「5年目の円安」~人事を尽くして天命を待つ〜
皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も「腐らない議論」に尽くして参りたいと思います。過年度は対談本や公開収録等、新しいことを色々やってみた結果、自分なりに学びもありました。今年もその心構えは忘れずにやって参りたいと思います。実務と理論の間に立ちながら、地に足のついた議論を展開していきたいと思います。
2026年第1投目はまず円の現在地確認、その背景にある諸要因、円安抑制に必要な論点を簡単にまとめておきたいと思います。年末年始、頻繁に水準を聞かれるので(仕事ゆえ・・・)答えてはいますが、背景にある考え方を理解することがより重要であり、結局、最後に報われると思います(この辺りの所感は拙著にも書きました)。
後述するように、2022年に始まった円安局面は殆どの識者が「一時的」だと整理していました。しかし、今やその雰囲気も変わりました。そうではない、という主張を強く書いたのが2022年発刊の「強い円はどこへいったのか」であり、続編の24年発刊「弱い円の正体」でした。
企業の想定為替レートは次年度予算編成に必要ですから意味があるとしても、長い時間軸を有する(ある意味で損しても待てる)個人の資産運用において大きな意味があるとは思いません。せっかく時間軸を長く持てるのであれば学んだ方が得・・・だと思います。書籍のような「読み物」として、皆様の何らかの糧になれるような内容を心掛けて参ります。
「5年目の円安」の背景整理
22年3月に始まった大幅な円安局面は当初、「米国が利下げに転じれば終わる」、「日銀が利上げに転じれば終わる」と言われていました。下記は2023年1月に報じられた為替見通しの記事です。やはりこの頃は金融政策の修正が説明要因として大きいと思われていたことが分かります:
ここから先は
この記事は noteマネー にピックアップされました
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?

