スマイルはおいくら?
みなさま、ご機嫌いかがですか。
私は相変わらず、煩悩即菩提のこころで日々暮らしております。
若い頃は私もアルバイトしたりしました。
いくつかやって印象的だったのが、クリーニング店の受付。
なんと初日でクビに。
理由は「笑顔がないから」だそうで。
今も脳裏に焼き付いてます。
必死に仕事していると、真顔になってしまうんです。
微笑みとか無理無理。
今思うに、真剣勝負の武士のような面持ちで受付してたのかもしれませんね。
そんな受付嬢、嫌かも。
…やっぱりクビだわ。
流れ流れて落ち着いたバイト先は書店。
そんな私も本の相手には長けていたようで。
スマイルはレジ担当にお任せして、私は黙々と棚の整理。
世の中スマイルは0円のようですが、本当のところはおいくらなんでしょうね。
世の中の多くの人はスマイルを出すことにそれほど抵抗も苦労もない。(たぶん)
それに引き換え私のこの体たらく。
情けないやら気まずいやら。
私だって何もしなかったわけじゃない。
笑顔を出そうと努力はしたのです。
鏡の前でひとり笑ってみたり。
…どうもうまく行かない。
私のこころにはスマイルの在庫がない。
でも、書店でのアルバイトが常にポーカーフェイスだったわけではないのです。
お探しの本をお客様に差し出した時の私は確かに笑顔だったはず、なのです。
笑えないはずの私が…。
そこで私は、どうすれば自発的にスマイルできるのか検証してみました。
結果思いついたのは、ふたつ。
ひとつは、お客様のニーズに先回りしてお応えできた時。
もうひとつは、お客様の困りごとを解決できた時。
つまり「してやったり」な時にスマイルが出るんです。
私のスマイル、無料じゃなかった。
たぶんスマイルにはふたつあって、ひとつは「振りまくスマイル」、もうひとつは「湧き出すスマイル」なんだと思います。
多くの人は両方とも持っているけれど、私はどうやら振りまく方は持ち合わせがないようです。
でも、できないわけじゃなかった。
私はちゃんとできていた。
その対価はお金じゃなくて、お客様からのありがとうの言葉とか、仕事の達成感。
無意識のうちに湧き出すスマイル。
今もたぶん笑顔振りまく受付嬢はできないけれど、湧き出すスマイルならおまかせあれ、なのです。
