ニュースの裏側〜ホルムズ海峡を迂回するパイプライン
サウジ西岸の港に超大型タンカー25隻-ホルムズ海峡動かず頼みの綱【Bloomberg】2026.3.11
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-03-10/TBOZSCKK3NYK00
以下記事から抜粋
「サウジアラビア西部、紅海沿いの港湾ヤンブーに、少なくとも25隻の超大型タンカーの船団が向かっている。ホルムズ海峡の航行がイランとの戦争で事実上停止しているため、サウジは市場への石油の出荷を急いでいる。」
「サウジは、ホルムズ海峡を迂回する輸出ルートの増強を急いでいる。米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始して以来、サウジや他の湾岸産油国は、ホルムズ海峡を通る原油輸送をほぼできずにいる。ペルシャ湾全域でドローンやミサイルによる攻撃が連日発生する中、湾の出口にある同海峡を通過することは、大半の船主にとってリスクが高すぎるためだ。」
「この戦争により、世界の石油生産量は約6%減少した。イラクやクウェートなどの国々は、原油を送り出す先がないため油田の操業停止に追い込まれた。サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)も生産量を調整しているが、それぞれパイプライン網を利用することで、ホルムズ海峡を通らずに石油を出荷できる。」
この記事の中で、サウジアラビアとUAEの持つパイプラインがどこにあるか地図上で確認ができる。
ホルムズ海峡危機が世界のエネルギー地図を塗り替える【ARAB NEWS】2026.3.11
以下記事から抜粋
「2月28日、イランのイスラム革命防衛隊が、米国とイスラエルによるイラン核施設への攻撃と最高指導者ハメネイ暗殺を受け、厳しい警告を発した。同警備隊は、船舶の通航を許可しないと述べた。数日のうちに、タンカーの往来は90%近く激減し、石油価格は急騰し、アメリカ海軍は世界で最も危険な海上回廊のひとつを通る商業船を護衛するために迅速に出動した。
歴史上初めて、ホルムズ海峡は事実上閉鎖されたのである。その後、世界のエネルギー安全保障のルールが永久に変化し、エネルギーの確保と取引の方法がリアルタイムで塗り替えられた。」
「閉鎖の最も重大な教訓は、経済的なものである。イランは海峡で機雷を掃海したわけでも、海軍艦隊を展開したわけでもない。しかし、イランは海峡付近で3隻のタンカーを攻撃し、あとは保険市場が処理した。海峡を通過する際の戦争リスク保険料は、それ以前からすでに倍増しており、船価の0.125%から0.2%から0.4%へと上昇し、各スーパータンカー航海に約25万ドルが上乗せされた。」
「無人機による空爆後、損害保険は全面的に廃止され、大半の事業者にとって輸送は商業的に成り立たなくなった。マースク、ハパックロイド、MSC、CMA CGMという世界5大コンテナ船社のうち4社が48時間以内に運航を停止した。イランの行動は保険市場を武器化し、事実上海峡を閉鎖したのは保険市場であったため、封鎖の必要はなかった。」
ARAB NEWSのこの指摘は、示唆に富む指摘である。
まとめ 時事情報シンクタンク
