の地震発生のメカニズム


陸のプレートと海のプレートの境界があります

左右から押す力がかかり続ける

陸のプレートは上に、海のプレートは下にズレる逆断層型です
陸のプレートは九州の大地ののっているユーラシアプレート、海のプレートはフィリピン海プレートです
押す力は、西北西-東南東方向に圧力軸があります


「南海トラフ」とは
駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域のこと

https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/nteq/nteq.html

南海トラフ地震とは

言い換えると公表された地震発生時期は、例えばそれぞれのプレートに係る力や移動度、プレート境界の性状などから計算されたものや前兆反応に基づくものではない

さて、巨大地震の起こる確率は?


気象庁の説明文のスクショはこちらです。数百回に1回の確率で巨大地震が来ると書いてあるので、日向灘地震の後に巨大地震が来るのは0.1 %未満の確率です

現在は第三次世界大戦中ですから、煽りに利用する勢力はあります

地殻活動の評価 (顕著な地震活動に関係する現象)

8月8日に発生した日向灘の地震により、南海トラフ地震の想定震源域では、新たな 大規模地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まりましたが、その後、時間を 経るにつれて低下してきたと考えられます。なお、8月24日や8月31日の地震は その規模から、南海トラフ沿いのプレート境界の固着状態の特段の変化をもたらすも のではないと考えられます。
GNSS観測による、8月8日の日向灘の地震発生後のゆっくりとした変動は、この 地震に伴う余効変動と考えられます。余効変動自体はM7クラス以上の地震が発生する と観測されるもので、今回の余効変動は、そのような地震後に観測される通常の余効変 動の範囲内と考えられます。
GNSS-音響測距結合方式の海底地殻変動観測では、8月8日の日向灘の地震の発 生前後で有意な地殻変動は観測されていませんが、これは、これらの観測点が今回の 地震の震央から離れているためと考えられます。
8月8日の日向灘の地震の際にひずみ観測点で観測された様なステップ状の変化は、 規模が大きな地震が発生した場合に地殻変動観測機器などで観測される現象です。
(ゆっくりすべりに関係する現象) 上記(1)から(4)の深部低周波地震(微動)と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。
これらの深部低周波地震(微動)、短期的ゆっくりすべりは、それぞれ、従来からも繰り返し観測されてきた現象です。
2019年春頃からの四国中部の地殻変動及び2022年初頭からの静岡県西部から 愛知県東部にかけての地殻変動は、それぞれ四国中部周辺及び渥美半島周辺のプレート 境界深部における長期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。このうち、 四国中部周辺の長期的ゆっくりすべりは、2023年秋頃から一時的に鈍化していまし たが、最近は継続しています。これらの長期的ゆっくりすべりは、従来からも繰り返し 観測されてきた現象です。
(5)の超低周波地震活動及び孔内間隙水圧の変化は、プレート境界浅部において発生したゆっくりすべりに関係する可能性があります。これらは、従来からも観測されてきた現象ですが、プレート境界浅部におけるゆっくりすべりに関係する現象の発生頻度・規模等発生様式については今後も観測・研究が必要です
(長期的な地殻変動) 御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺で見られる長期的な沈降傾向はフィリピン海プレートの沈み込みに伴うもので、その傾向に大きな変化はありません。
過去の世界的な事例をみると、今回の8月8日の様な地震に引き続いて大規模地震が発生す る可能性は、先に発生した地震(今回の場合は8月8日の日向灘の地震)が起こった直後ほど 高く、時間を経るにつれて低下するものと考えられます。ただし、大規模地震が発生するお それが無くなったわけではありません。
8月8日の日向灘の地震から約1ヶ月が経過し、この間、南海トラフ地震の想定震源域で は複数の現象が観測されましたが、いずれもプレート境界の固着状況の特段の変化を示すようなものではありません。

https://www.jma.go.jp/jma/press/2409/06a/mate01.pdf

気象庁は、前震と本震の間隔について1週間以内がほとんどである、と説明するのに下記のグラフを使用しています

現在、8月9日24:00 です。巨大地震なくここまで経過。

南海トラフにおける最大クラスの地震・津波の考え方

地震・津波対策専門調査会の報告にあるとおり、今回2011年3.11の東北地方太平洋沖地震は、我が国の過去数百年間の資料では確認できなかった巨大な地震であり、過去数百年間に発生した地震・ 津波を再現することを前提に検討する従前の手法には限界がある。さらに、過去千年間程度より前に発生した 869 年貞観地震のものと考えられる東北地方太平洋沖地震発生前の津波堆積物調査に基づいて推定された津波波源域及び地震の規模は、東北地方太平洋沖地震よりかなり小さかった(宍倉,2011)(佐竹・ 他,2011)。このことは、現時点の限られた資料では、過去数千年間の地震・津波の記録だけに基づく地震・津波の震度分布・ 津波高の推定は難しく、仮にそれを再現したとしても、それが、 今後発生する可能性のある最大クラスの地震・津波であるとは限らないことを意味している。したがって、検討に当たっては、地震調査委員会と引き続き十分に連携し、南海トラフで発生した過去地震の特徴やフィリ ピン海プレートの構造等に関する特徴などの現時点の科学的知 見に基づきあらゆる可能性を考慮した最大クラスの巨大な地 震・津波を検討する必要がある。
検討に当たっての考え方は、以下のとおりである(図II.1 参 照 )。

