【sw25シナリオ】樹海のトビウオ漁【#ウルシラの迷い道】
セブレイ大樹海。この森には多くの樹海魚介類が住んでいる。
夏のこの時期、爆発的に増える「樹海トビウオ」を捕まえ、大儲けしよう!
1. はじめに
本シナリオは初期作成、初心者向けの1~2時間で遊べるシナリオです。
「ウルシラの迷い道」というシナリオ投稿企画に合わせて作成しました。
このシナリオをGMとして回すためには、ソード・ワールド2.5基本ルールブックとバトルマスタリー、ウルシラ博物誌が必要です。
PLとして遊ぶためには基本ルールブックのみで問題ありません。
セブレイの冒険者ギルド、〈揺蕩うクラゲ亭〉で依頼を受けたPCたちはトビウオ狩りに赴きます。どれだけトビウオを狩って、稼ぐことができるのか?
プレイヤー人数は2~4人、2時間のセッションで遊ぶことが出来ます。
なお、オンラインセッション(ココフォリア使用)を想定しています。本シナリオで【~判定7】などの表記があれば、その判定その数字の達成値が求められるという意味です。判定に成功すれば、情報などが手に入ります。
ここから先はゲームマスター(GM)向けの情報です。プレイヤーとして参加する予定の方は閲覧をお控えください。
2. シナリオ概要
タイトル:樹海のトビウオ漁
推奨レベル:初期作成
想定プレイ時間:1~2時間
舞台:セブレイ大樹海
依頼内容:樹海トビウオの捕獲
シナリオ構成
ギルドでのロールプレイ(依頼を受ける)
森に移動(ボードゲームパート)
イベント処理(戦闘など)
蛮族との遭遇(クライマックス戦闘)
エンディング(報酬・経験点)
3. シナリオのフロー
このシナリオは約1~2時間で遊ぶことを想定しています。
実際のプレイの流れを大まかに示します。
導入(ギルドでのロールプレイ)
PCたちに依頼が来るシーン。ギルドマスターから話を振られる
見識判定(難易度5):成功すればセブレイ大樹海の情報を得られる
森に移動(カードを引いて、イベントを処理)
セブレイ大樹海に移動
12枚のカードから、ランダムに引いてイベント処理
イベント処理(戦闘など)
カードを3枚引くごとに、イベントを発生させる
2回目のイベントでボス戦が発生
ボス戦闘 (クライマックス)
トビウオ乱獲をしていた蛮族に遭遇
PCたちを食材にするために襲いかかってくる
ギルドでの報告(エンディング)
蛮族について報告し、PCたちは報酬を受け取る
NPCリスト
ジョン(エメラルドラクーン/男/121歳)
【揺蕩うクラゲ亭】のギルドマスター。愛らしいその見た目に反して、渋くて流暢に交易共通語を話します。またその実力は高く、万が一、ギルド内で乱闘があっても風の妖精魔法であっという間に鎮圧してしまいます。
3. シナリオ本文
3.1揺蕩うクラゲ亭にて
ここはセブレイ森林共和国にある街の一つ。その一角にある冒険者ギルド【揺蕩うクラゲ亭】は、今日も多くの冒険者たちの熱気でむせ返っている。
PCたちがカウンター近くの席で一息ついていると、カウンターの向こう声をかけられる。声をかけてきたのは、器用な手つきでグラスを磨いていた艶のある毛並みのエメラルドラクーン(Ⅲ、405頁)。彼こそが、この店のギルドマスター、ジョンだ。
「やぁ皆さん。お仕事、探してませんか? ひとつ、儲け話があるんですよ」

PCが冒険者でないのであれば、冒険者登録などを行わせてください。もし冒険者なのであれば、彼がギルドマスターのジョンだと分かります。
彼はカウンターからひょいと飛び降りると、小さな前脚で一枚の依頼書を、君たちのテーブルに差し出してきます。
「これです。樹海トビウオは、今がまさに旬でしてね。味もさることながら、希少価値で商人の方々に高く売れるんです。」
樹海トビウオの捕獲
至急!固定給+歩合制!!誰でも稼げる!
