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色ワケえんぴつ|||シン小説 No.062

色えんぴつの会社。

創業百年以上を誇る老舗。

木屑が大量にでる。

長年、ゴミとして処理していた。

あるとき、社員が提案した。

バイオコンポスト。

菌を使って、生ゴミを生分解する。

発色などで、生物学や化学に優れた社員たち。

とんでもなく高性能なバイオコンポストが誕生した。

さらには、様々な色の成分が、肥料として、ちょうどよかったのだろう。

とんでもなく、良い肥料が出来上がった。

良い肥料どころではない。

それはそれは、素晴らしい肥料だった。

「その肥料で育てた、野菜はうまい」と、こだわりの農家に拡がった

そこから、有名シェフたちに。

そして、グルメたちに。

肥料自体が、ブランドとなった。

素晴らしい肥料。

それは、材料が「有機かつ天然である」ことの証明。

なんと、肥料は、無料配布。

「色えんぴつの会社だ!」というプライドと自負。

あくまで、材料の品質を示すための、宣伝材料。

肥料は、さらに人気となり、抽選となった。

抽選会は、いつも盛況だった。

あるとき、とんでもないニュースが流れる。

実は「死体を処理していた」と。

なぜ、死体処理を?

それは、人々が、色えんぴつを必要としなくなったからだった。

それでも、高性能のバイオコンポストだけは、機能し続けていた。

新たな木屑を足さなくても。

ゴミ処理施設として、生まれ変われば?

それは、創業者のプライドが許さなかった。

肥料は、あくまで副産物であり、宣伝材料。

無料配布である必要があったのである。

色えんぴつは、人々の中で、どんどんと、色褪せていく。

それでも、最高品質の天然の材料にこだわり、生産が続けられた。

赤字を埋める必要があった。

人間を色分けするしか、仕方なかった。





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