『鋭角横断歩道』というデザイン - 事故撲滅の工夫?《後編》
いくつかのテレビ番組で採り上げられたりしたのは3年ほど前でした。
〔画期的〕〔やわらか頭〕だと大変”持てはやされて”いたことを記憶しています。『施工前よりも事故件数が減少した』との実態もあるということで有力な根拠となり、他県などへの拡充を求める声が高まっている様子
--- はたして、その説得性と実効用とは🤔
※2週間前の《前編》にて当該思考題材をお示ししたものの、諸事情によりそのまま日数が経過してしまいましたが、何か「気付きポイント」はありませんでしたか?😅
『鋭角横断歩道』
--- この呼称を見聞きしたことはありますか?2本の道路が互いに垂直にクロスする交差点において、横断歩道は井形(♯)に真っ直ぐ敷設されるのが一般的ですが、最短距離を結ぶ位置ではなくて、発着地点の片側を敢えて斜めに少しずらす --- という画策、だそうです。研究の結果、11度ほどの傾きが最も効果的とのこと。
文章表現では難解ですよね。
イメージ画像を添えます📸

この横断歩道と平行の車道を走行してきた自動車が、交差点を右折してこの横断歩道を横切る(画像の右方面から来て左奥の方へと向かう)際に、互いに青信号どうしの人と車の接触事故が起こりがち、という懸案⚠
横断歩道の敷設に関し、既存のこのような一般的な位置ではなく、👆の画像上に白く2本線を施したように”斜め”にすると、歩行者の横断が赤色のところではなくて青色の所が起点となるという目論見施しです。画期的ですね。
これで、接触交通事故が減る(減った)そうです🤔
”被保護者”として想定されているのは、上述した通りの【横断歩道上の歩行者・自転車】で、その相手である危険因子は【右折しながら交差する自動車】というところ。交通弱者である前者はそのままで、後者の立場でどうなのか/どうやって安全性を向上できるのか…という観点で話が進められていくことになります。
上の画像内に施した白い線のように位置を変えることで 『運転者が横断中の歩行者、自転車を確認するための視野角がより狭くなり、横断者を発見しやすくなる🔎』との分析がなされたようです。確かに再現映像や画像でもそのことが確証される「見せ方」に整っています🧐
それの一例をそのまま拝借して公開することは難しそうなので、当方自らが〔現場〕に向かい、模擬的に連写し、アニメーションファイル.gifを作成するなど、手間のかかった本稿となっています🙋📸
以下をご覧ください。
運転者目線ですので、上述の場面/道程とはつまりこのような視界になりますね
※4コマの静止画を連結しています👀
~右折レーンの停止線辺りから、対向車線を横切ることを睨んでいる場面

対向車線を通り越してさらに横切ることになる横断歩道の部分(存在)/向かって右側の端がどこなのか について、ですよ☝
「あぁ~、なるほど確かに。見にくいかも」となりましたか?
⇒ならない、のだと予想します😞
そもそも。皆に自覚があるなら注意して通るので事故は防げます。
その理屈をこねるのは今回の主旨ではないので一旦流してしまいます。
👆のアニメーション。実際の交通においては、人は当たり前に流し目をしたり首を振ったりするので、このようなpanningしていない画像は、”視界”を適確に表しているとは到底言えないにもかかわらず、作成した後に気付いて虚しくなりなりました。まぁ、イメージのため💧
でも、引っ掛かるんです😵💫
発案した識者の方(?)が唱えたオリジナルの要件が、別の人が語る説明アレンジや放送メディアによるVTRの撮り方によって、幾分ブレてしまっているのかもしれません
--- 何が?どんな点が?でしょうか。しっくりきません。
これまでテレビで採り上げられているのを複数回見掛けました。その紹介・説明の仕方に若干の差異があると受け止めていて、気になる点につき以下にて展開したいと思います✍
◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆
言うまでもないことですが、右折レーンなどから発車する際に、「自車が横切る」部分の交通全体についての安全確認が必須です。仮に対向車が途切れたとしても、その先に横断者(自転車や歩行者)がもし居たら、右折を始めずに留まっていなければなりません。
《安全確認をする位置》
そして、当該仕様で取り沙汰されている/前提としている安全確認ポイント(位置)は、【横断歩道の直前】とされているように受け取れます。確かにその場所からは、斜めになっているお蔭で『視野角』が狭くなって「見渡せ易い」と言えそうです。キョロキョロ幅が少し縮まりそうです。
この地点👇”ならば”