報酬:200G+1匹につき30G
PCがセブレイ大樹海や樹海トビウオ知っているかどうか、確認したい場合は判定を行わせてください。
【見識判定5】
成功: 「セブレイ大樹海は広大で、"迷いの森"とも呼ばれている。また樹海トビウオは特定の植物が出す香りに集まる習性がある」という情報を知っている。
失敗: 「広くて危険な森で、いろいろな魔物が出るらしい」という、ありきたりな情報しか知らない
「樹海トビウオはご存知ですか? 木々の間を滑空する、とても美しい魚です。ですが動きが早く、普通の漁師ではとても捕まえられません。そこで、駆け出しとは言え、冒険者の皆様に依頼が来るのです。必要な網と、捕獲用の袋はこちらで用意します。いかがですか?」
PCたちが依頼を受けることに同意したら、ジョンは満足げに頷き、「ではお願いします」と言いながらカウンターの裏から大きな網と袋を渡してくれます。
準備が整えば、PCたちは街の門を抜け、セブレイ大樹海へと足を踏み入れることになります。次のシーンに進んで下さい。
3.2セブレイ大樹海へ
PCたちは木々の天蓋に覆われた薄暗い樹海へと入っていく。湿った土と草いきれの匂い。遠くから聞こえる未知の生き物の鳴き声。セブレイ大樹海だ。

ここからは、簡易的なボードゲーム形式で進行します。
GMは以下の説明事項を、PLに説明して下さい。なお、GMは罠やイベントの値、内容を適宜変えて構いません。
GMは1~12までの番号が書かれたカード(あるいは12面体ダイスで代用)を用意する。
PL代表者を決定した後、カードを1枚引く(または1d12を振る)。
出た目に応じたイベントが発生する。
カードを合計3枚引くごとに、後述の【固定イベント】が発生する。
【固定イベント】が2回発生すると、ギルドに帰還することになる。
〈樹海探索イベント表(1d12)〉
1:落とし穴
獣道の先に、巧妙に隠された落とし穴がある。【危機感知判定9】
失敗したPCは穴に落下し、15点の物理ダメージを受ける。
2:矢の罠
木の間に張られたワイヤーに気づかず進んでしまう。【危険感知判定10】で発見できる。失敗した場合、パーティ全体に横から矢が飛んでくる。【回避力判定12】で回避可能。失敗すれば「2d6+4」点の物理ダメージを受ける。
3:底なし沼
気づかぬうちに、底なし沼に足を踏み入れてしまった。【軽業判定9】を全員が行う。失敗した場合、10点の確定ダメージを受ける。
4:遭遇
ふと見上げると、木々の間を滑るように飛んでいく樹海トビウオの群れを目撃する。光を反射して鱗が虹色に輝き、幻想的な光景が広がる。【跳躍判定10】に成功すれば、1人1体の樹海トビウオを捕獲できる。
5:捕獲
絶好のトビウオ捕獲ポイントを発見!パーティ全体で【探索判定9】を行う。成功した人数×2の値だけ、樹海トビウオを捕まえることができる。
6:奇襲
トビウオの縄張りに踏み込んでしまったらしい。群れが突進してくる!
全員【危険感知判定9】を行う。失敗すると頭突きで5点の物理ダメージを受ける。成功すると、逆に1匹の樹海トビウオを捕獲することが出来る。
7:迷い道
周囲の景色が同じように見え、方向感覚を失ってしまう。【地図作成判定9】を行う。全員失敗すると道に迷い、HPとMPを5点失う。
8:豪雨
突然、雨が降り始める。【天候予測判定8】を行う。成功すると事前に察知し、避けることができる。失敗すると、雨で体が冷えてしまう。シナリオ中、行動判定に-1のペナルティを負う。
9:洞窟
雨宿りや休憩にちょうどよい、乾いた洞窟を発見する。ここで短い休息を取ることで、パーティ全員のHPとMPが5点回復する。加えて、受けている悪い効果を全て取り除く。
10:宝箱
隠された木箱を見つける。開けようとすると毒針が飛び出す。【罠感知判定10】で発見でき、【罠解除判定9】で解除可能。中には「銀貨袋(1d6×50G)」が入っている。
11:小屋
打ち捨てられて久しい狩人の小屋を発見する。中を調べると、ヒーリングポーション×3を見つけることができる。
12:遺体
木の根元に、魔物に喰われたと思われる冒険者の遺体を発見する。装備はほとんどが壊れているが、腰のポーチは無事だった。中には【50G】と、手紙が入っている。PCたちが遺体を埋葬し、手紙を冒険者ギルドに届けた場合、名誉点を5点、獲得する。
【固定イベント】
◆1回目のイベント(カードを3枚引いた後)
探索を始めてしばらく経った頃。PCたちがトビウオを追いかけていると、不意にトビウオたちが反転して攻撃をしかけてきた!!戦闘が発生する。
魔物知識判定(8/11)と先制判定(11)を行わせてください。