南海トラフの巨大地震モデル検討会 中間とりまとめ 平成23年12月27日
南海トラフの巨大地震モデル検討会 中間とりまとめ 平成23年12月27日

(1)南海トラフで発生した過去地震の特徴
南海トラフで発生する可能性のある地震・津波の検討に当たっては、まず、この地域で過去に発生した地震・津波の発生履歴とそのメカニズムを把握する必要がある。そのため、南海トラフで発生した地震・津波について、できるだけ過去に遡り、 地震・津波の震度分布・津波高に関する古文書調査、地震時に 発生した地殻変動等に関する調査(地殻変動痕跡調査)、津波堆積物等の調査から得られた知見を整理し、南海トラフで発生した過去地震の姿を明らかにする。
(2)地震学的に考えられる巨大地震モデルの構築
現時点の限られた資料では、過去の地震から確認できた地震・津波の震度分布・津波高を再現したとしても、それが今後発生する可能性のある最大クラスの地震・津波であるとは限らないことから、地震学的知見を踏まえあらゆる可能性を考慮した巨大地震モデルを構築する必要がある。
❶ フィリピン海プレートの構造等に関する特徴の把握
断層モデルに係る科学的知見に基づき、最大クラスの巨大な地震・津波を発生させる想定震源域・想定津波波源域を設定するため、フィリピン海プレートの構造・形状、運動メカ ニズム等に関する調査等の最新の研究成果を整理することにより、南海トラフに係るフィリピン海プレートの構造等の特徴を把握する。
また、東北地方太平洋沖地震から得られた知見を踏まえ、 津波地震の発生についても検討する。
❷ 想定震源域・想定津波波源域の設定
❶を踏まえ、地震学的知見に基づき、最大クラスの地震・津波を発生させる想定震源域・想定津波波源域をフィリピン海プレートと陸側のプレートの境界面上に設定する。
また、過去の事例から見ると、広い震源域の中でも、強震動を発する断層領域と津波を発生させる断層領域は、概ね共通するものの、必ずしも一致するものではなく、津波を発生させる断層領域の方が広い場合がある。
そのため、今回の巨大地震モデルの検討においては、強震動を評価するための震源断層モデルと津波を評価するための津波断層モデルは別々に検討することとし、震源断層モデルに対応する領域を震源域、津波断層モデルに対応する領域を津波波源域として区別して用いることとする。
❸ 巨大地震モデル(震源断層・津波断層モデル)の構築
❷で設定した想定震源域・想定津波波源域に対して、地震の規模、断層の破壊開始点、アスペリティ(震源域の中で特 に強い地震動を発生する領域)の位置、断層すべり量、津波地震の発生場所やそのすべり量等を設定し、南海トラフで今後発生する可能性のある巨大地震モデルを構築する。
これらの各種断層パラメータ等の設定においては、南海トラフで発生した過去地震の発生間隔、アスペリティの位置及 び断層すべり量等や、フィリピン海プレートの運動速度・形状、津波地震の発生の可能性等の特徴の整理、南海トラフ以外の地域における地震の規模と断層面積、アスペリティの位置、断層すべり量等の関係等の整理を踏まえることとする。

南海トラフの巨大地震モデル検討会 中間とりまとめ 平成23年12月27日

南海トラフ沿いの過去の地震 1919年以降

下図を見ると1919年以降最大は1946年12月21日のマグニチュード8.0、南海地震 最大震度5、次が1944年12月7日のマグニチュード7.9 東南海地震 最大震度6でした

以下2つのグラフは8月8日の日向灘地震に伴って四国の須崎大谷、土佐清水松尾および西予宇和は産業技術総合研究所のひずみ計で観測されたひずみです。マグニチュード7.1の地震に伴うステップ状の変化が観測されていますが、 地震後に通常みられる変化以外は今のところ捉えられていません


南海トラフ沿いの過去の地震 1919年以前

詳細。宝永地震(1707年)は駿河湾から四国沖の広い領域で同時に地震が発生しました
2回、マグニチュード8クラスの大規模地震が隣接する領域で時間差をおいて発生しました。時間差には幅がありました
安政東海地震(1854年)の際には、その32時間後に安政南海地震(1854年)が発生し、昭和東南海地震(1944年)の際には、2年後に昭和南海地震(1946年)が発生しました

過去に発生した南海トラフ地震の震源域の時空間分布 「南海トラフの地震活動の長期評価(第二版)」(地震調査研究推進本部)


*現在の社会情勢では、煽りに使用する勢力が必ず出ます

想定されている巨大南海トラフ地震


震度7が予想されている地域がかなりあります

せっかく日本政府が対策を取ろうとされているようなのでありがたく受け止め、問題があれば改善してしまうのが良いと思います
地震のガルで崩れそうなトンネルや建造物への対応や、津波が来ることを前提として逃げることのできる高い場所を作る、津波到達予測マップや逃走経路を出張中や旅行中の人などにも情報アクセス良くする、などの対策(個人の意見です)

津波の情報はもっと良いのがあるはずです

まだ説明残りがあります。とりあえず、おやすみなさい

追伸:特に子どもたちに巨大地震が来るという恐怖の未来を与えたくないです
皆さま、よろしくお願いいたします



南海トラフの巨大地震モデル検討会 中間取りまとめpdf 平成23年12月27日


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