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西瓜のグラニテ

グラニテは果汁を砂糖水、またはワインや
リキュールで混ぜ合わせて冷凍したもの。
私は西瓜に限らず、季節の果物をグラニテにして楽しんでいる。
簡単で美味しい。理由はそれだけ。
グラニテはフランス料理のコースでは口直しに出されており滑らかなシャーベットとは違い、ザクザクした食感。

オレンジやグレープフルーツで作られることが
多いが、西瓜もなかなか美味。

シャーベットの滑らかさとはまた違うじょりっと感が良い。

今回は庭のミントを飾ってみた。
器は丹波焼。
水の成分が強いものに対しては、土の要素が強い器を使うことによって、しっくりとした風合いに仕上げた。

西瓜は秋の季語

西瓜は秋(初秋)の季語。
元々は立秋のころに収穫を迎えていたが、ハウス栽培や品種改良が進んだこともあって、今はすっかり夏の暮らしに欠かせないものになっている。
でも時折、食べた後にふっと懐かしさにちょっと早い秋の気配を感じたりして。

西瓜切るすぐに帰るといふ人に  西村和子

くすっと笑ってしまう。こんな人いるいる。
はい、うちの母(笑)

これがメロンだったり、桃だったら
ちょっと情景が違って見えるかもしれない。
もし私が訪ねる側で、キッチンからメロンの網目が見えていたら
すぐに帰ると言わない(笑)

西瓜がもたらす庶民性が
「まぁまぁ、いいじゃない、一切れ食べていけば?」
なんて、お茶の間の景が浮かんで来たりする。
ふだんの暮らしにちょっとしたワクワクを添えてくれるのが西瓜なのだと思う。


西瓜の栄養と効能

少しリアルに西瓜について触れると
中の赤い実の90%は水分で、水分補給、利尿作用があり腎臓病予防にも良いとされ、抗酸化作用のあるリコピンはトマトの1.5倍とも。
むくみや疲労の回復を助けるカリウム、余分な塩分を体の外に出して、血圧を下げるのを手伝う食物繊維も豊富。
お腹の調子を整えて、血糖値の急な上昇をゆるやかにしてくれる効果もある。

私は二度、腎盂腎炎というものに罹り、入院生活を経験しているので、お医者様から「西瓜を食べなさい」とよく勧められた。
でも、利尿作用というのはあまりいろいろなところで発揮されたくない作用でもあるので、食べるタイミングはよく考えてからにしている。

また、西瓜は皮の白い部分にもシトルリンという、血管を広げて血流を促す栄養素があるそうだ。浅漬けにすると良いらしい。

驚いたことに、東南アジアでは炒って西瓜の種を食べるところがあるらしい。脂質(リノール酸)やマグネシウムなどのミネラルが含まれているのだとか。
おへそから芽が出て・・・って昭和世代だけ?

薬膳からみた西瓜

四気五味 甘味、寒性
気経 心、胃、膀胱
身体を強く冷やし、むくみを取る。

中医学では天然の白虎湯(熱を冷ます体表的な方剤) と言われていて、赤い部分は身体の熱を冷ましてくれる熱中症対策には最適なものとされているが、冷え性の人や胃の弱い人は食べすぎ注意。

西瓜には海岸がよく似合ふ

最後に。

西瓜は秋の季語だが、西瓜割りは夏の季語である。
何年か前に、某海岸で西瓜割りをした。
西瓜を割るものが無いと言っていたら、友人が鉄パイプを持ってきてくれたので、ひっそりと人のいないところへ場所を移して思い切り振り下ろしてみた。

秋の季語、夏の季語と入り混ぢる

なかなか事件のにおいがする仕上がりであるが(笑)味はとっても美味しかった、夏の思ひ出。


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