和温療法とは?人の慢性心不全、末梢動脈疾患、線維筋痛症の治療、🐭マウスの肺線維症も軽減@プレゼント記事
こんばんは。コロナ禍の初め、私は新世界秩序にハードモードでぶつかられましたので、イラン界隈の戦闘が日本に到来した場合の対処法について記事を連載しています。今回は、休憩で医学のお話し、プレゼント記事です
遠赤外線乾式サウナ浴の期待される効果は血管機能の改善、自律神経の調整、心臓への負荷軽減、運動耐容能の向上などです。実際に、慢性心不全、末梢動脈疾患、線維筋痛症の治療に取り入れられています。特に拡張型心筋症や虚血性心筋症などによる慢性心不全に対する有効性は明らかです
最近、マウスの実験で肺線維症が遠赤外線により軽減した報告がでました。下方に説明があります
✳️方法は、
医師の監督のもと、遠赤外線乾式サウナ室にて、60℃の低温サウナ浴を 15 分間施行した後、出浴後 30 分間の安静保温を行います
🔵サウナ浴前後に体重を測定し、その発汗量に見合った量(約200ml程度)を飲水させ、脱水の予防を行います
水や麦茶でも構わないが、補液で電解質を補うのが良い
糖尿病や治療でステロイドを服用している場合は、糖質を含まない/または糖質量を抑えた補液またはスポーツドリンクを選んでください
詳しく:遠赤外線は熱透過性に優れており、効率よく深部体温を上昇させる。さらに乾式サウナ浴は温水浴と異なり、静水圧の影響がなく、心臓に対する前負荷·後負荷はむしろ減少する。上記の方法により和温療法を施行ると、患者の深部体温は患者の深部体温は0.8~1.2℃ (平均1.0℃) 上昇し、この体温上昇により温熱効果が発揮される。
出浴後30分間の安静保温により、温熱効果はさらに維持·増強される。その間心拍数や体血圧の変化は少なく、通常、心拍数は5~10 拍増加、収縮期血圧は +/- 5 mmHg、拡張期血圧は5 mmHg~10 mmHg 低下する。60℃·15 分間の遠赤外線乾式サウナ浴による体酸素消費量の増加はわずか 0.3mets 程度であり、和温療法は心臓に対して負荷のない治療法である
その間の呼吸機能正常者における酸素消費量の増加は軽微で0.3METs 程度である
和温療法の心不全に対する急性効果は、深部体温上昇に伴う末梢血管(動脈・静脈)の拡張作用により心臓に対する前負荷および後負荷が軽減することで、心拍出量の増加がもたらされる。国内10 施設による小型の遠赤外線均等和温装置を用いた和温療法の多施設前向き比較研究の結果、1 日1 回、週5 回、2 週間の和温療法により、NYHA 心機能分類の改善、胸部X線写真上の心胸郭比の縮小、心エコー図上の左房径と左室拡張末期径の減少、血漿BNP の減少、左室駆出率の増加等、心不全患者の臨床症状や検査所見の改
善が確認されている。また、5年間の後ろ向き研究で、和温療法は心不全の予後を著明に改善することが確認されるとともに、6分間歩行で運動耐容能の延長が確認されている。運動療法を施行する際に問題となる心室性期外収縮は、1日1回、2 週間の和温療法で有意な減少が確認された
慢性心不全に対する薬物療法の補助療法(治療推奨度ClassⅠ*1、エビデンスレベルB*2)として認められた治療法である。特に拡張型心筋症や虚血性心筋症などによる慢性心不全に対する有効性は明らかです
入院時血漿 BNP 値 500pg/mL 以上の慢性心不全による入院患者を対象に、慢性心不全の患者群に対して和温療法群と非和温療法群の間に有害事象発生割合に有意な差は認めなかった血圧低下、脱水傾向、尿量増加等、和温療法との因果関係を否定できない事象が認められたが、これらは和温療法の効果に起因するもので、利尿剤の減量、適当な水分補給などで解決できる事象であることから、安全性を否定するものではなかった。
有効性の評価:有効性の評価結果】
・主要評価項目の血漿 BNP 値低下率
非和温療法群では 2 週間の治療前後で有意な差が認められなかったが、和温療法群では、2 週間(10 回)の和温療法の施行後に、血漿 BNP 値の有意な減少が認められた(p=0.0135)。しかしながら、非和温療法群との間に有意な差は認められなかった。
・副次評価項目の NYHA、6 分間歩行距離、心胸郭比は、非和温療法群では2週間の治療前後でいずれも有意な改善は認められなかったが、和温療法群では2週間(10 回)の和温療法でいずれも有意に改善し、非和温用法群に比べても有意な改善を示した(NYHA:p=0.0003、6 分間歩行距離:
p=0.0062、心胸郭比: p=0.0086)。残りの副次評価項目(心収縮機能改善割合、心拍数・不整脈の有無・脚ブロックの有無)では両群間に有意な差は認められなかった
臨床効果:主要評価項目に設定した血漿 BNP 値は、非和温療法群(薬物療法のみ)では 2 週間の治療前後で有意な差が認められなかったのに対し、薬物療法に和温療法を上乗せした和温療法群では 2 週間(10 回)の和温療法の施行後に血漿 BNP 値は有意に低下した。しかし、非和温療法群との間に有意な差は認められなかった。患者のClinical Outcome を反映する指標として副次的評価項目に設定した NYHA、6 分間歩行距離、心胸郭比(CTR)は、非和温療法群(薬物療法のみ)では 2 週間の治療前後でいずれも有意な差は認められなかった。これは本試験の対象患者が薬物療法のみでは改善が期待できない重症の慢性心不全群であることを示唆する。このような重症心不全患者に対して 2 週間(10 回)の和温療法を薬物療法に加えた和温療法群では、これらの 3 項目のすべてにおいて有意な改善が認められた。さらにこれらの3項目は非和温療法群とのに有意差を認めた。Clinical Outcome を反映するこれらの指標が明らかな有意差を示したにも関わらず、血漿 BNP 値に有意差がみられなかったのは、本試験に登録された患者の平均血漿 BNP 値が 777 pg/mL であることから示されているように、大半がかなり重症の慢性心不全患者であったため、和温療法の治療回数としては 10 回は不十分で、より多くの回数(20~30 回)が必要であったことが示唆される。実際の日常診療においてはこのような重症心不全に対しては 20 回以上の和温療法を施行するのが普通である。
以上、和温療法は Clinical Outcome を反映する指標(NYHA, 6 分間歩行距離、心胸郭比(CTR)を有意に改善した。和温療法は安全で医療効率に優れており、急性期医療を行う先進医療機関だけでなく、個々の生活環境に応じた地域で施行できることから、本療法が急増する難治性心不全患者の症状緩和や再入院予防等を可能にすることで、患者の生活の質の維持に貢献できる
✳️禁忌
重度の低血圧、高度の動脈弁狭窄症、脱水状態、急性期の心不全など
✳️すでに呼吸機能が低下している場合はこの療法を勧めません
理由:
サウナ室内は湿度が低い(乾式)ため、気道が乾燥しやすくなり気道粘液が硬くなり、痰が出にくくなったり、呼吸困難感(息苦しさ)を強く感じたりすることがあります。入浴前にしっかりと水分を摂り、苦しさを感じたらすぐに中断する「無理のない範囲」での実施が鉄則です
肺気腫などの患者さんは、体温上昇による呼吸数の増加が、逆に二酸化炭素を溜め込んでしまう原因になり良くありません
深部体温が1℃上がると、体の代謝が上がり、酸素消費量も増加します。呼吸機能が低い人は、増加した酸素需要に肺が対応しきれず、血中の酸素濃度(SpO2)が低下する恐れがあります
✳️図解
写真は厚生労働省に先端医療機器として申請された際の遠赤外線乾式サウナ室です。普通に、街にもサウナとして利用できる施設が多数あります
医療の場合は、2020年4月に保険収載され特定の条件を満たす場合には保険適用されますが、治療費用がかかる、および医師が危険が及ばないか監督するので安心です。重度の医者嫌いの場合は知りません



