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メーカーや木材だけじゃない。「12フレットジョイント」で変わるギターのサウンド

はじめに

こんにちは!
ドルフィンギターズ東京店の中川です。

ギターを選ぶ際、メーカーや木材による音の違いに注目しがちですが、
実は“ギターの構造”によってサウンドにとっても大きな違いが生まれることもあるんです!

今回は、その代表例ともいえる「12フレットジョイント」のアコースティックギターについて解説します。


12Fジョイントの構造とは?

「12Fジョイントということは、14Fジョイントよりもスケール(ナットからサドルまでの長さ)が短いんですか?」と聞かれることがありますが、実はそうではありません。
例外もありますが、多くの12Fジョイントのギターは、14Fジョイントのギターに比べて、ネックとブリッジの位置がボディの下方向に2フレット分ずれるような構造になっているんです。

左が12Fジョイント、右が14Fジョイント。
並べてみると、ブリッジの位置が違うことがわかります。

この構造の変化により、14Fジョイントと12Fジョイントでは全く異なるサウンドを奏でます!

ジョイントの違いで、こんなに音が変わる

ジョイントする位置の違いによるサウンドの変化の主な要因は、ブリッジやブレイシングにあるとされています。

14フレットジョイントでは、ロウアーバウト(ボディ下側の膨らみ)の中心から上あたりにブリッジがあるのに対し、12Fジョイントでは中心あたりにあります。
トランポリンの中央が最も撥ねるように、ギターでもロウアーバウトの中央から弦振動が伝わった方がリッチで太いサウンドになると言われています。

また、ブレイシングも12Fジョイントの構造にあわせて強度やサウンドなどが最適になるよう、14Fジョイントとは異なった設計となっている場合も多く、このブレイシング設計の違いもサウンドに大きな変化をもたらしています。

昔は12Fジョイントが主流だった

今ではアコースティックギターといえば14Fジョイントがほとんどですが、歴史を辿れば1930年代までは12Fジョイントの方が主流でした。
ところが、プレイヤーからの要望を受けて、マーティン社が14フレットでボディと接合する新型モデルを開発したところ、ギタリストの間で大人気に。以降、14Fジョイントのアコースティックギターが主流になっていきました。

それでも、クラシックギターでは一部のモデルを除き今も12Fジョイントが採用されていますし、アコースティックギターにおいても、1930年代以前のモデルの復刻や、サウンドの違いを求めて一部のモデルで12Fジョイントが採用され、現在まで受け継がれています。

復刻モデル(左)とクラシックギター(右)。いずれも12Fジョイントです。

12Fジョイントおすすめギター

ここからは、実際に店頭でお試しいただける12Fジョイントのギターを2本ご紹介します!

SWITCH SL-3 Bee

1920年代のヴィンテージL-0スタイルをベースに、現代風にアレンジしたショートスケール仕様のSwitch Custom Guitars SL-3 Bee
オールソリッド、極薄ラッカーフィニッシュによる豊かな鳴りが魅力の、信頼の"Hand Made in Japan"モデルです。12Fジョイントながらカッタウェイを施すことで、ハイポジションでのプレイも苦になりません。

実際に手に取ってまず驚くのが、そのサイズ感と軽さ。カッタウェイ仕様はこのサイズだと非常に珍しく、12Fジョイントの弱点になりがちなハイフレットへのアクセスをしっかり克服しています。そして何より、このコンパクトさからは想像できないほどサウンドがラウド!試奏されたお客様は皆さん、この軽さとサウンドのギャップに驚かれます。まさにこれこそ、12Fジョイントならではの鳴りの豊かさだと感じます。

LARRIVEE C-10 Custom 12 Fret (Angel Inlay)

カナダを代表する手工ギターメーカー、ラリビー。トミー・エマニュエルも愛用するC-10 Custom 12 Fret Angelと同仕様を、当店で特注したモデルです。ヘッドのエンジェル、指板のトーチ&ウィングインレイなど、どの角度から見てもため息が出るような美しい仕上がり。ラリビーに共通する透明感が、12Fジョイントによってさらに磨かれ、甘く伸びやかで、高音の煌めきも豊かなリッチな響きを聴かせてくれます。

サイド・バックにはローズウッドを採用しており、ラリビーらしい艶っぽいサウンドとの相性は抜群。スタッフとしても、サウンド重視でギターを選ばれるお客様には積極的におすすめしたくなる一本です。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

「12Fジョイント」仕様はサウンドに大きな影響をもたらし、実際に弾いてみるとその音の違いは想像以上にはっきりと感じられることがわかります。メーカーや木材だけでなく、その構造もサウンドをつくりあげる立役者になるというのもアコースティックギターの面白さですね!
う〜ん、奥が深い!

今回ご紹介した SWITCH SL-3 Bee や LARRIVEE C-10 Custom 12 Fret も、店頭で実際に試奏していただけます。ぜひ一度、その音の違いを体感しにいらしてくださいね!

ご来店、お待ちしております。


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