55歳からのハローライフ【折り返し地点、再出発……】
"55歳"
皆さんにとって"55歳"ってどんな年齢でしょうか。
既に迎えている方もいれば、まだ何十年も先という方もいるでしょう。
私は現在30歳なので、25年あります。
「気が付けばあっという間!」というよりは長そうで、今まで過ごしてきた年数(30年)よりは少し短いという何とも言えない年齢です。
一般的には"55歳"というと、人生の折り返し地点を過ぎた頃、定年退職が見え始める頃という感じでしょうか。
(人生100年時代、定年延長が進む現代なので、この感覚も少しずつズレてくるかもしれませんが)
いずれにしても、多くの方が経験するであろう"55歳"。
今回ご紹介する『55歳からのハローライフ』では、そんな55歳を迎えた様々な人物が、自分の人生を精一杯生きていく様子が描かれています。
55歳を迎えた人、これから迎える人、どちらも心打たれる小説です。
○著者
村上 龍
1976年『限りなく透明に近いブルー』で第七五回芥川賞受賞のほか、多数受賞。
○ジャンル
小説(ヒューマンドラマ)
○あらすじ
リストラ、定年退職、早期退職、離婚、結婚相談所、ホームレス、派遣労働、再就職、定年後、ペット……
55歳付近の男女が、様々なライフイベントの中で自分の人生を懸命に生きる様子が描かれる5作の短編小説。

○感想
【"55歳"】
・人生100年時代、人生の折り返し地点、再出発、定年前など、55歳の人の家庭環境、生活、思考、行動などが小説の形で語られるため、自分の今後の人生の参考になる。
・5編の中に様々な55歳が現れるが、今後、自分もどの人物の様にもなり得る可能性があると考えると、他人事とは思えなくなる。
特に『キャンピングカー』は最も共感した。
・55歳を迎えるころに、再読するとどういう気持ちの変化があるのだろうか。
・本書を読んだことのある55歳を既に迎えている方には、この本の登場人物に近い行動や気持ちになったことがあるのか、ぜひ聴いてみたい。
【『13歳のハローワーク』】
・著者の作品の中に『13歳のハローワーク』があり、小学生の時に読んだ記憶があった。
こちらは、子どもたちに世の中の様々な職業を紹介する内容であり、当時もかなり話題になっていた。
そのこともあり、『55歳からのハローライフ』を書店で見た時に、脳内で勝手に『55歳からのハロー"ワーク"』と変換されてしまっていた。
全く同じようなことも解説に書かれていたので、そう勘違いした人は結構いると思う。
ワークからライフへ。55歳はその転換期にあるのかもしれない。
【飲み物】
・短編ごとのつながりは無いが、どの話でも”飲み物”が重要な役割を果たす。
誰にでも、辛いときがある。精神的に不安定になったとき、まず飲み物をゆっくりと味わうことができれば、どんな人でも気持ちが鎮まるはずだ。それは儀式のようなもので、しかも誰かに頼る必要もない。テレビで自殺のニュースに接するたびに、どれだけ辛いことがあったかわからないが、この人は、何か好きな飲み物をゆっくりと飲むと気分が落ちつくことを知っていただろうか、そう思ったりした。
このように、飲み物が登場人物の救いとなる場面がある。
私も、気持ちが落ち着かない時や乱れそうな時は、まず好きな飲み物をゆっくり飲むことから始めてみたい。
以上です!
皆さんにとって"55歳"ってどんな年齢でしょうか。
55歳を迎えた人、これから迎える人、どちらも心打たれる小説です。
ご自分の人生と照らし合わせながら、ぜひ読んでみてください。
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