注意点は、アミロイド線維を切断する遠赤外線自由電子レーザー(Far-Infrared Free Electron Laser:FIR-FEL)と違います。乾式サウナの遠赤外線 (Far infrared radiation: FIR)は、FIR-FELのように線維を切断するナイフとして働きません
🐭マウスの肺線維症も軽減の論文
Far Infrared Radiation Attenuates Bleomycin-Induced Pulmonary Fibrosis in Mice via Modulation of the p53/TGF-β Signaling Pathway
Li J, et al. Int. J. Mol. Sci.2026, 27(6), 2551 3/10/2026
ブレオマイシン誘発性肺線維症(BIPF)のマウスモデルで、FIRはp53/TGF-βシグナル伝達経路を調節することにより、抗炎症および抗線維化効果を発揮しました
ものすごいデータかというと、そうでもないのですが傾向としてご覧ください。図2 DとEは、肺組織切片におけるフィブロネクチン-1、またはα-SMA陽性細胞の定量です。少ないほうが線維化が抑えられています
*肺におけるフィブロネクチン-1(Fibronectin-1, FN1)陽性細胞は、細胞外マトリックス(ECM)の主要な構成成分であるフィブロネクチンを分泌・産生する細胞群です。主に線維芽細胞や間葉系細胞に関連しており、肺の構造維持、組織修復、および線維化のプロセスで重要な役割を果たします
*肺の-SMA(平滑筋アクチン)陽性細胞は、主に線維化や組織修復に関与する筋線維芽細胞(myofibroblast)です。正常な肺には少ないですが、間質性肺炎などの肺線維症において、肺胞領域の修復過程で集積・活性化し、コラーゲンなどの細胞外マトリックスを過剰に産生して肺を硬化させます

BLM:ブレオマイシン処置マウス
FIR:ブレオマイシン処置し、さらに遠赤外線FIR処置マウス
Control: 未処置
結果は平均値±標準誤差(n=6)で示す。** p < 0.01、*** p < 0.001、**** p < 0.0001

結果は平均値±標準誤差(n=6)で示す。** p < 0.01、*** p < 0.001、**** p < 0.0001
以上です。かなり短い説明かもしれません
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それではまた。お元気で
