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介護用VIO脱毛って本当に必要?医療従事者として思うこと



最近、「介護用VIO脱毛」という言葉を耳にすることが増えました。
将来、介護される立場になったときのためにアンダーヘアを脱毛しておく——そうすることで、排泄ケアの負担を減らし、衛生的にも良いとされています。

でも正直なところ、医療や介護の現場で働く者としては、
「本当にそれ、必要?」
と感じてしまうのが本音です。

今回は、医療従事者としての立場から、「介護用VIO脱毛」について感じていることを率直に綴ってみたいと思います。


そもそも「介護用VIO脱毛」って?


「介護用VIO脱毛」とは、将来自分が介護される立場になったときに備えて、アンダーヘア(Vライン、Iライン、Oライン)をあらかじめ脱毛しておくことを指します。

排泄時に汚れが毛に絡まることで、清拭や洗浄に手間がかかる、臭いの原因になる、感染リスクが高まる——といった懸念があり、それを少しでも軽減したいという理由から注目されているようです。

確かに理屈としては理解できます。
でも、実際に介護の現場を見てきた私としては、「そこまでしなくても大丈夫なのでは?」と思うのです。


私が「介護用VIO脱毛は必要ない」と思う3つの理由


① 高齢になると、自然と毛は薄くなる

まずひとつ目の理由は、年齢とともにアンダーヘアは自然と薄くなるからです。

加齢により毛のボリュームは減っていきます。頭髪と同じように、VIOの毛も年齢とともに細くなり、本数も減っていくのが一般的です。

実際、介護の現場で「毛が濃すぎてケアが大変」と感じることはほとんどありません。

つまり、わざわざお金をかけて将来の介護を想定して脱毛をしておかなくても、年齢を重ねる中で自然と毛は薄くなり、支障はあまり出ないというのが私の実感です。



② 毛に汚れが絡んでも、適切に洗えばすぐに落ちる

介護現場では、おしりふきでゴシゴシこするようなことは基本的に行いません。皮膚が脆弱な高齢者の肌にダメージを与えてしまうためです。

実際には、陰部洗浄用の温かいお湯と泡立てたボディソープを使い、優しく丁寧に洗浄します。たとえ汚れが毛に絡んでいたとしても、泡で包んで洗えばほとんどがきれいに落とせます。

つまり、毛があることが洗浄の妨げになるケースは、実際には非常に少ないのです。



③ ツルツルだと、かえって違和感があることも

これは少し感覚的な話ですが、高齢者の陰部に「何もない=完全にツルツル」だと、介助する側としても一瞬戸惑うことがあります。

私たち医療従事者は、患者さんの身体を見ても「特別な感情」を持つことはありません。ただ、「あるはずのものがない」状態には一瞬引っかかるというか、違和感を覚えてしまうことがあるのです。

もし自分の親がVIO脱毛していたら、ちょっと驚くかもしれません。「いつそんなことしてたの!?」と、思わず聞きたくなってしまうかも(笑)。


「毛」は本当に“ムダ”なのか?


最近では「ムダ毛=脱毛すべきもの」といった風潮もありますが、毛には本来、皮膚を守ったり、外的刺激から粘膜を保護する役割があります。湿度や温度の調整にも関与しており、決して“無駄な毛”ではありません。

そう考えると、「将来のためにとりあえず脱毛しておこう」という流れには少し慎重になったほうがいいように思います。


「介護用」という言葉に隠された本音


最後に、個人的に感じていることですが、「介護用VIO脱毛」という言葉には、“VIO脱毛に対する恥ずかしさ”を隠すための便利な言い訳という側面もあるのではないでしょうか。

「美容のため」「清潔にしたいから」ではなく、「将来の介護のため」と言えば、なんとなく正当化できるし、人にも話しやすい。

もちろん、それが悪いことだとは思いません。
ただ、「本当に必要なのか?」「現場の実情と合っているのか?」という点は、一度立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。


まとめ


医療や介護の現場にいる立場から見ると、「介護用VIO脱毛」が本当に必要な人はごく限られているというのが率直な感想です。

将来の介護に備える気持ちはとても大切ですが、必要以上に不安をあおる情報には注意し、自分にとっての“本当の必要性”を見極めることが大切だと思います。

あくまで一つの現場からの声として、この記事が判断のヒントになれば嬉しいです。

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