コヒブレ42回目:補正予算?経済対策?(ブラック霞が関の理由)
前回に続き、ブラック霞が関を解説します。
補正予算とは?
補正予算は、補正(ほせい)と呼ばれています。
補正(ほせい)と当初予算(とうしょ)の違いは以下です。

補正は、新しい政権が発足してから、数週間で仕上げることが多いです。
高市内閣は10月21日に発足したので、ちょうど1か月後の11月21日(金)に補正が成立しました。
今回の注目ポイント
今回の注目ポイントは、その規模です。
21.3兆円です。この額が大きいか小さいか、わからないですね!?

そこで過去の補正予算額を見てみると、コロナ禍以降では、かなり大きくなっていることが一目瞭然です。

霞が関の官僚は何をしているの?
さて、この補正予算額について、霞が関の国家公務員はどのような仕事をしているのでしょうか?
一言でいうと、「財務省に対する予算要求」をしています。
霞が関の各省の予算要求が必要な課室が、予算要求をするための説明資料を作成して、財務省の主計局の担当者に対して必要性を訴えます。
例えば、国交省の住宅局でいうと、以下のような資料を作成して、財務省に説明します。

そして、国交省内のすべての課室の予算を積み上げていき、国交省としての令和7年度(2025年度)の予算は、以下の形になります。

このような形で、官僚は、予算要求をしています。
官僚の3大業務は、国会対応業務、予算要求業務(執行業務)、法律作成業務です。
予算要求業務は、基本的には、①当初予算、②補正予算と年に2回、財務省に説明しなければいけません。
当初予算と補正予算の違いの実態
実は、当初予算と補正予算の実態上の違いは、ほとんどありません。
急遽、物価高対策、エネルギー高対策、米価格の上昇対策などで、新しい補正予算を組むこともあります。
しかし、補正予算は、当初予算と同じ事業(プロジェクト)にお金を付けているのが実態です。
高市政権の予算編成方針
高市政権の補正は「強い経済」を実現する総合経済対策という名目です。
この経済対策の裏付けとして補正予算が組まれて、執行されます。
詳細は、以下の画像です。


官僚は、この補正予算の編成のために、連日連夜、財務省に通い、担当者に説明を繰り返します。
そして、財務省の担当者も多忙で、各省の人たちが沢山押し寄せて、説明してくるので、論理矛盾などの弱点を突いたり、必要性を吟味しなければいけません。
政治家は、細かい予算をすべて把握できるわけではないので、細かい部分をボトムアップで積み上げていくのが、官僚の仕事です。
この仕事の結果が、上記の画像になります。
また、以下の文章の作成も、官僚に仕事です。

https://www5.cao.go.jp/keizai1/keizaitaisaku/1121_taisaku.pdf
大きな方針は首相や官邸や政治家が決める
予算の大局観を決めるのが、首相や官邸や政治家の仕事です。
報道によれば、11月14日に財務省が首相に報告した17兆円の案に対して、
「しょぼいどころではない。やり直し」と命じて
結局、1週間後の21日には、21.3兆円に落ち着いたようです。

今後の問題点
大きな予算を編成するたびに、問題になるのが、財政の健全性です。
今回の補正予算も、足りないお金は、国債を発行します。

すると、日本の財政は大丈夫か?となるため、
国債の長期金利が上昇し、
日本の通貨「円」の価値が下がる可能性があります。
実際に、以下のようなニュースが出ています。
17日午前の国内債券市場で、長期金利が上昇(債券価格が下落)した。指標となる新発10年物国債の利回りは前週末比0.010%高い1.715%で推移している。一時1.720%と2008年6月以来17年半ぶりの高水準をつけた。
また、高市政権が10月21日に発足してから円安がじりじりと進んでいます。

円安が進むと、結局、iPhoneや外国産食品などの輸入品の価格が上昇することになり、日本人の生活に大ダメージになります。
大きな補正予算で経済対策したが、
円安になり、輸入物価品の価格が上昇して、個人の購買力が下がれば、
実質的に我々の給料も資産が減少していることになります。
日本経済の黄色信号が灯っている気がします。
私たち日本国民は、自分たちの資産防衛を考えなければなりません!
実際に、金の価格が上がっているのは、「円」というお金の資産の価値が下がっていることを意味します。
欲しい時に、欲しい物を買わないと、どんどん価格が上がっていくので、注意が必要です♪
次回は以下です。
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