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年に24日、私の休みは「シフト作り」に消えていました

シフト表を作るのが、私はずっと苦手でした。

介護の仕事をしていると、月に一度、その順番がまわってきます。翌月の、みんなの勤務を決める作業です。

これがね、なかなか終わらないのです。

Aさんは夜勤明けの次の日はゆっくりさせてあげたいし、Bさんはお子さんのお迎えがあるから朝は難しい。新人のCさんを、夜にひとりぼっちにするわけにもいかない。ひとつ決めると、別のどこかがぶつかる。パズルというより、もぐらたたきに近いです。

気がつくと、月に二日くらい、私の休みはこの作業に溶けていました。一年で、二十四日。あらためて数えてみて、少し笑ってしまいました。笑っている場合では、ないのですが。

それで、AIに頼んでみたのです

でも、ある日ふと思ったのです。この作業、誰かに代わってもらえないかな、と。

とはいえ、人に頼めるようにイチから全部を説明するくらいなら、自分でやったほうが早い。介護の仕事をしている方なら、この感じ、わかってもらえると思います。

そのとき、ちょうど隣にいたのが、AIでした。人間ではなくて、申し訳ないのですが。

で、意気込んで頼んでみました。「介護施設のシフトを、いい感じに作ってください」と。

結果は、見事な空振りでした。

出てきた表は、見た目はきれいなのです。でも中身を見ると、夜勤明けの次の日に、しれっと早番が入っている。新人がひとりで夜勤に立っている。現場なら、まずやらない組み方でした。

正直、少しがっかりしました。ああ、やっぱり機械にはわからないんだな、と。

でも、悪いのはAIではありませんでした

しばらくして、ふと気づいたのです。

これはAIが悪いのではなくて、私の伝え方が足りなかっただけじゃないか、と。

でも、無理もない話でした。私の頭の中の「これは常識でしょう」は、私の頭の中にしかないのですから。口に出していないことは、相手には見えません。人でも、AIでも、それは同じです。

新しい職員さんに仕事を教えるときも、私たちは「いい感じにやっておいて」とは言いません。「夜勤明けの次の日はお休みね」「この方の介助は右側から」と、ひとつずつ、言葉にして渡します。引き継ぎノートに書きます。

AIも、たぶんそれと同じでした。頭がいいとか悪いとかではなくて、こちらが現場の"当たり前"を、どれだけ言葉にして渡せるか。ただ、それだけのことだったのです。

そう思えたら、少し気が楽になりました。プログラミングができなくても、これならできそうだ、と。だってそれは、後輩に仕事を教えるのと、同じことなのですから。

先日、家族に「いつもの牛乳を買ってきて」と頼まれました。

スーパーの牛乳の棚の前で、私は、はたと困りました。大きいのか、小さいのか。低脂肪か、ふつうのか。「いつものやつ」と言われても、私は"いつものやつ"を、正確には覚えていないのです。

結局、勘でいちばん大きいのを買って帰って、「それじゃないよ」と言われました。

頭の中で「いつものやつ」がわかっているのは、頼んだ本人だけ。言われたほうは、それを知りません。ちゃんと言葉にして渡さないと、牛乳ひとつ、間違えるのです。

このシリーズでは、パソコンが得意でない私が、AIと一緒に、自分専用のシフト作りの道具を、少しずつ形にしていく様子を書いていくつもりです。

うまくいったことも、そうでないことも、そのまま。

次は、「早番」や「夜勤」という、あの何気ない記号の話でも書こうかなぁ。あの二文字の中に、思っていたより、ずっといろんなものが詰まっていたのです。

年に二十四日ぶんの休み、少しは取り戻せるのでしょうか。それも、やってみないと分かりません。

記事にして自慢したくなるぐらい頑張った!自分偉い!!

名前が植物なだけでちょっとした癒しになる


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