遠州灘の地震
こんばんは。遅くなってしまいました
遠州灘(えんしゅうなだ)とは、静岡県の御前崎から愛知県の伊良湖岬までの約110kmの海岸線とその沖合の海域を指します
2025年08月18日 08時33分頃に遠州灘でM4.6の地震がありました
この地震が南海トラフ地震の前震ではないかと疑われたのでしょうか? 緊急地震速報が流されました
詳しく見ましょう
震源は、北緯 34.1度、東経 137.8度、深さ約10km、大きさはM4.6

2008年以来、遠州灘で深さ約10kmの浅い場所を震源とする地震は全部で4回です
4回の地震をまとめて見ると、今回よりも2011年8月12日の方がM5.2と大きい地震でした

では、海の中はどうなっているでしょうか?
今回の震源は、深くなり始めたところにある海底の川のように見える場所です
下方に比較する地震を説明しています。
比較すると今回揺れたのは南海トラフ地震の断層である可能性を感じられると思います
ただ、これから大きな地震が必ず来ると言っても地震のタイムスケールは長いので、南海トラフ地震がいつ来るかはまだ正確にわかりません

2008年以来、遠州灘で深さ約10kmの浅い場所を震源とする地震の海底地図をまとめます
下図の左上が2025年8月18日の地震です。それ以前の3回は類似の場所で起こっていました

2025年08月18日 08時33分の地震の揺れ方はどうだったのでしょうか?
気象庁の精査後CMT解では震源の深さ13kmで逆断層型でした
南海トラフ地震との関連性はありそうですが、単発の地震のため経過を見る必要があります
さらに2016年には、この地震よりも南海トラフ度の高い地震がありました
図の下に続きます


2016年4月1日午前11時39分頃のミニ南海トラフ地震
2016 年4月1日 11 時 39 分に三重県南東沖 で M6.5 の地震(最大震度4)が発生した。 こ の地震は、発震機構(CMT 解)が北西-南東方 向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界付近で発生した
震源は、北緯 33.4度、東経 136.4度、深さ約10kmで大きさはM6.5でした
各地の震度はこちらを見てください
場所は下図です

震源を海底マップに示す↓ 深さは28.71km

揺れ方の詳細はF-netで北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型を確認

1944年の東南海地震と2016年4月1日のミニ南海トラフ地震の関係
下図は水平方向での比較です。2016年の地震 (赤) は、1944年の東南海地震よりも海側で起きました

断面図 ↓で見ると2016年の地震で動いた断層 (赤) は、1944年の東南海地震で動いた断層 (緑) よりもかなり短いことがわかります。それで地震の規模が小さかったのです

参考リンク:
東南海で起きている地震と巨大地震の関係が分かってきた 2017.10.24
2004年9月5日23時57分の紀伊半島南東沖地震 M7.4
この地震はフィリピン海プレート内部の地震と考えられています (ソース)
最大震度5弱で最大0.9m の津波が発生しました

2016年4月1日の地震との位置関係は下図です。2004年9月5日の地震のほうが海側で起きています

前震、本震、余震と大きな揺れが3回起きました
Hi-netおよびF-netによるメカニズム解です。3回とも逆断層型、フィリピン海プレート内の断層です

気象庁によるまとめ
2004年9月5日23時57分に紀伊半島南東沖(東海道中)でM7.4(最大震度5弱)の地震が発生した。この地震に伴い、串本で高さ0.9m、神津島で高さ0.8mの津波を観測した。
また、その約5時間前の19時07分には、本震の西南西約40kmでM6.9(最大震度5弱)の前震が発生し、神津島で高さ0.5mの津波を観測した。
地震活動は前震―本震―余震型で推移し、7日08時29分には余震域の東端でM6.4(最大震度4)の最大余震が発生した。
発震機構(CMT解)は、いずれも南北方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレート内部の地震と考えられる。
今回の活動の周辺では、1944年12月7日に東南海地震(M7.9)、1946年12月21日に南海地震(M8.0)の地震が発生している。
気象庁
【平成16年9月8日第131回地震調査委員会資料 『紀伊半島南東沖の地震活動の評価』】
以上です
週末に40度になるという予想は無くなったようです。よかったですね
おやすみなさい

