「導く力 自走する集団作り」
長尾健二という名の教育者、監督(2022/7/7)
伝統校高松商業を長い低迷から劇的にV字回復させた長尾健二監督の著書。
この類いの本は、野球指導者が指導論を学ぶノウハウ本的な側面が強いものですが、本作はのっけから新任の中学教員時代に生徒が教室で自殺未遂を図り、保護者から「二度と教壇に立つな!」と罵声を浴びせられた、長尾監督の苦い経験から始まります。その構成が自伝小説を読んでいる錯覚に陥らせ、野球指導者でなくてもページをめくる手が止まらない面白さに繋がっていると思います。
また、全編を通して野球部の監督以前に1人の教育者としての長尾監督の姿勢が描かれており、そこに共感する部分も多かったです。
触れられたくない部分、話したくない部分を話している本は読むものを惹きつける、そんなことを再認識した一冊です。
