「おとなりさん」についてのこと
ここから先は、「おとなりさん」がどこから来たのか、展示会で良く質問をいただくのでこちらに書いておこうと思います。
「おとなりさん」が立体として初めて姿を見せたのは、2022年5月の個展でした。

大きいひとは現在「大家さん」と呼ばれています。
当時は、現在のベーシックサイズになっている15cmと、少し大きめの20cm。
この2サイズを試作として展示したところ、
来場者のみなさんの多くが足を止めてくださって、
そこから調子に乗って...いえ、勢いに背中を押されてシリーズが始まりました。
元をたどると、原型は10年以上前。
友人への手紙や自分の目印代わりに描いていた落書きでした。
“いつか立体にしたい”と思い続けながら、
ずっと眠らせていたものが、2022年になってようやく目を開いたのです。

名前の由来は、ちょっとした気づきから。
引っ越して数ヶ月経つのに、隣の住人に一度も会っていないと気づいた瞬間、
頭の中にコンビニ袋を提げて隣室から出てくるおとなりさんの姿が浮かびました。
その光景があまりにも自然に“おとなりさん”だったので、名前はそこで決まりました。
2025年11月現在、22部屋のおとなりさんが新しい暮らしへ引っ越していきました(スピンオフを除く)。
目標はひとまず50部屋のおとなりさんを制作すること。

ひとつの部屋が埋まるたびに、物語がひとつ増える。
これからも、引っ越し先を探すおとなりさんは増えていくはずです。

たまに一緒に出かけて思い出の写真を撮ってます。
おとなりさんの作品タグには
「とても近くて遠いひと」
と書き添えています。
その短い一行が、おとなりさんの輪郭を最もよく表しているのかもしれません。
