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7271万円の脳再生医療「アクーゴ」は高すぎるのか?

「7271万円」

この数字を見て、多くの人はこう思うでしょう。

「高すぎる」

「保険制度が破綻する」

「金持ちだけが自費で使えばいい」

しかし、この問題は単純ではありません。

世界初の脳再生医療

アクーゴは、健康な人の骨髄由来細胞を加工した再生医療製品です。

外傷性脳損傷に対して脳内に投与し、神経機能の回復を目指します。

これまで一度失われた脳神経は戻らない。

それが医学の常識でした。

もし本当に神経機能を回復できるなら、医学史を書き換える治療になります。

「高い」こと自体は悪なのか

7271万円。

確かに高額です。

しかし、脳外傷で重度後遺症が残れば、

・長期入院
・介護費用
・リハビリ
・家族の介護離職

など、生涯コストは数億円に達することもあります。

もし社会復帰できる患者が増えるなら、薬価だけで単純比較はできません。

問題は「効くかどうか」

本当に重要なのは価格ではありません。

効くのか。

ここです。

アクーゴは条件付き承認です。

つまり、

「有効かもしれない」

「安全性も大きな問題はなさそう」

「しかし最終結論はまだ」

という段階です。

2024年に承認され、2031年までに症例を集積して本承認を目指します。

つまり現在は、

「社会全体で実証実験をしている」

とも言えます。

保険診療はどこまで支えるべきか

抗がん剤。

CAR-T療法。

遺伝子治療。

希少疾患治療。

近年、数千万円の薬は珍しくなくなりました。

一方で、

湿布を減らす。

ビタミン剤を削る。

エンシュアを厳しくする。

そんな議論も進んでいます。

つまり、

数百円を削りながら、数千万円を認める。

このアンバランスに違和感を持つ人が増えるのは当然です。

「高いからダメ」では未来は生まれない

もし最初から

「高いから保険適用しない」

としていたら、

透析も、

人工心臓も、

移植医療も、

CAR-T療法も、

存在していなかったかもしれません。

医療の進歩は、最初はいつも高価です。

問題は、

「高いこと」

ではなく、

「本当に患者を救うのか」

です。

7271万円の価値は誰にもまだ分からない

5年後、

「革命的治療だった」

と言われるかもしれません。

逆に、

「プラセボと変わらなかった」

と言われるかもしれません。

現時点で誰にも分かりません。

だからこそ、

感情論ではなく、

厳密なデータで評価する。

効くなら支える。

効かなければ撤退する。

それが科学であり、公的保険制度のあるべき姿なのだと思います。

まっち

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