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教科書的貿易理論とその実態からの乖離

 非常に分かりやすい教科書的なトランプ関税の評価。
 アメリカの二国間の貿易収支は、比較優位、要素賦存量の差を反映しているだけで、関税を操作しても、ある商品についてアメリカに貿易する優位性をもっている国・地域が変わるだけ、というもの。

 この分析は、将来予測として、ある程度首肯できる。 ただ、サービス収支を含むアメリカの経常収支赤字が恒常的になっていることを、この比較優位説は説明できていない。

 なぜなら、比較優位説からは、アメリカにも必ず、輸出の比較優位のある輸出品が必ず存在するのであり、それによって、貿易収支は均衡する傾向にあることが理論的帰結であるが、それは実態に反している。

 フォーク経済観を批判すると同時に、この恒常的赤字をどう説明するのかということに、経済学者は注力する必要がある。

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