前線:キパソリス(ウ博120頁)×(PC人数-1)体
戦術:ランダムなPCに攻撃をしかけてくる
◆2回目のイベント(カードを6枚引いた後)
さらに樹海の奥深くへと進むと、ひときわ巨大な樹木が天を突いているのが見える。その根元には洞穴があり、中から甘い香りが漂ってきている。どうやら、ここは樹海トビウオの巣のようだ。

ここは探索パートとなる。洞穴の中にはいくつかの罠が仕掛けられている。
巣の中: 洞穴の奥は広くなっており、無数のトビウオが壁のくぼみで休息している。まさに宝の山だ。しかし、不用意に近づくと一斉に逃げ出してしまう。
PCたちは【探索判定12】を行う。成功すれば大漁の樹海トビウオを捕獲できる。PCは成功した人数1人につき2d3匹のトビウオを獲得できる。蛮族への奇襲:樹海トビウオを捕まえている蛮族を発見。巨大な網でトビウオをごっそりと乱獲している。彼らの足元には、息絶えたトビウオが山のように積まれており、その傍らには緑で明るい肌の蛮族が、コボルトに鞭を振るっていた。
【隠密判定12】を行う。成功すれば奇襲をかけ、先制判定に+2のボーナスを得る。
蛮族に接近すると、PCに気づいて襲いかかってきます。
「ケケッ、ヒトゾク!ニク!オマエ達! ツカマエロ! 」(汎用蛮族語)
ここからはクライマックス戦闘です。魔物知識判定(6/11:10/13)、先制判定(11)を行わせてください。
前線
マノガリュ(BM101頁) × 1体 (剣の欠片2個入り)
戦術:HPの低いPCを優先的に狙う。コボルト(Ⅰ、437頁)×PC人数
戦術:マノガリュが攻撃したPCを狙う。なお、マノガリュが倒れると降伏する。
〈戦闘後の処理〉
戦闘に勝利すると、蛮族たちが集めていたトビウオをそっくりそのまま、手に入れることができる。彼らの荷車は、大量のトビウオで満たされている。
パーティ全体で「2d6+3」匹の樹海トビウオを獲得する。
3.3ギルドへの帰還
蛮族を退けた君たちは、樹海トビウオと共に街へと帰還する。【揺蕩うクラゲ亭】に荷車を運び込むと、カウンターで帳簿をつけていたジョンが、その量を見て驚きに目をぱちくりさせた。
「これはこれは…! 素晴らしい! 素晴らしい漁獲量ですよ、皆さん!」
ジョンは上機嫌で報酬の計算を始める。君たちが道中での蛮族との遭遇を報告すると、彼の表情から笑みが消え、鋭い光が宿る。
「…マノガリュ、ですか。食料集めだけなら良いのですが…。貴重な情報をありがとうございます。これは衛兵団にも共有すべき重要な案件です。感謝しますよ」
「皆さんのおかげで、街の危機が一つ、未然に防げたかもしれません。本当に、お見事な働きでした。また何か面白い儲け話が入ったら、真っ先に皆さんにお声がけしますので、その時はよろしくお願いします。」
3.4.経験点・報酬
経験点:1000点+(魔物Lv×10)+自動失敗分
報酬:300G+(戦利品÷PC人数)+(トビウオボーナス)
成長:1回
名誉点:2d6
4. あとがき
こんにちは!『ウルシラの迷い道』の主催のDKPです!!
ドーデン博物誌に続いて、1年ぶりにウルシラ博物誌のシナリオ企画をやってみました。発売からシナリオ公開まで、前回と比べて3か月程の余裕を設けましたが、逆にあんまり盛り上がりに欠けたな~という感覚があったりします。やはり熱気と言う意味では発売直後の方が上なんですね~。
とはいえ、余裕があったのは確かなので何とも言えないところです。リポストいただいた方や設置したDisscordの様子は違いますし、比較するのは難しいですね。
私は今回、『樹海トビウオ』なるものを題材にシナリオを作成してみました。いつもの初心者向けの構成をしつつ、カードを試してみたりしました。あと、今回は全面的にgeminiを使ってみました。描写やら何やらはGeminiに書いて貰い、通じ無さそうな所やソドワ特有の場所は私が書きました。何となーくAIとシナリオを書くときのコツみたいなのは掴めましたね。どこかでnote記事にでもしたいな……と思ってます。
それと春ゲムマで1時間シナリオを10本書いた結果か、かなり私のインプットが足りてない感覚がありましたね。良い描写とかアイデアが出てこなかったです。今は映画とか漫画を見て注入してます。
さて、次が何になるかは分かりませんが、また何かの作品でお会いしましょう。それでは!!
2025/07/02 見出しを編集
文責:DKP、Gemini
イラスト:Bing image creater
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TRPG。中でも特に『捏造ミステリーTRPG赤と黒』が非常に好きです。