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話題の外国人コンビニ店員の件について思うこと

 ネットで話題になっていたので、取り上げたいと思う。本件をご存じない方向けにとりあえず動画を貼っておく。



 まず、名前と容姿からこの店員は恐らくウズベク人だと思う。ガニエフ(Ганиев)は旧ソ連のテュルク系民族の姓で、同じ旧ソ連のテュルク系国民でもカザフ人やキルギス人にしては、モンゴロイドの形質が薄い顔をしているからだ。

 筆者は以前、旧ソ連圏に住んでいたことがある。ウズベキスタンには長期滞在はしていないものの、合計で4回ほど行ったことがある。ウズベク人の民度はロシアでも評判が悪く、個人的な経験や見聞からも、正直なところあまりその悪評に異を唱えて擁護する気にならない。この動画を最初に見た時も、前にロシア語圏のインターネットで流行っていた以下のミームを思い出した。


店員「男性用コート(ですか)」

客「こんにちは!(男性用じゃなくて)女性用」
客「サイズは44」
客「ユニセックスでもいい」

店員「ユニセックスって何」
店員「私、ウズベク人」
店員「セックスしたいんですか」


 コンビニ店員の件については前後関係が分からず、撮影者に不利な部分がカットされている可能性もあるかと思われる。とりあえず動画で出回っている部分が全てだと仮に考えて話を続ける。

 「店員と客は対等なのだから、この店員が言っていることは正しい」といった主旨のコメントを見かけた。「店員と客は対等」ということ自体は一理あるが、「温めて」はそこまで著しく礼を欠いた言い方ではなく、それに対して声を荒げ、机を叩いて、「お前」呼ばわりで返すのは明らかに均衡を失している。恐らく、この店員は日本語のポライトネスの段階についての理解が薄く、「温めて」を過剰に命令的だととらえたのだろう。しかし、日本で働いている以上、日本語について理解する義務は店員の側にある。

 印象的なのが、自分の日本語理解が不十分である可能性(「温めて」を実際以上に命令的だととらえている可能性)が全く頭をよぎっていなさそうな点だ。『吾日三省吾身』(論語・学而篇1-4)を精神的バッググラウンドに持つ東洋人のメンタリティーとはあまりにも違うと言わざるを得ない。

 感情のコントロールを重んじる仏教と礼節を重視する儒教の影響で、東アジア人は(イスラム圏・欧米などよその文明に比べ相対的に)攻撃的な性格の人が概して少ない。それ自体は素晴らしいことなのだが、仏教や儒教といった精神的背景を知らず、関心もないよその文明の人間からは、ただ単に「弱い」だけとしか思われないのは残念なことである。

 筆者がロシアに住んでいた時、一人の知人からこういうことを言われたことがあった。

「日本の学園もののドラマや漫画をみていると、大柄な生徒が先輩だからという理由で小柄な生徒に敬語を使ったり、小柄な生徒の言うことを聞いたりしていて非常に驚く。ロシアの学校だったら、学年に関係なく強い方が弱い方を殴って言うことを聞かせる」

 ウズベキスタンも旧ソ連国なので、学校生活に関してはロシアに近い文化だと思う。

 文化は平等だが、同質ではない。異なった文化とそれに基づいた環境の中で育った人間がどういうメンタリティーを持つかについては想像力をめぐらせる必要がある。

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