以上の記述展開からも既に、「噛み合っていない」点に気付かれるかと思います。
つまり、狭い『視野角』で済ませたい(=事故発生誘因を小さくする効果がある)タイミングとは、【横断歩道に角度をつけることによって好効果が得られるとされる位置】まで車を進めた時よりも前の段階=対向直進車が途切れるなどをきっかけに動き始める前/「右折行為」全体の開始の際、がメインなのです。
〔対向直進車の有無〕と〔その先の横断歩道の手前〕とで「二段階的に」「切り分けて」という捉え方ではなく、「まず両方」に対する安全確認が必須であるはずです。横断歩道の直前にまで闇雲に進んでしまい「歩行者が居るから」と言って停止してしまうような経緯は、ほどなく迫り来るかもしれない直進車の進路を塞ぐことになります🙅🏻♂️
※【踏切が開いている(鳴っていない)から通過】ではなくて、【向こう側の遮断機の先に余地があるから🚗】をも併せて、が確認条件であることは全員が知っていますね👍
にもかかわらず、どうでしょう。その「二段階め」の方ばかりに目を向けるがあまり、メインであるはずのタイミングにこちら(=これから右折を始めようと自動車を発進させる運転者)が居る場所からは… 当該『ナナメ施工』はむしろ、奥まった位置に横断歩道の右端があるために、「必要な視野角を広めて」しまっている。そのような解析にも至ります(p_-)
画像の右端方角から直進横断のみならず交差道路の奥方面から訪れて右に折れて当該横断歩道へ進入(黄色ライン)する例の充分想定されますし、その人にとってはさらに、【斜めであることで、横断歩道の基点場所まで到達前に《ショートカット》的に車道に飛び出してくる】ことの一層の誘因となりませんか?

つまり、俯瞰的・総合的に捉えた場合には、結局のところ『一長一短』ではないかと思うのです。
総括としては、「場所/現場の形状や環境によりけり」なのではないでしょうか。余程要件が一致し、効果的だと判定できる確信が無いかぎり、やめておいた方が良い。
いかがでしょう?上記の着眼点で「右折車運転者になったシュミレーション」はできますか?
何はともあれ、浅い思考で〔絶賛〕〔感心〕するのはよくないと思います。
《救済する対象は?》
見通しが悪くて「見にくい」のと、眼球を動かしたり首を振ってまでしては「見ない」のとは明確に区別して捉えなければなりません。環境要因による「起こりがち」な懸案への対処と、漫然運転をしがちな人のために網を張って寛容になるのとは別の問題です。
「見えないのを見せる」カーブミラーのような例のファンクションとは本質が異なりますね。
《コントロールされる/直接的な影響を受けるのは結局誰?》
また、その要点を無視して単純に視野は狭いものだという前提に立った場合に、運転者が目を向けるのは横断歩道そのものの末端位置ではなくて歩行交通者自体であることは言うまでもありませんね。
前述した黄色ラインの例と類似したの他の事例もありそうです。
特に【元の道路に平行して前方へと横断する歩行者・自転車】は、意図的にずらされた横断歩道の起点までグッと回り込んで、忠実にゼブラの上を行くでしょうか?最短距離、すなわち、移設された横断歩道を辿らずにストレートに渡りたくなるでしょう。
◆一般的な角度の例👇右へと回り込みますか?

それは想定済みで、通せんぼするような柵も必須なのかもしれません。
そうなってくると、もはや【斜めにすることで運転者が見やすくなった】のではなくて【歩行者の通行路を制御した】の方を、説明の軸に置くべきところかと思います。
《その他の懸念事項》
上記例とは反対側から来る=左折車 における効果は?
既に斜めに書かれている現場では、横断者にとっての『ゼブラ上を忠実に』感を薄めさせる誘因は前述2項の通りなので、挙動が多様化して元の方が安定的な安全確認が実現(従来通り確保)しそうでは?行動の”散らかり”は回避できません。元の通常仕様の方が上手く”収束”しがちです。
さて、自らハンドルを持つ人でもそうでなくても。どのような”気付き”が得られましたでしょうか?
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