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【ショートショート】狐火バーベキュー

『山が燃えている』と消防署に通報があり、俺たちは現場へと出動した。
 現場近くのA村に着くと、割と大きな山火事だった。
 俺たちは住民たちを避難させた。
 そんな中、住民の一人のおばあちゃんが言った。
「あれは狐火じゃ」
「キツネビ?」
「この村には人が死ぬと狐火が発生するという伝承がある。誰かが死んで狐火が山に燃え移ったんじゃ!」
 ……よくわからんが、今は山火事を何とかしないと。
 数時間後、山火事は無事鎮火した。
 鎮火した山肌を見て、俺たちは驚愕した。
 そこには、大量の焼け焦げた骨があったからだ。更にバーベキュー用の大きなガスコンロも見つかった。
 恐らく誰かがバーベキューをしてそれが燃え移ったのだろうが、『人が死ぬと狐火が発生する』という先程のおばあちゃんの言葉が妙に引っかかった。
 どの道こんなに骨が見つかるのは異常だ。俺たちは警察を呼んだ。
 警察の鑑定の結果、その骨は全て人骨だった。
 そしてまもなく、ある人物が逮捕された。
 犯人は村の人を殺し、その肉をバーベキューにして食べていた。

 犯人は、あのおばあちゃんだった。

                 (477字)

今週も、たらはかに(田原にか)さんの企画、『毎週ショートショートnote』に参加させていただきました🙇

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